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長谷川博己、“朝ドラ→大河”で染みついた「経験値」 3年ぶり主演映画の安定感

長谷川博己(C)ORICON NewS inc.

長谷川博己(C)ORICON NewS inc.

 「泳げない演技をすることに苦労はなかったのですが、水恐怖症の人が一進一退を繰り返しながら少しずつ泳げるようになっていく過程を見せないといけなかったので、シーンごとに身体と思考をフル回転させて臨まなければなりませんでした。それなりに過酷な撮影ではあったのですが、最終的にその疲れも心地のよいものになりました」

 長谷川の映画出演は、2019年公開の『サムライマラソン』以来、3年ぶり。“朝ドラ→大河”をやり遂げて、本作ではどんな景色が見えたのだろうか。

 「現場にスッと入っていけるようになったというか、以前はもっと緊張したり、ちょっと構えたりするところがあった気がするんですが、積み重ねてきた経験値が体の中に染みついているんだな、という気がすごくしました。今回の撮影も変に力むことなく臨めました」
 「長谷川さんが出演する作品を楽しみにしているファンに、映画についてもうひと言」と尋ねると、「(楽しみにしているファンが)いてくれたらうれしいんですけど(笑)」と前置きしつつ、「この映画をご覧いただいて、自分と向き合うとはどういうことなのか考えたり、その大切さに気づいたりするきっかけになってくれたらいいなと思います。なんか、偉そうですけど…」と、国民的俳優はどこまでも謙虚に語った。

 映画『はい、泳げません。』は、6月10日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開。

長谷川博己(C)ORICON NewS inc.

長谷川博己(C)ORICON NewS inc.

撮影:松尾夏樹
ヘアメイク : 宮田 靖士(THYMON Inc.)
スタイリスト : 白山春久
「もし僕が溺れたらどうなりますか?」「大丈夫、私が助けます。」
傷ついた人生に光を灯す、切なくて苦しくてちょっとおかしい感動作。

 大学で哲学を教える小鳥遊雄司(たかなしゆうじ)は、泳げない。水に顔をつけることも怖い。屁理屈ばかりをこねて、人生のほとんどで水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に足を運ぶ。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めて来たのが水泳コーチ・薄原静香(うすはらしずか)だった。静香が教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。
 その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。
 泳ぎを覚えていく中で雄司は、元妻の美弥子との過去や、シングルマザーの恋人・奈美恵との未来など、目をそらし続けて来た現実とも向き合うことになる。それは、ある決定的な理由で水をおそれることになった雄司の、苦しい再生への第一歩だったーー。
出演:長谷川博己/綾瀬はるか
伊佐山ひろ子 広岡由里子 占部房子 上原奈美/小林薫
阿部純子/麻生久美子
主題歌:Little Glee Monster『magic!』『生きなくちゃ』(Sony Music Labels Inc.)
監督・脚本:渡辺謙作
原作:橋秀実『はい、泳げません』(新潮文庫刊)
製作:東京テアトル、U-NEXT、ホリプロ、ヒラタオフィス、リトルモア
製作プロダクション:リトルモア
配給:東京テアトル、リトルモア
宣伝:ヨアケ
(C)2022「はい、泳げません」製作委員会

6月10日(金)TOHOシネマズ 日比谷 ほかにて全国ロードショー

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