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泣き止まない娘を前に、呆然と体育座りをする妻…「SOSにいち早く気付いてあげるべきだった」”男性育児”の必要性

 「一日中家にいたのに、ご飯これだけ?」……途方もない育児や家事をまったく想像できていない、残念なパパの発言やエピソードを「パパカルタ」として発信しているインスタグラムが反響を集めている。ネタとなっているのは、投稿者であるパパコマカルタさん(@papakoma)の育児経験や、9万人を超えるフォロワーから寄せられるリアルなエピソードだ。男性育児の必要性を伝えたいと発信を続けてきたパパコマカルタさんに、ママのためにパパができることは何なのか話を聞いた。

産後ママの「大丈夫!」は大丈夫ではない…SOSにいち早く気付くのはパパであるべき

 4歳と0歳の父であるパパコマカルタさんは、”パパカルタ”投稿の経緯を「元々は育児を頑張るママを応援したいという気持ちから始まり、今では私が経験した育児を元に、男性育児の必要性も訴えたくて描いています」と語る。

 パパコマカルタさんが経験した新生児期の育児は壮絶で、一睡もできずに仕事に向かうことも多々あった。昼休みは椅子に座ると寝てしまうので、ひたすら外を歩き、帰りがけに寄るスーパーでは気絶しそうになりながら夕飯の買い物をする日々。そのように”動く”きっかけになったのは、産後の妻から言われた一言があったからだという。

 産後の妻に「大丈夫?」と投げかけると、反射的に「大丈夫!」と返ってくる。妻は「大丈夫 ママは寝ずとも 平気なの」と夜間の育児に対応していたが、ある日の夜中、いつまでも子どもの泣き声が止まらない。どうしたものかと妻の寝室を見に行くと、泣き止まない子どもを前にして呆然と体育座りをする妻の姿があったという。責任感から「大丈夫」と言ってしまう妻のSOSに、「いち早く自分が気づいてあげるべきだった」と後悔。パパコマカルタさんは妻にかわって平日夜間の育児を担当するようになった。「頑張り過ぎない。頑張らせ過ぎない。お互いに、気を付けたい」と当時の育児を振り返っている。

妊婦さんと育児中のママに格差、世間からの理解は足りている?

 「世間では 優しくするのは 妊婦まで!?」と、育児中のママを取り巻く社会について、疑問を感じて投稿されたパパカルタもある。妊婦さんまでは「マタニティーマーク」があり「優先席」もあり、一定の大変さが認知されているのに対し、ママには「ベビーカーは邪魔」「子どもに冷凍食品ばかり与えてはダメ」など、厳しい言葉を投げられる機会が増えていると問題提起した作品だ。

 投稿には「妊娠中に電車で30代くらいの男性が席を譲ってくださいました。降りる時『元気な赤ちゃん産んでくださいね』と言ってくれて、この方もパパさんなのかなと思ったのと同時に嬉しかったのを思い出した」「産むまで知らなかった。産後、大変なのに何でこんなに知らないんでしょうか?」「マタニティーマークみたいに産後マークあればいいのに…って思うほど産後半年は辛かったです」など、様々な反響が集まった。

「妻は産後から身体が正常に戻るまで一年かかったと言います。それだけ産後は大変なのに、なかなか知られていない。産後の入院期間も短く優しくないなぁと感じて描いた作品です。出産の苦労と産後の大変さをないがしろにされ、厳しさが目立ってしまっているように思えました」

 妻からは「パパカルタはヒーローぶってて嫌だ(笑)」と言われてしまうこともあったという投稿者さん。一方で、妻が友達にパパ育児のエピソードを話す時に少し誇らしげに語っていたのを見たときは「認められてるようで嬉しかったです」と話す。

「パパカルタは、あくまでママを応援するのがコンセプトなのでそこは大切にし、今後も育児の苦労を我々パパがどのようにすれば楽しい育児に変えられるかを描いていきたいです」

Instagram:https://www.instagram.com/papakoma/(外部サイト)
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