ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

【インタビュー】舘ひろし×玉木宏、『ゴールデンカムイ』「日本映画もここまで来た」

玉木宏「作品のためにという思いがどんどん増している」

――俳優としてキャリアを重ねていく中で、大切にしていることはありますか?

玉木俳優を始めた頃は当然、有名になりたいという思いは強かったです。少しずつ名前が知られていって、いろいろな作品に呼んでいただけるようになり、自分が周りに与える影響を考えるようになってから、責任感といいますか、作品のためにという思いがどんどん増してきていますね。

僕はね、現場は明るく楽しく。どんなに暗くて重い作品でも、現場は明るいのがいい。それに注力します。あんまり芝居には興味がなくてね(笑)。というのも、石原プロ時代から「芝居はするな」と言われていたんです。本当に。僕が30歳の頃だったかな、やっぱり芝居がうまくなりたい、いい芝居がしたいと思うわけですよ。そうしたら、渡哲也さんに、「最近、芝居がうまいぞ」って言われて、ほめられたのかと思ったら、「芝居するな」って。それがずっと残っています。
――では、今回の土方も芝居している感じではなかったということですか?

監督の指示通り、せりふだけ言えばいい。それは倉本先生(脚本家の倉本聰)も言っていましたね。倉本先生と渡さんを含め何人かで食事をしていた時、「哲、お前の年になったらもう芝居する必要ないんだよ、せりふだけを言ってりゃいいんだよ」って、渡さんも言われていましたね。

玉木せりふを言うだけで成立する、すごく深いですね。

言われてみれば、石原裕次郎さんは、何をやっても石原裕次郎さんじゃないですか。誰かになろうとせず、それこそ自分の人生ごとその役として生きろ、ということだと思うんですよね。玉木くんだって、鶴見の格好をして現場に立つだけで、成立していたと思いますよ。

玉木今回は、スタッフの皆さんが鶴見のメイクや額あて、衣装などをしっかり作ってくださったので、僕自身が何かしたという感じもなく、鶴見でいられたような気がします。
――今回の作品は映画館の大きなスクリーンで観てほしい、と思える出来栄えだったかと思います。

僕もこの映画は、映画館でお金払って観る価値があると思いましたね。スケール感というか、スピード感というか、出演している俳優さんたちもみんな魅力的ですし、本当に日本映画もここまで来たんだなという気が僕はしますね。

玉木おっしゃる通りです。『ゴールデンカムイ』の実写化作品がどんなものなのか、映画館で観て感じていただきたいです。今のCG、VFXの技術があってこそ実現できた作品だと思いますし、ヒグマの迫力は、映像だけでなく、どこから迫ってくるのかわからない恐怖をあおる音も映画館じゃないと味わえないところだと思うので、映像や音響に優れた映画館で鑑賞してほしいと思います。

やっぱり、玉木くんいい声しているよね。

玉木そんな、恥ずかしいです。

僕も必要とされる間は頑張りたいと思います。

玉木舘さんを見習って、僕も精進したいと思います。

僕みたいじゃ駄目だよ。玉木くんは、もっともっと上に行く人だよ。

玉木ありがとうございます。同じ名古屋出身で、イニシャルも同じですし、勝手に不思議なご縁を感じていたので、今後ともよろしくお願いいたします。
ヘアメイク: 岩淵賀世(舘)/渡部幸也(riLLa)(玉木)
スタイリスト: 中村抽里(舘)/上野健太郎(玉木)

あなたにおすすめの記事

>

メニューを閉じる

 を検索