ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
こんにちは。韓ドラ大好きライターのなかまるです。新年から面白い韓国ドラマが多く、テレビにかじりついている…なんて人も多いのでは? 今月は、愛する人のため、自分のために復讐劇を繰り広げる、新作韓国ドラマ『京城クリーチャー』『もうすぐ死にます』『完璧な結婚のお手本』の3作をご紹介します。 Pick1『京城クリーチャー』
【あらすじ】
大日本帝国により統治されていた1945年、京城(現在のソウル)。植民地時代の陰鬱なソウルで、実業家のチャン・テサンは懸命に生きていた。しかし突然、権力を握る警務官 の石川に行方不明の愛人・明子を捜せと脅されてしまう。 全財産を失いかねない状況に追い込まれ、捜索を引き受けることに。京城一の情報通であるテサンでもなかなか見つからないなか、死んだ人も捜し出すという噂の親子、ユン・チェオクとユン・ジュンウォンに出会う。 共に行動することになった3人がたどり着いたのは、日本人と一部の特別な韓国人しか入れない“オンソン病院”だった。病院の地下室では恐ろしい作戦が実行に移されており、そこには、クリーチャー(怪物)が…。愛する人たちを必死に救おうとするアクションラブストーリー。
【見どころ】 主役のチャン・テサンを演じるのは、日本でも大人気のパク・ソジュン。マーベル作品へも出演し、活躍の場が世界まで広がっています。 今作では、生き残るために賢く強くならざるを得なかった青年を演じています。テサンは、正義より現実を重視し、損得勘定で動く。人当たりはいいが、実は他人のために動くタイプではない人でした。しかし、信念をもとに母を探すユン・チェオクと出会い、捕らわれた人々への酷い扱いを目の当たりにし 、本来の人間らしさが現れていく…。だんだんと熱血さが出てきて、よりパク・ソジュンらしい力のこもった演技が光ります。 また、資産家の役柄なので、仕立屋が特別に作ってくれるファッションにも注目!どんなにつらい状況になっても、すてきなレトロルックに着替えてかっこよく現れてくれます! 消えた母の行方を捜し続けるユン・チェオクを演じるのは、ハン・ソヒ。大ヒットした『夫婦の世界』で不倫相手役を演じ話題となり、最近ではBTSのJUNG KOOKのソロ曲『Seven (feat. Latto)』のMV に出演し話題となり、強烈なインパクトを残しています。 ドラマ『マイネーム: 偽りと復讐』に出演した際に、見事なアクションを披露しましたが、今作でもそのアクションセンスが爆発。銃もナイフも使いこなし、敵を次々と倒していくさまは、惚れ惚れしてしまうほど。 気になる、パク・ソジュンとハン・ソヒのケミは…もちろん最高!無慈悲な世の中でも、必死に強くなろうと生きてきた役柄だから、2人とも圧倒的な精神力・戦闘力・生存力の高さ。心を通わせ、お互いだけに弱さを見せることができ、支えあっている様子にキュンキュン。かっこいい2人に救われたい!(笑) テサンの友人役、クォン・ジュンテクを演じるのは、ウィ・ハジュン。『イカゲーム』で人気が急上昇し、『シスターズ』『最悪の悪』など話題作に次々と出演しています。今作では、お金持ちの家に生まれたけれど、親日である家に反感をおぼえ、闘志を燃やす若者の役。テサンとの友情シーンも必見です。
▼作品情報
Netflixシリーズ『京城クリーチャー』独占配信中
Pick2『もうすぐ死にます』
【あらすじ】
早くに父を亡くし、母と2人で貧しいながらも懸命に生きてきたチェ・イジェ。直前に交通事故を目撃したショック から、テガングループの最終面接で大失敗。そこからうまくいかず、7年もアルバイトをしながら就職活動を送る ことに。 チョン・ジスという長く付き合っている彼女が、そんな彼をずっと応援してくれていた。しかし、ある日ジスが男性と会っているのを目撃してしまい、さらに詐欺で財産すべてを失ったイジェは絶望の淵に立たされ、自ら命を絶ってしまう。 すると、地獄行き間際のイジェの前に“死”と名乗る女が現れる。死を軽んじたイジェに12回の人生を繰り返す罰を与えるというのだ。生きることから逃れるために死を選んだ人間が、12回の死と生を経験することになる転生ドラマ。
【見どころ】 転生を繰り返すこととなった青年チェ・イジェを演じるのは、歌手としてデビューし、今やベテラン俳優に肩を並べつつあるソ・イングク。
