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「これが“白い3連星”か」泥臭い物語と量産されるガンダムに衝撃 ガンプラで再現した『第08MS小隊』に賞賛の声

 今春、『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』に登場する『RX-79BD-1 ブルーディスティニー1号機』を制作。“戦慄のブルー”と呼ばれた機体の不気味さを見事に表現したzaku&kazuさん(@KazuZaku)。その近作は、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の第08MS小隊3機。雪山などでの戦いを強いられた同隊の過酷さや、隊としての統一感を見事に表現し、多くの賞賛を集めた。いまだに人気の高い同作のモビルスーツ(MS)を制作した理由とは?

ドムの08MS小隊改修版をきっかけに制作「隣にジム頭を並べたくなった」

――近作『第08MS小隊』の3機+ホバートラックが多くの賞賛を集めました。この反響をどのように受け止めていますか?
zaku&kazu『第08MS小隊』が人気作品だと思っていましたが、想像を遥かに超える反響をいただき、その人気の凄まじさを実感しました。なかには、ドムの小隊「黒い三連星」に引っ掛けて、「これが“白い三連星”か」なんてカッコイイ“通り名”を付けてくれる人も。どのリプライも“08愛”にあふれていて、圧倒されました(笑)。『Gガンダム』のオープニング風に並べたことも、多くの反響をいただけた要因なのかなと思います。

――リプライをされたフォロワーの方々に負けないほど、『第08MS小隊』が好きだとお伺いしましたが、本作にハマったのはどんなキッカケだったのですか?
zaku&kazu私が中学生のころに、新作として発表され、当時リアルタイムで視聴していました。オープニングから引き込まれ、それまでのガンダム作品にはない泥臭さと、“ガンダムが量産されている”ということに魅せられ、、最新話が出る度にVHSをレンタルしていていたので、非常に思い入れの強い作品です。

――確かに、戦場のリアリティーを生々しく描くとともに、主人公のアマダ・シローがさまざまな出来事に巻き込まれ、葛藤、迷走していくガンダムのOVA作品のなかでも、、印象に残る作品です。その思い入れのある作品のMSをこのタイミングで作ろうと思ったのはどういったきっかけですか?
zaku&kazu実は、この3機を制作する前に、HGUCドムを制作し、08小隊版に改修していました。次に何を作ろうか考えた時に、このドムの隣にジム頭を並べたくなり、ならいっそのこと08小隊を揃えようとなりました。

Ez8はオリジナル改修するこだわりよう「ツイッターで見る他の人の作品から刺激」

――ドムと言えば、同作でジムの上に馬乗りのような形で襲い掛かるシーンが印象的ですね。3機を作ると決めた際、制作の方向性はどのように決めていったのでしょうか?
zaku&kazu特にストーリー性は考えず、とにかく08小隊を並べたかったというのが第一。そして、『震える山』(話として知られる同作第10〜11話)での08小隊を再現したかったんです。08小隊を作るなら汚す以外ないと思っているので、現場で使われている雰囲気を出すため、過剰にはならないようにウェザリングを施しました。

――確かに、ウェザリングの“塩梅”も絶妙です。本作を作る際にどこに一番こだわりましたか?
zaku&kazu改修、デカール、汚しを3機で統一することです。

――具体的には、それぞれどのように統一されたんですか?
zaku&kazu3機とも同様に改修するため、「ここだけは直したい」という部分に絞り、手間の掛かることは避けました。統一で改修したのは肩アーマー、腰部フロントアーマー、脚部の裾上げくらいです。また、デカールは3機とも同じ場所に同じものを貼っています、と言いたいところですが、Ez8の上腕部のデカールは間違えています(笑)。汚しについては、3機とも同程度のウェザリングをしていますが、作中途中で改修されているEz8は気持ち軽めのウェザリングにしています。

――なるほど。では本作を作る際に、一番苦労した部分はどんなところですか?
zaku&kazuミキシングで陸戦型ガンダムをEz8に改修したことが一番手間が掛かりましたね。やっていて楽しかったので、苦労とは思っていないですが(笑)。

――陸戦型ガンダムもガンダムEz8もHGUC規格で発売されていると思うのですが、これらをベースにしたのではないんですか?
zaku&kazuそうですね。Ez8と陸戦型ガンダムを並べた時に違和感を抱いたので、それを解消するため、リニューアル版陸戦型ガンダムをEz8化しました。特徴的な部分をEz8から移植して、陸戦型ガンダムと共通と考えられるパーツは極力、陸戦型ガンダムの物を使っています。

――素晴らしいこだわりですね。ご自身をそこまでさせるモチベーションは、何ですか? やはり、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』という作品への熱い思いなのでしょうか?
zaku&kazu08小隊の魅力として量産型のガンダムの存在を挙げましたが、同型機であるなら共通部分はガンプラにおいても同じ形状であって欲しい。なのでかなり前からリニューアル版の陸戦型ガンダムをEz8に改修したいと考えていました。
 ツイッターを通じて、さまざまな作品を拝見して刺激を受け、作品を発表することで反響を頂けることもモチベーションになりました。ツイッターを始める以前であれば、いつかやりたいこととして構想のまま終わっていたかもしれません。

――ドム、この3機と『第08MS小隊』関連の作品を主要なところは制作されたわけですが、今後、制作していきたい作品、シリーズ化していきたい作品の構想はございますか?
zaku&kazu構想は全くありませんが、最近は、「一年戦争」関連の無骨な物ばかり作っているので、スタイリッシュな物も作りたいですね。そして、いつかジオラマにも挑戦してみたいと思っています。やりたいことだけは山程あるので、これからも作り続けていきたいと思います(笑)。

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