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不倫調査の最前線、探偵社が見た“パパ活”“高齢化”…コロナ禍でつかんだ決定的瞬間

 浮気・不倫、素行、家出…さまざまな調査依頼が持ち込まれる探偵社。それらの依頼内容は、コロナ禍によって大きく変化したという。そして今、コロナの収束にともない、再び相談が増え始めている。外出自粛や経済低迷は、人々の行動にどんな影響を与え、探偵事務所への依頼に繋がっているのか。業界きっての大手、RCL探偵事務所の相談員に話を聞いた。

「ちょっとコンビニ」で2〜3時間、コロナ禍で浮き彫りになった不倫の“決定的瞬間”

──コロナ禍により、探偵事務所への依頼にどのような変化がありましたか?

相談員うちの事務所で請け負う調査は多岐にわたりますが、もともと不倫調査と家出調査が圧倒的に多いんです。コロナ禍においてもそれらの相談件数は、減ったというよりも、むしろ増える傾向にありました。

──なかでも不倫調査が増えた理由は、何だったのでしょうか。

相談員一番の決め手は、緊急事態宣言や自粛中の動き方ですね。みんな家にいなければいけないため、不倫相手と連絡が取れず、「ちょっとコンビニに行ってくる」とスマホを片手に2〜3時間帰ってこないとか。20時以降はどこの飲食店もやっていないのに、「飲みに行って来る」と言ったまま終電まで帰らないとか。これまで2〜3年の間、夫や妻の行動に何かおかしいなと思っていながら特にきっかけが掴めなかった人が、かなり決定的な相手の不審な行動に気づいたということが多くありました。

――不自然な行動がコロナ禍で浮き彫りになったということですね。夫側と妻側、どちらからの依頼が多いのですか。

相談員依頼件数は、同じくらいです。夫からすれば、普段、自分が仕事に出ている間に妻が何をしているのかは知らなかったけれど、あらためて一緒に家にいると、やたらと妻の外出が多いことに気づくんですよね。「妻のパートは午前中で終わるはずなのに、なぜ夕方過ぎまで帰ってこないのか?」、「子どもを幼稚園に送って、一度帰ってきてからいつも履かないパンプスで買い物に行くのは怪しい!」と。それで相談にくるご主人はとても多くいらっしゃいました。

──特に緊急事態宣言中は、外出の言い訳が通用しづらかったんですね。

相談員本来なら、飲み会も出張もないはずですから。それでも必死に理由をつけようとして、「そろそろ親父の墓参りに行ってくるかな」と、それまでお盆ですら墓参りに行かなかった夫が、急に毎月毎月、離れた実家にあるお墓まで泊まりで行くんです。怪しんだ妻から依頼を受けた調査員が調べてみたら、地元のホテルに女性といた。不倫に夢中になってしまっている人は、そうまでしてでも出かけていくんですよね。

80代の女性が…不倫の内容はどう変わった?「それでも男性は、最後まで信じる人が多い」

──不倫調査対象の年齢層は、どんなものですか?

相談員年齢の幅はどんどん広がっているのが現状です。今の時代、例えば60代でも現役。特に最近はバイアグラ系のお薬が簡単に処方されるため、それによって我を忘れてしまうんですよね。特に驚いたのは、80歳代の女性。調査対象の奥様は杖をついたご老人だったので、相談員としては「ご主人の思い過ごしでは?」と思っていたんです。でも調査を進めてみると、尾行して3回目で50代くらいの整体師とラブホテルに入っていくところを目撃したんです。年齢や見た目は無関係に、そういうことになるときはなってしまうんですよね。とても厳格なご主人が依頼側だったこともあり、生活費のフォローはしてあげた上で、完全離婚になりました。

──コロナ禍になって、不倫の理由として増えたものもありましたか?

相談員これもコロナ禍の特徴といえますが、夫に特定の愛人がいるというより、「SNSで“パパ活”をしているのが許せない」という相談が増えました。妻は一生懸命に節約しているのに、夫はパパ活で毎月10万円渡していたり、自分の持つものより高級なブランド品をプレゼントしていたりすることが判明するケースがたくさんあります。以前はキャバクラの女性に貢いでいる男性が多かったですが、コロナ禍でキャバクラは休業。一方でお金に困った大学生などが増えたことから、パパ活を原因とした相談がとても増えました。バイトができずに収入がなくなってしまった女性たちにとっては死活問題でもありますが、そうして世の中にパパ活が増えたことによる影響といえます。

──男性と女性で、依頼の仕方に違いはありますか?

相談員男性の方のほうが、妻のことを「そんなはずはないんですが…」と信じながら相談に来られます。仲のいい男性がいても「お茶をするだけで、最後の一線は超えているはずがない」と信じている。でも、確かめずにはいられないから調べてほしいと相談にいらっしゃるんです。私たちがお話を聞く限り、クロだと思える内容であっても、確認のために素行調査をしてほしいと言われるんですよね。

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──緊急事態宣言が明けましたが、それはそれで依頼も活発になりそうですね。

相談員そうですね。これまでみんな外に出られず、ストレスがたまっています。ご主人が、「10月の終わりに忘年会がある」と言い出して、そこから毎週、忘年会が入っていると。それはいくらなんでもおかしいと疑い始めた妻から、すでに相談が入っています。日常が戻りはじめ、みんな羽根が生えたように動き出しているんですよね。

──不倫調査の結果によって迎える結末も、コロナの前と後では傾向が違いますか?

相談員コロナ後は、離婚を希望する方が男女ともに多少増加した気がします。特に、もともとモラハラ気味の夫に対して我慢ができなくなったという妻が多いですね。それまでは仕事で家にいない時間があったから、夫のモラハラも不倫疑惑も、生活のために我慢ができた。でも、長時間一緒にいるうちに我慢ができなくなって、不倫の証拠を掴んで離婚したいという相談が増えたんです。

――一緒にいることが、逆にひずみを明らかにしてしまったんですね。

相談員コロナ前は、依頼時に8割の人が“関係修復”を希望していたんですが、コロナ禍にあって“離婚”を希望する人が増えたのは確かです。そういった依頼は、どちらかというと女性のほうが多いですね。ただ私たちとしては、たとえ調査の結果がクロだったとしても離婚して幸せをつかむには準備が必要です。準備する中で少しでも迷うところがあるのでしたら離婚に急がず、まずは家庭に戻ることをおすすめしています。

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