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次に見たい最新韓国ドラマ!次話の再生ボタンが止まらない…Netflix新作3選【ハングクTIMES Vol.87】

ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
こんにちは。韓ドラ大好きライターのなかまるです。今月は、作り込んだ世界観やセリフ回し、設定に魅了される作品の中から、続きが気になって最後まで見るのをやめられない3作品をチョイスしました! Twitterが大荒れしたパート1終了から4ヶ月を経て、待望のパート2をむかえた『還魂』や、大女優ソン・ヘギョの復讐劇が繰り広げられる『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』、利害関係と切っても切れなくなった“恋愛”について向き合うメロドラマ『愛と、利と』まで、その魅力をご紹介します。

Pick1『還魂:光と影』

2022年6〜8月に放送され、話題を呼んだ『還魂』のパート2がついに開幕!パート1では、魂を変える“還魂術”という魔術で運命がねじれた主人公たちが成長していく姿が描かれ、壮大なストーリーとコメディータッチの恋愛模様に夢中になる人が続出。パート1の終わりに視聴者の予想を超える驚きの展開があり、パート2が始まるまでの空白期間も、ずっと気持ちは大湖国(物語の舞台となる架空の国)に置き去りに…(笑)。

そんなファン待望のパート2は、パート1から3年が経った大湖国が描かれます。サブタイトルは「光と影」。正反対の意味である光と影のように、パート1で聞いたセリフがパート2でも繰り返されたり、水の気を操る術士たちと対抗するように火の鳥が登場したりと、対になる表現がちりばめられていて、セリフ一つひとつまでもが尊い!

“魂が入れ替わる”という難しい設定や、多くのCGを用いたファンタジーアクションにもかかわらず、違和感が一切ない俳優陣の演技力と、製作陣のこだわりをぜひ感じてもらいたい作品です。

パート1に続き、主人公のチャン・ウクはイ・ジェウクが演じます。術が使えず弱々の御曹司だったパート1のウクとは全く違い、“氷の石”の力で世界最強の術士となった新しい姿を見せてくれます。風を切るように現れて、嵐のように一瞬で敵を倒していく姿に惚れ惚れ…。一方、愛する人を失った悲しみと大きな力を得たがゆえの重圧を抱えるようすを繊細に演じています。
そして、パート1に出演したチョン・ソミンに代わって、パート2でヒロインを演じるのは、コ・ユンジョン。刺客ナクスの顔をしているが、鎮妖院の神女チン・ブヨンとして登場します。記憶を失い、自分が誰なのかわからないまま暮らしていますが、ウクと出会い、少しずつ記憶を取り戻していきます。
記憶をたどってだんだんと自分を取り戻していくにつれて、その表情・話し方・仕草、さらに服装・メイクまで変化。おかげで、複雑な設定もすっと腹落ち!思い出す前の無邪気なようすも、思い出した後のカリスマ感も、かわいいしかっこいい…。イ・ジェウクとの相性もばっちりでした!
ファン・ミニョンも、パート1に続きソ・ユル役で出演。ナクスに想いを寄せ必死に守ろうとし視聴者の心をかっさらいましたが、パート2は、そんなユルに命の危険が。ハラハラした展開ですが、相変わらずの包容力にさらにファンが爆増する予感!
困惑すると方向音痴になる癖は変わらなくても、ウクとナクスを想う気持ちはずっと見失わない、最後までまっすぐなユルに心打たれるはずです。

世子を演じるのは、シン・スンホ。パート1ではおちゃめな演技でストーリーのコメディー要素を盛り上げてくれましたが、パート2でも欠かせない存在です。“良い気”を持つと言われた亀を大事に育てたり、ときどきみんなから世子らしからぬ扱いを受けてしまったりするところは、敵対関係にあっても全く憎めません(笑)。
悪者チンムの口車に乗せられて、闇堕ちしてしまうのか…。愛され世子の行く末も注目です。
▼作品情報
Netflixシリーズ『還魂』独占配信中

Pick2『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』

高校時代、同級生からひどいいじめにあった、ムン・ドンウン。いじめっ子の親が権力者だったため、学校、警察、そして親までも助けてはくれなかった。結局、むごい暴力に耐えきれず退学せざるをえなくなり、ドンミンは人生をかけて復讐することを決意する。

