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【インタビュー】竹内涼真×高橋文哉、『きみセカ』アクションも掛け合いも息ピッタリ
竹内劇場版の全撮影の最終日に、一番大変なシーンを撮って終わるという、「きみセカ」らしい撮影でした。だから、クランクアップのお花をいただいたんですけど、その日の撮影があまりにも大変だったので、しみじみとした気持ちになることもなくて。撮影はやり遂げましたけど、いまは公開に向けてこの作品をどうやって盛り上げていくか、というところなので、まだまだやり遂げたとは言えないのが正直な気持ちですね。
――シリーズを通して、視聴者を「きみセカ」の世界観にいかに引き込むか、尽力されてきた竹内さんらしいですね。劇場版はほとんどが新キャストでしたが、何か気を配ったことは?
竹内撮影に入る前に地下街組での本読みはやりたいですとリクエストをしました。『FINAL』は、内容的に序盤から加速していくので、手探り状態で始めるよりも、「きみセカ」ってこんな感じなんです、とコミュニケーションを事前にきちんと取っておいた方がいいな、と思ったので。
高橋涼真さんが続けられてきたシリーズの集大成となる作品で、大和という大事な役をいただけて、素直にすごくうれしかったです。真っすぐで男気あふれる役柄は、演じたことがなかったので、涼真さんの熱量に負けないように、僕も全エネルギーを燃やす覚悟で臨みました。
竹内なんだろう…、愛情深いところかな。ただ、それを意識して演じたことはないです。自分でそう思っていたら、ただのナルシストになってしまうので(笑)。響自身はSeason1からずっと愛に飢えているんです。彼が追い求めているものは、愛する恋人の来美や、来美の忘れ形見である娘のミライと一緒に生きること。それに対していつも一直線で、自分勝手。それで突拍子もない行動に出ることもある。ただ、一歩引いて見るとすごく愛情深くて、そこにみんな共感してくれたのかな、と思います。
高橋僕がこの劇場版で出会った響は、Season1とは別人だと思いました。特に、Season4での闇落ちぶりは、大事な娘をさらわれたらこうなるのも仕方ないと思う反面、ここまで人は変わってしまうのか、という衝撃もありました。
竹内僕が思う大和は、ちょっと暑苦しくて、こっぱずかしいことを平気で言えちゃう人。その持っている熱量と突き抜けていくパワーがカッコよくて、見ていてとても清々しい、気持ちいい人です。
高橋僕としては難しかったと言いますか、つかむまでにいろんな道を通りました。涼真さんがおっしゃっていた本読みをした日は、「違ったな」と思いながら帰りました。この作品の大和像が竹内さんや監督(菅原伸太郎)の中にちゃんとあって、それを自分が体現する難しさを感じました。でも、すごく面白い役でした。涼真さんがおっしゃってくださったように気持ちのいい男で、ぶっきらぼうですが、人を愛しく思う気持ちのある人で、そこが魅力だと思いますし、大和にしかできないことがこの作品の中にあってとてもやりがいがありました。響にエネルギーを分けてあげるくらいの勢いでやらせてもらいました。
竹内22歳の文哉くんが等身大で演じてくれて、すごくハマっていたと思います。完成した作品を観ても、冒頭の喧嘩腰の響と大和の掛け合いとか、面白いんですよ。あと、葵に告白しようとする場面の大和も。文哉くん、天才だと思った(笑)。
高橋ありがとうございます。
高橋響と大和のシーンだと、砂まみれになって転がり落ちる場面ですかね。
竹内一番激しかったかもしれないですね。文哉くんは、いろいろ工具を身につけていたから大変で。
高橋工具が身体に当たって「痛ッ」ってなりましたね。
竹内やっぱり僕らは昔、仮面ライダーで鍛えられていますから。
高橋はい、相当、転がっているので(笑)。
竹内自分から地面を迎えに行くようなけがをしない転び方をまず教わるんですよ。
高橋地面と友達。
竹内本当にそう(笑)。だから全部言葉にしなくても、大体こういう感じだよね、で呼吸を合わせられる。
高橋安心して本気でやらせていただきました。
高橋今日より明日。最近、僕の中で流行っているんです。
竹内流行っているって、何?
高橋今月はこれだな、みたいな。
竹内どこから見つけてくるの?
高橋本とか、テレビとか、YouTubeとか、心に響く言葉と出会ったらその都度変わっていく感じです。自分流にアレンジすることもあります。
竹内僕は、楽しむことですね。この仕事が好きだからやっているので、楽しくないと感じる時は、パフォーマンスもよくないということだから、改善して、楽しめるようにしています。
――今回の現場は楽しかったですか?
竹内楽しかったです。
高橋僕も!楽しかったです。
関連動画
竹内涼真
高橋文哉 堀田真由 板垣李光人 窪塚愛流 橘優輝
吉柳咲良 / 須賀健太 味方良介 黒羽麻璃央 / 吉田鋼太郎
監督:菅原伸太郎
脚本:丑尾健太郎
(C)2024「君と世界が終わる日に」製作委員会