ORICON NEWS
長谷川博己、“朝ドラ→大河”で染みついた「経験値」 3年ぶり主演映画の安定感
連続テレビ小説『まんぷく』(2018年後期)に続いて、大河ドラマ『麒麟がくる』(20年)の主演を務めることが発表された時、「これをやり終えたときに見たことのない景色が見えるはず」と、会見で述べていた長谷川。『麒麟がくる』の撮影途中から、新型コロナウイルスが世界的に流行し、別の意味で見たことのない景色を見ることになったわけだが、映画『はい、泳げません』に出演を決めたのは、20年12月の『麒麟がくる』撮了後だった。
その大河の撮影がコロナ禍の影響を受けてしまって、折角次の作品が決まっても、また延期や中止になったら嫌だな、という思いもありました。これからどうしていきたいか、一度自分を見つめ直す時間をとってもいいかな、と思っていた時に、またこの脚本が目にとまって。改めて読んでみたら、これは!と思いました。
水の中で自身の過去と向き合っていく主人公の小鳥遊雄司(たかなし・ゆうじ)が、その時の自分を見つめ直したいという感覚にシンクロしたというか、今の自分にすごく合っているんじゃないか。いろいろな偶然は、必然。これはやらせていただきたいと思ったんです」
撮影の半分はプールの中。重い甲冑を着て撮影するのも大変だが、海パン一丁で水の中というのも楽ではない。もともと泳ぎが得意な長谷川は「下手に泳ぐ練習」に没頭するあまり、本当に「溺れている!」と勘違いされ、現場にちょっとした緊張が走ったこともあったそうだ。