まるで雑巾のようにボロボロになって、工場に住み込みで働きながら、高校卒業認定の資格を取り、大学へ。いじめの主犯が高校生の時に語った“夢”をぶち壊すタイミングを見計らい、綿密に計画を練っていった…。残酷で華麗な復讐劇です。

壮絶ないじめシーンがあるので、見るに堪えないところもあるかもしれないが、“復讐”がスタートしてからは、続きが気になって夢中で見るのを止められなくなるはず。

いじめにより心も身体も壊れてしまったムン・ドンウンの大人になった姿を演じるのは、『太陽の末裔』で圧倒的人気を確立したソン・ヘギョ。
『ボーイフレンド』では政治家の娘で社長の役としてパク・ボゴムと、『今、別れの途中です』ではファッション企業のデザインチーム長役としてチャン・ギヨンと、その美貌が輝くキラキラした役柄で、イケメン俳優たちとのラブロマンス作品が多かったですが、今回は不幸に縛られた貧弱な教師の役。復讐のみにエネルギーを発揮できる負を抱えたオーラが、今までからは想像できないほど似合っていて、驚きです!

ラブロマンスの色は薄いのですが、今作では新人俳優のなかでも飛び抜けた演技力が話題のイ・ドヒョンと共演。二人の相性によって、さらに新たな面が見られるのか、注目したいです。

いじめられていた高校時代のムン・ドンウン役は、映画『パラサイト 半地下の家族』で、豪邸で暮らすパク一家の娘を演じ話題となったチョン・ジソが演じます。昨年末のKBS演技大賞で新人賞を受賞するなど、超実力派の新人俳優です。
建築家という夢を抱き懸命に生きていただけだったのに、一方的ないじめによって、心の内で怒り・悲しみ・憎しみが沸々と生成されるのがこちらにも伝わってくる、その演技は鳥肌ものです。

ドンウンをいじめていたパク・ヨンジンが成長し、大人になった姿を演じるのは、イム・ジヨン。初の悪役とは思えないほど、憎たらしい!(笑)
改心する機会を失ったいじめっ子は大人になっても悪人のまま。お天気キャスターとなり悠々自適に暮らしているように見えて、蓋を開けると悪事や隠し事などで真っ黒です。そんなヨンジンの高校時代を演じたのは、ウェブドラマ『A-TEEN』で一躍有名になり、ひっぱりだこの俳優シン・イェウン。『ユミの細胞たち2』や『代理リベンジ』などでは初々しさが残る清純な少女のイメージが強かったのですが、今作では一変しています。
ドンウンを痛めつけるようすはおぞましく虫唾(むしず)が走る一方で、なんだか「隣のクラスにいそう」なナチュラルな雰囲気さえも感じます。本当に起こっていそうなスクールカーストの現場を垣間見てしまった気にさせる自然な演技に、視聴者は一気に没入してしまうはずです。

復讐劇に燃えてほかに目をくれないドンウンの前に現れた、形成外科医のチュ・ヨジョンを演じるのは、『ホテルデルーナ』や『五月の青春』、『18アゲイン』で話題のイ・ドヒョン。若手のなかでも、演技派との呼び声が高い彼が、ベテラン俳優であるソン・ヘギョとどのような相性になるのか気になるところです。
大病院の後継者として生まれたヨジョンと、貧さゆえにいじめられたドンウンの二人がどのように心を通わせていくのか…。お金持ちの医者という立場ですが、闇を抱えて生きるヨジョンは、かわいくて人懐っこくて、でもときどき悲しそうにも怖そうにも見える。演じ分けるイ・ドヒョンの沼に、気がついたらどっぷりかもしれません!

家政婦カン・ヒョンナムを演じるのは、ヨム・ヘラン。『トッケビ』や『七日の王妃』、『椿の花咲く頃』『賢い医師生活』『悪霊狩猟団:カウンターズ』などあらゆる名作に出演するベテラン俳優です。ときには意地悪おばさん、ときには優しいみんなのお母さんと、役の幅が広く、人間味に溢れた演技が印象的です。
ヒョンナムは復讐計画を共にすることとなりますが、共謀関係の掟となっている“仲良くなりすぎないこと”をつい忘れて、お節介さが出てしまいます。テーマが復讐劇なだけに終始暗い雰囲気が漂っていますが、そんな彼女が登場すると、ちょっぴりほほ笑ましく癒やしの時間になります。
▼作品情報
Netflixシリーズ『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』独占配信中

