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(更新: ORICON NEWS

「何度も呼吸が止まって…」140キロから激変した男性、批判覚悟で始めた動画配信とダイエットの裏側

1年間で約70kgの大減量を成功させ、驚きの変貌を遂げたYouTuberルイボス。幼少期から肥満体型。コンプレックスから人前で服を脱げなかった少年は、28歳140kgの姿で配信を始めた。誹謗中傷を覚悟し、決死の想いであげた初投稿は、反響ゼロ。ところがその1年後、大減量後のダイエット総集編動画は1000万再生を超えた。人目を避けるように生きてきた彼は、なぜ不特定多数に向け動画配信を始めたのか。配信のきっかけとダイエット方法、減量後も配信を続ける理由を聞いた。
→【インタビュー(前編)】70kgの大減量で別人になった男性が明かすルッキズムへの想い

「こんな動画を晒したら…」不安は杞憂に、反響ゼロが続けるきっかけに

――3年前『約140キロ超デブダイエットしようとする』でYouTubeデビュー。ダイエット動画を始めたきっかけは。

【ルイボス】 一番の目的は、友だち作りです。小さい頃から太っていたんですが、友だちと一緒だった学生時代は、外を歩いていても暴言を浴びることはなかったんです。社会人になって単独行動するようになってから、街に出ると知らない人から「デブ」「気持ち悪い」と言われるようになって。

知らない相手だから暴言を吐くのかな、と。だったらYouTubeを通して、みんなに僕のことを知ってもらえば「デブデブ」言われないかも、YouTuberになって知らない人たちを「知っている人=友だち」にしちゃおう、と。
――ちょっと変わった発想ですね(笑)。他者に見られることで“引き返せない”という「本気ダイエットの決意」として配信を開始したのかと思いました。

【ルイボス】 それもあったんですけど、まずは周囲に知ってもらいたかったですね。でも、よく考えたらYouTubeで大勢に支持される方がダイエットよりも難しい!まぁ、当時は色々思いつめていたから…(笑)。

――知らない人から暴言を浴びた経験もあるなか、不特定多数に向け配信することは怖くなかったですか。

【ルイボス】 もちろん、最初は怖いな、嫌だなと思う気持ちもありましたよ。小さい頃から食べることが大好きで、小学校高学年くらいになると、友達から「デブ」とイジられるようになって。その頃から人に裸を見られるのがすごく嫌で、プールの授業は受けないようにしていたくらいです。

 その後もできるだけみんなの視界に入らないよう目立つことは避けるようしていたし。動画の中の自分は、思ってた以上に太っていたから、こんな動画を晒したらめちゃくちゃ文句言われるんじゃないかな、やっぱりやめようかなってビクビクしながらあげてみたら、文句どころか反響ゼロで(笑)。「なんだ、意外と誰も見てないんだ」って思ったら、すごく気が楽になって。このままひっそりやっていこうみたいな感じで続けてましたね。

――そんな動画が今では10万人に支持されています。1年で140kgから68.5kgの大減量を成功された後、現在は「ボディビルダーへの道」を中心に配信されていますが、今後の展開は?

【ルイボス】 僕の中では、YouTubeを始めたことで、ひとつの物語が始まったと思っていて。人生の困難から逃げ続け、なにひとつ成し遂げられなかった主人公が一念発起し、ダイエットと筋トレで“憧れの体”を手に入れるまでを描く物語なんです。その物語は、いつか「これ以上やっても、筋肉は増やせないし、自分も成長しない」って納得したときにようやく完結する。それまでは何があろうと、やめません。

 ダイエットを決意した28歳の時は本気で人生終了と思ってました。そんな僕にとって「理想の体型になること」だけはどうしてもやり遂げたい。やり遂げなきゃいけないことだと思っているので、その先のことは正直、あまり考えていないですね。

何度も呼吸が止まって…「死」を身近に感じてダイエットを決意

――28歳でダイエットするまでについてですが、小さい頃から肥満体型だったとのことで…幼少期の食生活は、ご家族の目もあったかと思います。

【ルイボス】 小さい頃は太っていく一方の僕を見かねた親から食事を減らされたこともありました。ただ、食べるなって言われるとよけい食べたくなっちゃって。夜、家族が寝静まってからカップラーメンを食べたりしてました。思春期以降は、好きなものを好きなだけ食べる生活になって、高校生で100kg超、20代で120kg前後、最終的には28歳で140kgになっていました。

――身長170cmで140kgは大きいですね…。それまでにダイエットはしてこなかった?

【ルイボス】 本気ではなかったけど、何度か試みてはいました、140kgになる直前も頑張って80kgくらいまで落とした時だったんです。でも、そのタイミングで皮膚の病気にかかって3ヵ月の入院生活。とりあえず治療は終わったんですが、再発することもあると言われ、「せっかく頑張っていたのになんだよ」と自暴自棄になり、食べまくった結果、あっという間に140kg近くまで太りました。

――そして命の危険を感じるように…

【ルイボス】 寝る直前まで食べているから、夜中に喉が詰まるんです。睡眠時無呼吸症候群にもなりました。呼吸が止まってとび起きる日々が続く中、右足まで痺れてきて歩くことすら困難に。「このままじゃマジで死ぬな」ってところまでいきました。

外に出れば暴言を吐かれ、夢も希望もなく「俺の人生終わった」と思って生きていましたが、「死」を身近に感じたら、すごく怖くなって。それで、もう一度本気でダイエットすることを決心しました。

――当初、ダイエットに関する知識はどれくらいありましたか。

【ルイボス】 最初はまったくなかったので、魚とか納豆とか卵とか、なんとなく太らなさそうな食材だけしか食べないとか、結構偏ったことをしましたね。そのうえで毎日15分くらい歩くようにしたら、2〜3週間で14kgぐらい痩せたんですけど、そこで足が痛くなっちゃって。自己流がいけないのかなと思って、近くのキックボクシングジムに通いながら、ダイエットに関する知識を教えてもらいました。

 その後は運動と食事制限を地道に続けて、停滞期もありましたが、なんとか乗り越えて、1年後には体重が半分、140kgから68.5kgになっていました。

ボディビル大会への挑戦は自分のレベルアップため

――今はボディビル大会への出場を目指してトレーニングに励まれているそうですね。

【ルイボス】 人前で服を脱ぐのがすごいコンプレックスだったんですけど、痩せたことで、海に泳ぎに行けるくらいの勇気が持てるようになったんです。その延長線上で、自分が納得するまで体を鍛えることができたら、ボディビル大会の舞台にも堂々と立てるようになるんじゃないかなって。それが自分のレベルアップにもつながると思うので、ボディビル大会には絶対出るぞ! という気持ちで頑張っています。

――ダイエットしたくても挫折、失敗してしまう方に伝えたいことはありますか。

【ルイボス】 やっぱり、自分で気づいて頑張るしかないんですよね。僕がそうだったんですけど、人に言われてやっても失敗したり、かえってやりたくない気持ちになったりするだけ。太ってた頃は心もひねくれてたんで「痩せたほうがいいよ」って言われるたびにイライラして、ありがとうって思うどころか「うるせえ、おまえには関係ないだろ。黙ってろ」としか思えなかったし、それがストレスでまた爆食いするっていう、悪循環に陥ってましたから。あげく死ぬ寸前でやっと気づいて、痩せられたので。

 そんな僕のダイエットの動画が、もしだれかの頑張ろうと思えるきっかけになったとしたら、ものすごく嬉しいし、公開してよかったなって思います。
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