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【医師に聞く】「男性ホルモンが多い人はハゲる」は本当? 世にはびこる薄毛・抜け毛の“都市伝説”、真偽を専門医が回答

 医療や科学が発達した今も、多くの男性が直面する薄毛の悩み。今は大丈夫でも、「いつかハゲてしまうのでは…」と不安を覚える男性は多い。それだけに、世間やネットなどでまことしやかにささやかれる薄毛にまつわる“都市伝説”も多種多様で、誤った認識も広がっている。「男性ホルモンが多い人はハゲる」「湯シャンがいい」など、流布される言説は本当なのか? クリニックフォア新橋院の圓山尚先生にホントのトコロを聞いた。

「猫っ毛はハゲる」「湯シャンがいい」「海藻類がいい」…一体どれが本当?

 昨今では、薄毛の原因である「AGA」という言葉が広まっている。AGAとは、男性型脱毛症のことで、思春期以降に始まり、徐々に進行する脱毛症のこと。髪の毛の成長期が短くなり、成長しきれずに毛が弱り、寿命が短くなってしまうのだ。こうした薄毛、抜け毛に悩む男性が多いだけに、「これは毛髪にいい!」「これをやったらハゲやすい!」といった都市伝説も多い。以下にいくつか挙げてみよう。

<薄毛にまつわる都市伝説>
・男性ホルモンが多い人はハゲる
・髪を染めるとハゲる
・整髪料が多すぎるとハゲる
・猫っ毛はハゲる
・ストレスでハゲる
・湯シャン(お湯のみで髪を洗うこと)がいい
・炭酸シャンプーがいい
・頭皮マッサージがいい
・海藻類は毛髪にいい
・ハゲは遺伝
…etc.

 こう見ると、相反する内容もあるようだが…。本当のところはどうなのか、圓山先生に聞いてみた。

筋トレブームの裏で懸念も…、「男性ホルモンを増やすとハゲやすくなる」?

  • クリニックフォア新橋院院長 圓山 尚先生

    クリニックフォア新橋院院長 圓山 尚先生

 まずは、「男性ホルモンが多い人はハゲる」とは本当なのか?「体毛が多い人=男性ホルモンが多いのでハゲやすい」、「筋トレで後天的に男性ホルモンを増やすとハゲやすくなる」…などと言われることもある。

 圓山先生は、「男性ホルモンが多いから、増加したからハゲるわけではありません」と断言する。

 「そもそもAGAは、男性ホルモン(テストステロン)がII型5αリダクターゼという還元酵素と結びついてDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることから始まります。この、DHTがレセプター(受容体)にカチッとハマることでスイッチが入るため、ここが結びつかなければAGAにはならない。男性ホルモンの分泌が多いだけでは、AGAになるとは限りません。AGA処方薬はその酵素をブロックし、AGAの進行を遅らせ、改善する作用があります」

炭酸シャンプーや頭皮マッサージ、AGA予防とは別物…

 では、洗髪や整髪料についてはどうか。「湯シャンがいい」「髪を染めるとハゲる」などと言われているが…。

 「頭皮を清潔にしておくのは大事なことですが、それはAGAの根本的な部分にはあまり関与していません。『シャンプーのしすぎはよくない』とか『湯シャンがいい』とも言われますが、これもあまり関係ありません。また、『髪を染めるとハゲる』『整髪料が多すぎるとハゲる』なども嘘です。毛穴のつまりは取ってあげた方が望ましいのですが、ヘアスプレー等を多く使用する人のすべて薄毛になるかというと、そうではありません」

 炭酸シャンプーや頭皮マッサージなどで、頭皮を柔らかく、血行をよくすることが薄毛予防になるとも聞く。

 「頭皮マッサージ自体は血流が良くなるのでいいのですが、それがAGA予防になるという科学的文献は見たことがないです。炭酸シャンプーも同様ですね。ちなみに海藻を食べると髪の毛が生える、というのも言わずもがなの都市伝説です」

 つまり、マッサージや炭酸の効果で血行はよくなり、皮脂などの汚れが落ちて清潔になるのはいいのだが、それとAGAは無関係。たとえ頭髪や頭皮が汚れていても、即、抜け毛につながるわけではない。

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