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授賞式前に振り返りたい!今年の「百想芸術大賞」で作品賞にノミネートされた必見の韓国ドラマ5作【ハングクTIMES Vol.100】

ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
韓国の数ある授賞式の中でも、映画・テレビ両方を扱った唯一の総合芸術賞であり、長い歴史と信頼ゆえに「韓国の演技者たちが最も受賞したい賞」とも言われる「百想芸術大賞」。視聴率や話題性だけではなく「芸術性」の観点から審査されるため、受賞はおろかノミネートされるだけでも栄誉なことです。4月28日の授賞式を控え、本記事では、そんな「百想芸術大賞」の中でも最も注目度が高いとも言える「作品賞」に今年ノミネートされている、選ばれし韓国ドラマ5作品をご紹介します!今年のノミネート作は、全作Netflixで配信中なので、授賞式前に是非チェックしてみてください!

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中

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「ENA」という新生マイナーチャンネルにも関わらず、初回0.9%からスタートした視聴率は、最終話では17.5%という高視聴率を記録。劇中登場したアイテムはすべて品切れとなるなど、まさにシンドローム級の人気を誇り、本国でも「今年最高のドラマ」と謳われた『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。

Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中

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「百想芸術大賞」では、「作品賞」「演出賞」「脚本賞」など作品関連のほか、俳優部門でも主演のパク・ウンビンをはじめ各部門でノミネートを果たしており、今回最多の10部門でのノミネート!韓国ではテレビ部門の最高賞である「大賞」を予想する声も上がっています。

Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中

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本作は、天才的な脳と自閉スペクトラム障害を同時に持ったウ・ヨンウが大手の法律事務所・ハンバダへ入所し、さまざまな事件に直面して成長していく物語。ウ・ヨンウは、彼女ならではの天才的発想でさまざまな事件を解決に導いていきます。基本1話完結のオムニバス形式で進んでいき、日本ドラマに近い雰囲気もあるため、「韓ドラは長くてパス」という人や、初心者さんにも見やすい作品ではないかと思います。

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法廷ドラマと同時に、私たち視聴者は特別なウ・ヨンウと、これまで意識的に考えなかった“障害への偏見”を克服する旅を共にすることになります。ウ・ヨンウの周囲の人々の「春の日差し」のような暖かい視線とユーモア溢れるやりとりに、ほっこり暖かな気持ちになると同時に、自然とこの社会の不便さに気付かされ、ハッとさせられる…心揺さぶられる一作なのです。

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そして法廷ドラマの合間に絶妙に混じってくる、障害という現実の壁を越えるジュノとのロマンスがまた、私たちを夢中にさせるポイント。「触らなければ胸がドキドキしないんですか。僕と一緒にいても?寂しいですね」という女心を撃ち抜く台詞とともに、瞳を震わせながら浮かべた寂しげな表情は、多くの女性の母性本能を刺激!甘い瞳で「スイート有罪男」と爆発的な関心が寄せられました。礼儀正しく、適度な距離を守りつつも、甘い瞳と誠実な心でまっすぐにヨンウに近づくジュノに沼落ち間違いなしです!

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そして何と言っても本作がここまで多くの人々の心を掴んだのは、声のトーンから手振り、歩き、目つきなどキャラクターに完璧に溶け込んだパク・ウンビンの言葉は必要ない名演技があったからこそ。

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演技が上手い俳優は沢山存在しますが、演技的なテクニックではなく、心で近づき、こんなに愛らしい唯一無二のキャラクターを完成させられるのは、彼女以外に考えられません。最優秀演技賞最有力候補なのはもちろんですが、彼女個人で「大賞」受賞もありうるのでは?と予想する声も上がっています。
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『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』

Netflixシリーズ「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」独占配信中

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「作品賞」「脚本賞」など作品関連のほか、俳優関連の賞でも主演のソン・ヘギョをはじめ、各部門でノミネートを果たし、ウ・ヨンウに次ぐ9部門でのノミネートとなったのが、『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』です。

Netflixシリーズ「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」独占配信中

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『シークレットガーデン』、『トッケビ』、『太陽の末裔』、『ミスターシャンシャイン』など数々の大ヒットドラマを生みだし、“韓国No.1ヒットメーカー”と謳われるキム・ウンスク作家の新作である本作。これまで代表作のほとんどがロマンスものだったキム・ウンスク作家が、本作を通じて初めて“復讐劇”に挑戦するということでも注目を集めました。

Netflixシリーズ「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」独占配信中

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本作は、高校時代壮絶ないじめを経験し魂まで壊れた一人の女性が、緻密に計画した凄まじい復讐と、その渦に陥る人々の話を描いたNetflixシリーズ。“ロマンスの神様”キム・ウンスク作家が復讐劇?と、最初はあまりイメージが湧かなかったのですが、スカッと痛快な復讐劇ではなく、劇中何度も登場する「囲碁」の如く、ゆっくりじりじりと戦略的な復讐計画を練りながら、彼女の感情に寄り添う脚本には、脱帽させられます。一体どこへ向かうのか分からない不気味さがあるのも新鮮で、面白すぎて止められません…!

