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カワイイ子猫の首がなぜか傾いて…動物病院でも原因が見つからない? 飼い主が注意点すべきこと
首が傾きおかしな方向にふらふら、ウイルスや炎症、奇形の可能性も
「生まれたときは、傾きはなかったんです。それが途中で傾くようになってしまい…」
生まれつきではなく、何かしらの理由があって首が傾いてしまっている子猫。それだけでなく、おかしな方向へふらふらと動いてしまう。幸い元気はあり、兄妹と無邪気に遊んではいるものの、保護しているボランティアメンバーが病院に連れて行くも、なかなか良くなることはなかった。
このように、首が傾く原因はいろいろとあるという。
「母猫が妊娠中にパルボウイルスなど変なウイルスにかかっていたり、子猫の内耳に炎症があるなど三半規管の問題もありますね。あとは、前頭葉の奇形。この場合は眼振も出て、治ることはありません。この子猫のように斜頸があっても最初のうちは大丈夫なのですが、その後あまり大きくなれないことも多いんです」
さまざまな原因があるようだが、メンバーが連れて行った病院でも良くならなかったのはなぜなのだろうか。
「動物病院でも、子猫の知識がある獣医さんは多くないんです。それは、子猫が病院にかかる機会が少なくて、症例数が少ないことも関係していますね。実際、数多くの子猫を保護している経験の多いボランティアの方が、知識を持っていることもあります」
原因はもしかして…? やっと真っすぐになった首「治せるものなら治してあげたい」
「さまざまな原因を探りながら、ここではまず駆虫のための抗生剤と点耳薬で処置しました。お腹の中に虫がいて、首が傾いてしまう子もいるんですよ」
こうした処置のあと、子猫の首はだんだんと治ってきた。日に日に真っすぐに正常になっていく首に、『ねこけん』のメンバーもおおいに喜んだという。
保護した猫たちに新たな家族を探し、幸せへと送り出している『ねこけん』。もちろん、首が傾いていようが、脚がなかろうが、目がつぶれていようが関係ないものの、治せるものなら治してあげたい、そんな思いがある。
もし、飼っている子猫や外で見かけた子猫が何か問題を抱えているのであれば、獣医師やボランティアに相談してほしいと溝上代表は語る。経験と知識、的確な判断があれば、もっと多くの命をつなぐことができるのだ。
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