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「座り方ブス」しょぼくれ顔のバズり猫、保護団体で“出戻り”繰り返し掴んだ幸せ「諦めなければ救いの神が現れる」
保護当時からしょぼくれ顔の子猫、出戻り生活2年が経っても同じ顔…
声だけかわいい pic.twitter.com/pXWEfhmKp3
— もんちこ (@tatatano129) May 13, 2022
この猫は、その名も「しょぼぼ」という3歳半のオス猫。実はこのしょぼぼくん、元は『ねこけん』によって保護され、もんちこさんに譲渡された猫だ。
「TNR(捕獲し不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)をしていたところ、子猫だったしょぼぼも見つけて。外にいたため戻すのもかわいそうなので、そのまま保護しました。あの顔で、いつもしょんぼりしたように見えたのでしょぼぼと名付けたんです」(溝上代表)
こうして保護された子猫のしょぼぼ。当時風邪を引いており、ゴハンもなかなか食べられないような状態だった。「このしょぼくれた顔はそのせいに違いない」、ボランティアメンバーはそう思ったという。風邪が治って元気が出れば、きっとハツラツとした子猫になるはず…だがその予想は見事に裏切られ、しょぼぼは約2年が経っても同じ顔だった。
「しょぼぼは顔の通り、気が弱くてすぐ隠れちゃうんです。臆病で懐くのに時間がかかるせいか、数回トライアルに行ってもなかなかご縁が繋がらなくて、いつもしょぼんと『ねこけん』に戻ってきてしまう。でも、顔といい性格といい、ブサかわいくて(笑)。ボランティアメンバーの間ではとても人気だったんです」(溝上代表)
これらの処置がなければ、「確実に三途の川を渡っていた」と思われた瀕死の子猫。代表の寝ずの看護の甲斐もあり、翌日にはなんと奇跡の復活を遂げた。『ねこけん』ブログには、「代表が彼岸から子猫を鷲づかんで引き戻した」と綴られ、さらには元気なおしっことうんちの様子も載せられている。
「あんまりかわいくない感じが逆にかわいい」しょぼぼと出会った飼い主、保護団体への感謝も
管理会社に飼育動物の写真を提出してくださいって言われたんだけどどれにするか悩みすぎる。4枚提出してもいいのか? pic.twitter.com/8NsyazNiud
— もんちこ (@tatatano129) March 22, 2022
しょぼぼを譲渡した『ねこけん』についても、「問い合わせてからのご案内が丁寧で、安心感があった」と語るもんちこさん。
「『ねこけん』さんの譲渡会やシェルターにもお邪魔しましたが、老猫や病気を持つ猫、障害がある猫など、お世話の難しい猫にも真摯に向き合われていて、すごいなと思います。シェルターに行ったとき『爪切りとかシャンプーで嫌われるのは私たちの役目なので』と言っていたのが印象に残っていますね。このようなきちんとした保護団体であれば、既往歴や性格、相性の良いフードなどをしっかり把握できているので、一緒に暮らし始めるときに安心だと思います」(もんちこさん)
Twitterでバズっても相変わらずビビリ、「いつかひざの上に乗ってくれる日を夢見て」
「しょぼぼが面白い格好をしたり、かわいい顔をしてると『Twitterのみんなに見せなきゃ!』と思うようになりました。たくさんの人がしょぼぼのことを褒めてくれるので、2年間も里親が見つからなかったのが不思議だなぁと思います。しょぼぼの魅力をわかってもらえるのがすごくうれしいです」(もんちこさん)
現在のしょぼぼの様子を聞くと、飼い主としての愛情がたっぷり伝わってきた。
「引っ越し先の家にもだいぶ慣れて、ソファのど真ん中で寝ています。本当にビビリな性格なので、しょぼぼが図々しい態度でいてくれるのがすごくうれしいです。このまま健康で長生きしてほしいなと思いますし、いつかひざの上に乗ってくれる日を夢見ています…(笑)」(もんちこさん)
温かい家族に囲まれ、いまや多くの人に愛される存在となったしょぼぼ。『ねこけん』溝上代表も、その様子にホッと胸をなでおろす。
「あのツイートの写真は、何万枚の中から選んだと聞きました。とてもかわいがられている様子が伝わってきて、うれしかったです。ブサカワな猫でも諦めなければ救いの神が現れるものですね。うちにいた子が、ようやく幸せになれて本当によかったと思います」(溝上代表)
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