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磯村勇斗、映画館で観ない日がない活躍ぶりとサウナの相関関係 『異動辞令は音楽隊!』インタビュー
21年邦画実写No.1の興行収入を記録した『東京リベンジャーズ』のような大作から、『MIRRORLIAR FILMS Season3』のような短編映画、第75回(2022年)カンヌ国際映画祭で新人監督に与えられるカメラドール特別表彰に選出された『PLAN 75』にも…。映画にドラマに、多彩な役柄で登場し、その世界観にスッとなじむ磯村の安定感たるや他に類を見ない。
26日公開の映画『異動辞令は音楽隊!』では、主演の阿部寛演じるコンプラ無視の鬼刑事・成瀬に振り回される後輩刑事、坂本祥太(捜査一課の巡査部長)役を演じた。現場や作品との向き合い方などについて聞いた。
磯村内田英治監督作品へ初参加させてもらえる、ということでぜひ、と思いました。どのような演出をされるのか知りたいと思っていましたし、オリジナル作品というところも大切にしたいポイントでした。また警察音楽隊を描いているところも面白いと思いましたし、成瀬という主人公を通して、人生はやり直せるという希望が持てる、気持ちを切り替えて行動する背中を押してもらえるような作品になりそうで、心惹かれました。
――主演の阿部寛さんとは、ドラマ『まだ結婚できない男』(19年)に磯村さんがゲスト出演して以来、2度目の共演となりますが、いかがでしたか?
磯村今回は、阿部さん演じる成瀬のバディで、行動をともにする役柄で、ご一緒できて光栄でした。阿部さんはドラムにも挑戦されていますが、その絶対に手を抜かない姿勢、最大限のテクニックを瞬間的に出してくる力が圧倒的でした。僕とせりふの掛け合いがあるシーンでも、しっかり向き合ってくださり、時に寄り添ってくださって、感謝しかありません。僕も一個一個大切に取り組んでいきたい、という思いはより強くなりました。
磯村どのシーンにも意味があって、どこが欠けていても成立しない、そんな映画になっていると思うので、一瞬たりとも見逃さず、と言いたいところですが、あえて挙げるとしたら、音楽隊のファンだというおばあさんのハツさん(長内美那子)が、成瀬のドラムに「勇気をもらえる」と伝えるシーンがとても大切なシーンだと思います。劇場で確かめてもらいたいです。