アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

「僕自身が“あの頃”の次元に会いたかった」大役を継承した大塚明夫 危惧する声優界の“落とし穴”とは

役者をやって初めて、父を尊敬できるように「向こうでニコニコして見ててほしい」

  • 『ルパン三世 PART6』場面カット 原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV

    『ルパン三世 PART6』場面カット 原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV

――なるほど。以前著書『声優魂』(星海社新書)で、「声優ほどハイリスクローリターンな生き方は珍しい」と書かれていましたが、ローリターンではなくなってきた…?

大塚明夫そうなっていくといいですよね。でも何がリターン=利益になるのかと言ったら、今のところは“人気”なのかな。今はその作品が売れることで、人気になってイベントができるとか、そういう展開の仕方がある。ですが、声優のギャラは今もランクによって決められているんです。そのランクを上げるために、どうしてもやり取りをする相手役との芝居でなく、画面の向こうにいるファンに向けての芝居になる可能性がある。それが“落とし穴”といえば“落とし穴”なのでしょうけど、それも成功すれば別にいいのかな。そうではない、しっかり芝居をする若手もいますし、なんだかんだと業界のバランスも取れているのかもしれません。

――やはりそうした大塚さんの考え方は、偉大な俳優で声優でもあった、大塚周夫さんの背中から学んだことでもあるんでしょうか。

大塚明夫どうでしょう…。いつも家にいない人でしたし(笑)。「役者をやってみよう」と思うまでは、特別に尊敬の念を抱くということもなかったように思います。

――以前、番組で「『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男をやってるから、小学校でからかわれて嫌だった」ともおっしゃってましたね。

大塚明夫でも自分が現場に立つようになり、色んな方々のいろんな芝居を自分で感じ取って演じていく中で、「やっぱり親父ってなかなかすごいんだな」とやっと感じるようになりました。向こうでニコニコして僕の仕事を見てくれたらいいです(笑)。

(取材・文/衣輪晋一)

『ルパン三世 PART6』

『ルパン三世 PART6』メインビジュアル  原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV

『ルパン三世 PART6』2クール目メインビジュアル  原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV

2クール目が、2022年1月8日(土)24時55分より日本テレビ系全国放送決定!

配信:Hulu他配信サイトで配信中!
※各局の放送日時、配信サービスは公式サイト内「ON AIR」(https://lupin-pt6.com/on-air/)にてご確認ください

原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV
【公式サイト】lupin-pt6.com【公式Twitter】@lupin_animeハッシュタグ:#ルパン6

あなたにおすすめの記事

 を検索