アーティストだからか、個性が輝き癖のある演技が特徴的ですが、今作では、転生する先の相手役の俳優陣も豪華で演技派ばかり。どの転生でも、中に入っているのがイジェであることがわかるように感じるんです! そして、イジェ自身にも、何度も転生を繰り返すうちに人が変わっていくような変化が。今まで抱かなかったような復讐心に駆られたり、大切なものに改めて気づいたりと、新しい発見をして成長していくさまに、見ているこちらも考えさせられます。 “死”と名乗る不可解な存在を演じるのは、甲状腺乳頭がんの治療のための休養から復帰した、俳優 パク・ソダム。 闘病生活を乗り越えた彼女だからこそ、憤り罰を与えながら 、“生きる“ ことの意味をイジェに問い続ける“死”の演技が、一層重く深く私たちに訴えてくるようにも思えます。 イジェの彼女、チョン・ジスを演じるのは、コ・ユンジョン。『還魂2』『ムービング』と最近の話題作に次々と大抜てき。これからの活躍に注目しておきたい俳優の1人です。
今作では、恋人に先立たれて苦しむ作家志望役を演じています。大切な人を失った悲しみを抱えながらも前を向いて生きようとするジスの儚げで寂しそうな雰囲気が、コ・ユンジョンにピッタリ。 また、12回も転生するので、多くの俳優がイジェの魂が途中から入り込む役を演じているのですが、どの演技も圧倒的。ネタバレになってしまうので詳しくは言及しませんが、チェ・シウォン、ソンフン、イ・ドヒョン、イ・ジェウク、オ・ジョンセなど、どの俳優も主役クラスばかり。 12個のショートストーリーをまるっと見ることができるような作りで、飽きることなく楽しめるはず! 個人的には、狂気的なキム・ジフンとキム・ジェウクを久々に見ることができて、とても興奮しました(笑)。 ▼作品情報
『もうすぐ死にます』Prime Videoで独占配信
Pick3『完璧な結婚のお手本』
【あらすじ】
ハン・イジュは、好きな人と結婚し完璧な生活を送っているはずだった。しかしある日、夫のセヒョクが本当は自分の妹であるユラが好きで、妹のそばにいるために自分と結婚したことを知る。 他の家族も自分を騙していることに気づき、ショックに打ちひしがれている中、イジュは交通事故にあってしまう。しかし目覚めると、結婚する前にタイムスリップしていた…!イジュは、何かと困難を救ってくれるソ・ドグクと協力し、復讐へ動き出すのであった。
夫と家族に裏切られたヒロインが過去を変えてリベンジしようと奮闘する、ロマンス復讐劇。
【見どころ】 主役のハン・イジュを演じるのは、チョン・ユミン。『赤い風船』や『セレブリティ』など着実に出演作を重ねて、今作ではヒロイン役に抜てき。
家族に蔑まれながらも必死にすてきな家庭を築こうと受け入れ続けるタイムリープする前の弱気なイジュと、結婚する前に戻り復讐心を燃やす強気のイジュのギャップに驚き!
憎たらしい妹や母と戦う姿を見て、つい応援したくなってしまいます。 インテリア会社の代表ソ・ドグクを演じるのは、ソンフン。もともと水泳選手だったこともあり、鍛え上げられたスタイルと完璧なルックスで、多くの人気ラブロマンス作品に出演してきた人気の俳優です。 今作でも、テジャグループ創業者の孫で、インテリア会社の代表を務める完璧な役柄。表向きはクールですが、ドキドキさせ方がわかっている…さすがラブロマンスのプロ!イジュの救世主となるのか…注目です。 なんといっても今作品の見どころは、憎たらしすぎる母(演:イ・ミニョン)と妹(演:チン・ジヒ)。なんでここまでひどいことができるのか…とため息が出てしまうほどです。そんな2人の名演技?に、ヒロインと一緒に復讐に燃えながら、スカッとできるドラマだと思います。 ▼作品情報
『完璧な結婚のお手本』U-NEXT独占配信中
今月のドラマPickはいかがでしたか?設定はダークで重たいですが、ロマンス部分にドキドキ、スリリング部分にハラハラ、共感部分にぎゅうっとなる、心揺さぶられる作品を3つご紹介しました。2024年も早速良作が豊富な予感!本年もたくさん韓ドラを満喫していきましょう。 ライタープロフィール
中丸史華
出版社で書籍の編集者として働いたのち、IT企業にてwebメディアの編集者に。韓国カルチャー好きがこうじて、韓国関連の執筆活動も行なっている。趣味は、渡韓時のスケジュールを細か〜くたてること。生粋の韓ドラオタクで今までの視聴作品は350以上。インスタグラム【@punnikouri(外部サイト)】。