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学校暴力に対する深刻性と問題点など社会批判物としてメッセージを投げかけながらも、ジャンル物としての快感と面白さをラストまで保ち、高い没入度を誇っているのも「さすがキム・ウンスク作家」と唸らずにはいられません。

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そしてやはりなんと言ってもソン・ヘギョをはじめとする俳優たちの熱のこもった演技合戦から目が離せません…!百想では、冷笑を浮かべながら憎しみと悲しみの人生を表現する感情演技を見せ、新境地を開いたソン・へギョをはじめ、加害者のヨンジンという役柄を完璧に消化し、「国民の悪役」とも謳われたイム・ジヨン、家庭内暴力被害者の痛みと傷を切実に描きながらも愛らしく魅力的なキャラクターを完成させたヨム・ヘラン、常に怒りに満ちたジェジュンという役柄を立体的に描いたパク・ソンフン、そして強烈な印象を残したキム・ゴヌやキム・ヒオラなどが、各部門でノミネートを果たしているので注目です!

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『私の解放日誌』

名作『まぶしくて〜私たちの輝く時間』、『ロースクール』で卓越した演出力を披露したキム・ソクユン監督と、こちらも韓ドラファンに長く愛され続ける名作『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』を執筆した脚本家のパク・ヘヨンという名作メーカーたちが集結し、「人生ドラマ(人生において長く記憶に残る最高のドラマ)誕生」と高い評価を得たのが、『私の解放日誌』。
「百想芸術大賞」では、「作品賞」をはじめ、「演出賞」「脚本賞」など作品関連の賞はもちろん、ソン・ソックやキム・ジウォンをはじめとする俳優関連の賞を含む7部門でノミネートを果たしています。
『私の解放日誌』は、3兄妹の限界に到達した人生、極端な方法を使ってでも「今」を抜け出そうとする彼らの解放までの過程を描くヒューマンストーリー。平凡な人々の日常的な物話を通して、誰もが一度は感じるような“人生の悩み”を描いています。
やはり本作の最大の魅力は、誰もが共感してしまう心に刻まれるセリフの数々と、平凡で退屈な日常の中にも暖かさを込め、穏やかな物語の中にも人間の揺れ動く感情を繊細に描く、パク・ヘヨンの卓越した筆力ではないでしょうか。
序盤から決して明るい雰囲気ではないですが、現代人の心の隙間にそっと寄り添ってくるようなセリフと共感を呼ぶ4人のキャラクターたちの活躍で、グッと物語に引き込まれてしまいます。出口のない人生から解放されるため、新しい道を探していく人物たちの姿は、共感と感動間違いなしです。

Netflixシリーズ「私の解放日誌」独占配信中

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そしてなんといってもミステリアスな人間フェロモン“ク氏”を演じたソン・ソックの“沼っぷり”が半端ない本作。ただならぬ雰囲気を漂わせながらも、突然会社まで迎えに行ったり、不器用ながらも優しさを見せるクールさとかわいさのギャップに翻弄され、いつのまにか深い沼へ…!彼の独特の魅力に、「グッチではなくク氏」「ソン・ソキューティ」など数多くの修飾語を作り出し、「沼から抜け出せない!」という人が爆誕し、過去作にも大きな注目が集まりました。
さらに、儚げな雰囲気をまとい、表情の変化が目立たないミギョンを繊細な表情演技で演じ切ったキム・ジウォンの演技も光った本作。百想で「最優秀演技賞」に揃ってノミネートを果たしている二人の、胸を打つ演技は必見です。
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『私たちのブルース』