Pick3『愛と、利と』

舞台はKCU銀行ヨンポ店。貧さを乗り越えて銀行の預金窓口で働くアン・スヨン、高校大学で劣等感を感じつつも銀行員となり堅実に働く係長ハ・サンス、お金持ちの家に生まれ自分の感情に素直に生きるサンスの後輩パク・ミギョン、警察官になる試験を受ける準備をしながら銀行の警備員として働くチョン・ジョンヒョン。社会的地位の異なる4人の男女が複雑な恋愛模様を繰り広げるメロドラマです。

コーヒーの入れ方、通勤の仕方、ペンの使い方…同じ生活シーンでも異なる4人の暮らしぶりを丁寧に描き、格差社会の中での恋愛・結婚の難しさを考えさせられる作品です。

預金窓口担当のアン・スヨンを演じるのは、人気絶頂のムン・ガヨン。『その男の記憶法』でモデル出身の俳優役、『女神降臨』ではメイクの力で女神となった学生役を演じ、明るく元気いっぱいのイメージが強かったですが、今回は冷たくも人情深いわけでもない、淡々と業務をこなす銀行員を演じています。
悲しみを乗り越えるため懸命に生きてみたものの、人生の逆転は難しいし、弱者は強者にかなわないことを悟ってしまったスヨン。銀行にいる時は、微笑みを浮かべて何を頼まれてもNOとは言わない仮面をかぶっています。

大きく笑う印象を持っていたムン・ガヨンのギャップからか、空っぽになった姿はとても寂しく見え、しきりに気にさせられるんです…!得意の愛嬌が見れるシーンはやってくるのでしょうか、愛で満たされることを期待したいです。

ヨンポ店の係長、ハ・サンスを演じるのは、『浪漫ドクター キム・サブ』や『ミスター・サンシャイン』、『賢い医師生活』に出演している俳優のユ・ヨンソク。
『賢い医師生活』の優しい小児科医アン・ジョンウォン役は特に、記憶に新しい方も多いと思います。今作のサンスもいつの間にか色々と引き受けてしまう優しく心温かい男性です。

ハマり役なのはもちろん、スヨンに恋に落ちてしまうのですが、その想いが強すぎて自分でもコントロールできていないようすがもどかしいようなかわいいような。感情的なところがリアルで、新鮮に感じました。

新たにヨンポ支店にやってきて、サンスに想いを向けるパク・ミギョンを演じるのは、クム・セロク。『五月の青春』ではヒロインの親友役を演じていましたが、そのときもお嬢様役でした。
裕福な家庭で生まれ育ち、堂々としているミギョンの明るさを、存分に見せてくれます。サンスのみならず、好きだと思ったことや人には直進!一見気が強そうにも見えるのですが、芯があって嫌味な感じが一切なく見える役を演じるのが、クム・セロクはとても上手です。みんなが羨むほど恵まれている人ほど、分け隔てなく接するし完璧だったりするんですよね…。それもまたリアルです。

そして、ヨンポ支店の警備員、チョン・ジョンヒョンを演じるのは、『恋するアプリ Love Alarm 』でヒットしたチョン・ガラム。一途に片思いする青年ジョンヒョンがハマり役なのはもちろん、警備員の制服も似合ってます!
ジョンヒョンもスヨンに想いを寄せるのですが、ここぞという時に欲しい言葉や行動が自然と出てきて、キュンポイントを荒稼ぎ(笑)。二番手としてのポジションでは決してないところを、見せつけられます!さて、スヨンは誰を選ぶのでしょうか。
▼作品情報
Netflixシリーズ『愛と、利と』独占配信中
今月のドラマPickはいかがでしたか?2023年もNetflix様様だと感じさせられる、注目作品が勢揃いでした。改めて、韓国ドラマの細やかな演出には感動しっぱなしです。今年も韓国ドラマをたくさん楽しみましょう〜!
ライタープロフィール
中丸史華
出版社で書籍の編集者として働いたのち、IT企業にてwebメディアの編集者に。韓国カルチャー好きがこうじて、韓国関連の執筆活動も行なっている。趣味は、渡韓時のスケジュールを細か〜くたてること。生粋の韓ドラオタクで今までの視聴作品は300ほど。インスタグラム【@punnikouri】。

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