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【美ボディ大会】「緊急入院を何度もしていた…」“60キロから24キロ”過食症と拒食症を克服したボディメイクで人生が激変「健康でキレイだと思っていた」

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美ボディ大会『ベストボディ・ジャパン(BBJ)』横浜大会に出場した金由規さん

 先ごろ、女性らしい艶やかなボディラインと健康的な筋肉のついた身体の美しさを競うコンテスト『ベストボディ・ジャパン(BBJ)』の横浜大会が開催された。過食症と拒食症を繰り返し、体重24〜60キロまで変わる苦しい病気の時期を乗り越えた医療事務の金由規さん(28)。「いまでは運動するためにしっかり食べている」と笑顔を見せ、ビキニ姿で健康的な肉体美を披露した。

拒食症の時は、周りの人から怖がられるくらい痩せていた…「緊急入院を何度もしていた」

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美ボディ大会『ベストボディ・ジャパン(BBJ)』横浜大会に出場した金由規さん

――ボディメイクを始めたきっかけを教えてください。

金由規さん 2年前に始めました。その頃、過食症と拒食症を繰り返して、体重24キロから60キロを行ったり来たりしていて。死ぬギリギリくらいまでいくこともあり、緊急入院を何度もしていました。そのなかで、自分が変わらないといけないという気持ちになり、身体のケアとして運動を始めようと思いました。

――30キロ以上の体重差は、身体に大変な負荷がかかりそうです。

金由規さん 拒食症の時は、周りの人から怖がられるくらい痩せてしまい…。キレイではなくてただ細いだけ。それでも自分では健康だしキレイだと思っていたのですが、そうではなかった。全く健康的なスタイルではないのに、そういう認識さえ持てないすさんだ生活をしていました。

――体調を安定させるまでは大変だったのでは?

金由規さん 最初はきつかったし、本当に大変でした。でも運動することに慣れると、その分しっかり食べるようになって、健康的な生活に変わっていきました。運動するために食べるという思考回路になってからは、生活も体調も安定しています。

――コンテスト出場を決めた理由を教えてください。

金由規さん スポーツジムのトレーナーさんに「目標を持ったほうがいい」と勧められて。「私が出場するならボディメイクのコンテストで一緒にステージを目指さないか」と誘っていただき、挑戦することにしました。それまではただ有酸素運動しかしていなかったので、そこから筋力トレーニングを始めました。コンテストは今回が2年目です。

後悔はあるが、昔の自分を嫌いにはならない「過食症と拒食症、どちらも私自身」

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――ボディメイクをしていることは周りの人に気づかれますか?

金由規さん ボディメイクを始めてから半年で10キロ以上減量しています。運動が大好きになり、夢中になっていくうちに一気に痩せました。でも、病気だった頃はほとんど家に引きこもっていて、その頃の私を知っている人があまりいないので、特に何かを言われることはないですね。

――ボディメイクを始めるのと同時に新しいスタートを切ったんですね。

金由規さん それまでと人生が変わりました。いまは新しい世界を生きているつもりです。病気だった頃のことをすごく後悔していますが、昔の自分を嫌いにはならない。過食症と拒食症、どちらも私自身なので。それがあったからいまの自分があります。

――いい言葉ですね。人から言われて印象に残っている言葉もありますか?

金由規さん 「自分の好きなように、自分を好きになりなさい」という言葉です。それを聞いて、自分のなかで思った言葉が「昔の私を好き、いまの私はもっと好き、これからの私も好き」。そう思いながら生きています。まだまだ自分は変わっていくと思うので、その未来を楽しみにしながら生きていきたいです。

私を笑顔に変えてくれたボディメイク「周りと比べず、自分の好きな身体を目指したい」

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――いまアピールしたい自慢のポイントはどういうところですか?

金由規さん 笑顔です。それは誰にも負けません。スタイルの課題は、お尻と胸。もうちょっと厚くしたいです。でも、これからはコンテストに向けたスタイルではなくて、自分の好きな身体を目指していこうと思っています。周りと比べることがストレスになってしまうので。好きな仕事と好きな運動をして、好きに食べる生き方をしたいです。

――昨年の初出場から2年目の今年へはどう調整してきましたか?

金由規さん 昨年は予選を通過して日本大会に出場しましたが、いい結果を残せませんでした。そのときはいまより細くて、痩せ過ぎていたことが反省点です。そのあとコンテスト出場はやめようと思っていたのですが、会場での出会いが楽しくて、やっぱり今年もいくつか出ることにしました。ただ、先の予選で日本大会への切符は手に入れているのですが、今回の予選を最後に、コンテスト出場をやめようと思っています。

――そう思ったきっかけは?

金由規さん ほかに夢中になれるものを見つけたからです。4月にオープンしたばかりの病院で医療事務をしていますが、目の前で医師も医療スタッフも命をかけて職務に向き合っているので、もっと仕事を頑張りたいと思いました。でも、私を笑顔に変えてくれたボディメイクはこれからも続けていきたいです。

(文/武井保之 写真/片山よしお)
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