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猫がまるで“お爺”に…思わず“ブサかわ”になる猫専用こたつに反響、実は「みかん」がメインだった?
地元に恩返しするため試行錯誤「これまでにないコンセプトのみかんを」
「私たちの会社も停電が続き、工場も稼働できず、営業もできない。鶏も仕入れられず、まったく売るものがない状態になった時に助けてもらったのが、地元の方々でした。売るものが無いなら、うちの商品を売ってくださいと言ってくれたんです」
そんな中、有名なブランドではないけれど、和歌山でみかんを栽培している農家から「うちのみかんをネットで売ってくれないか?」という相談があった。中田さんは、地元の方に恩返しをしたいという想いから、扱ったことのないみかんの販売も決めた。
「他のサイトと同じように売ってもダメだろうと思い、これまでにないコンセプトのみかんを作って、新しいお客さんに届けようと考えました。商品会議の中で、もともと私や友人が猫好きであったことから、“猫好きのためのみかん“というコンセプトの商品ができたら面白いのでは?という話になり、猫とこたつ、こたつとみかんは連想しやすいのではと考え、『猫専用こたつ付きみかん』というアイデアが生まれました」
名前は、美味しいみかんを食べながら、ダンボール製のこたつで猫と遊んで、ささやかな冬の思い出を作ってほしいといった想いから、ストーリー性を意識したライトノベルのタイトルのような「猫と、こたつと、思い出みかん」に決まった。パッケージも、昔ながらの「みかん箱」とはまったくイメージの違う、原稿用紙風のパッケージにすることで、よりストーリー性のある商品に仕上がった。