『大丈夫、愛だ』、『ディア・マイ・フレンズ』などの名作を生み出してきた“カリスマ脚本家”ノ・ヒギョンとキム・ギュテ監督が披露したオムニバスドラマ『私たちのブルース』。視聴者を歴代最大級に大号泣させた上に、「やはりノ・ヒギョン」、「歴代最高の名作の誕生」と、絶賛の声が相次いだ本作。ノ・ヒギョン作品独特の人間味あふれる群像劇と、「みんなが人生の主人公であり、私たちは幸せになるために生まれた」という温かなメッセージで、多くの視聴者の心を打ちました。
「百想芸術大賞」では、ノ・ヒギョン作家がまさかの「脚本賞」ノミネートは逃したものの、「作品賞」「演出賞」など作品関連の賞のほか、圧倒的演技力で画面を圧倒したイ・ビョンホンが「最優秀演技賞」にノミネートを果たしています。
「みんなの人生は価値があり、幸せでなければならない」というノ・ヒギョン作家の企画意図に基づいて、15人の主人公を立ててオムニバス形式で話を繰り広げた本作は、メインエピソードの中に人生の絶頂、終わり、始まりに立っているすべての人々の人生物語が盛り込まれた一作。
冒頭から次々登場する、「授賞式ですか?」と言いたくなるような、韓国を代表する俳優陣を観ているだけでも、“レベチ”な幸福感に包まれますが、彼らがまるで「キャリアの頂点」かのような熱のこもった演技合戦を見せてくるので、2、3話のエピソードでもどっぷり感情移入させられ、涙が乾く暇がありません。
本作で描かれる10代から老人まで主人公たちがそれぞれぶち当たる人生の試練は、決して他人事ではなく、私たちの身近にあるもの。だからこそどんな悲しみに打ちひしがれても、苦しんでいるのは「あなただけじゃないよ」と、励まされるのです。
それぞれの世代の悲しみに焦点が当てられながらも、それを克服する過程の中で、私たちに日々の些細な幸せを悟らせる巧みな脚本は、「さすがノ・ヒギョン作家!」という感じで、終始感動しっぱなし…!誇張されたいかにも「ドラマ的」なセリフではなく、自然な日常会話の中でポロッと放つ一言がズドンと心を打ち抜いてくるーノ・ヒギョン作家だけの境地を見た一作です。
さまざまな年齢層の話とともに、聴覚障害、ダウン症候群、うつ病などの素材を繊細に扱い、胸を打つものばかりですが、特にラストのイ・ビョンホン&キムへジャ大先生のエピソードは、歴史に残る名演技、名場面の連続で、大号泣すると共に心が震えてしまいます。幸せは遠くにあるのではなく、身近にあることを教えてくれる22年の名作です。
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『シスターズ』

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』、『ユミの細胞たち』などでの熱演が光る実力派キム・ゴウンをはじめ、『ショッピング王ルイ』、『100日の郎君様』など数々のヒット作でヒロインを務めてきたナム・ジヒョン、そして『今、私たちの学校は…』で強烈な印象を残したパク・ジフが三姉妹を演じることで、放送前から期待が寄せられていた本作品。
俳優陣の熱演はもちろん、何層にも重なった謎と、衝撃展開の連続で、韓国のドラママニア達や、評論家からも高い評価を得ました。「百想芸術大賞」では、「作品賞」をはじめ、「演出賞」「脚本賞」など4部門でノミネートを果たしています。

Netflixシリーズ「シスターズ」独占配信中

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本作は、抜け出せないような貧困の中、スペックもなく、離婚経験があるという理由で職場でもいじめられていた三姉妹の長女インジュ(キム・ゴウン)。そんなインジュの唯一の理解者であった先輩ファヨン(チュ・ジャヒョン)が、ある日突然大金を残して亡くなってしまうことから物語は始まります。彼女が遺した謎の700億ウォン(約70億円)の謎と、死の真相を追ううちに、三姉妹は予期せぬ事件に巻き込まれ、富と権力をもつ者たちをめぐる陰謀に巻き込まれていきます。

Netflixシリーズ「シスターズ」独占配信中

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700億ウォンをめぐる物語を軸に、記者の立場からウォルリョングループ会長の娘の夫、パク・ジェサン(オム・ギジュン)の不正を掘り下げる次女インギョン(ナム・ジヒョン)の物語、パク・ジェサンの邸宅に隠された秘密を追う三女オ・インヘ(パク・ジフ)の物語が、それぞれ絡み合っていくのが本作の奥深いところ。三姉妹がそれぞれの形で巨大グループを追い詰めていく中で、誰かが亡くなった時に必ず登場する「青いラン」、そしてその裏にある“情蘭会”の存在、お金がなく治療を受けられずに亡くなった姉妹の存在など、謎が謎を呼ぶ展開が続いていきます。

Netflixシリーズ「シスターズ」独占配信中

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前半は特に情報過多すぎてやや混乱するかもしれませんが、張り巡らされた伏線が徐々に回収されていく後半は、毎話衝撃展開に鳥肌が総立ち…!特に「レジェンド回」と話題だった8話は、あまりの衝撃展開とキム・ゴウンの表現力の凄みに、感動すら覚え、思わず拍手してしまうほど。
キム・ゴウンが思わず息を呑んでしまうような圧巻の演技力を披露していただけに、百想での「最優秀演技賞」ノミネートが予想されていましたがノミネートがなく、ドラママニア達からは驚きの声が上がりました。今年はそれだけ「最優秀演技賞」が“歴代最強”と言っても過言ではないほど激戦だということがわかります。

Netflixシリーズ「シスターズ」独占配信中

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演出は、『ヴィンチェンツォ』、『王になった男』のキム・ヒウォン監督、脚本が、あの衝撃作『お嬢さん』、『親切なクムジャさん』を手がけたチョン・ソギョン作家なだけあって、信じては裏切られるどんでん返しの連続で、サスペンス好きや考察好きにはたまらないはずです。
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ライタープロフィール
Dramawriter Nana
韓国ドラマをこよなく愛するドラマライター。
WEB媒体を中心に、ラジオ、雑誌等で韓ドラ愛を叫ぶ記事執筆中。Twitterでは推しドラマ愛を暑苦しく配信中。
マニアックで隠れた名作なら任せて下さい。
Twitter:https://twitter.com/Nana_writer76

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