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15年続く『全力坂』の魅力 少女が全力で坂を上る“45秒”に視聴者は何を見る?

 2005年から放送されている『全力坂』(テレビ朝日・毎週月〜木曜 深夜1:20〜1:26)。放送枠6分に対し、走る時間を見せるのは45秒。過去には福原遥や土屋太鳳なども出演しており、売り出し中の若いタレントらが、ただただ坂道を全力で走り切る、という内容は当初から変わっておらず、芸能人にもマニアが多い。その特異性から、他局含め多くの番組でパロディとして行われることも多い。だが、一般的には「誰が観てるんだろう」、「全力坂は謎」といったコメントも。『全力坂』が続いている理由や番組制作の裏側は? 演出の長嶺正俊氏に聞いた。

スタッフが語る『全力坂』誕生秘話 初期には土屋太鳳や木村拓哉も坂を疾走

 「この坂もまた、実に走りたくなる坂である」――俳優・吹越満のナレーションにより大地を蹴って、坂道を走り出す少女たち。ある少女は真剣なまなざしで、ある少女は軽い苦悶の表情を、そしてまたある少女は凛と口を引き結んで。様々なカメラアングルで坂道を駆け上る少女たちを映し出し、登りきった彼女たちのみずみずしい息切れで番組は幕を下ろす。先月から、放送開始15周年の新企画「イケメン坂」もスタート。初回ランナーには、仮面ライダー俳優の三浦涼介が挑んだ。この『全力坂』は、果たしてどのような背景で生まれたのだろうか。

「深夜のミニ番組ということを鑑みた時に、気楽に見ていられる企画…演出が過多にならず、素材に力があるものが良いと考えました。深夜の帯なので、図鑑的な側面を併せ持った方が良い…深夜ザッピング中に、皆の手が止まるもの…そんな様々な思いがあったなか、『坂』を女性に走らせるというアイデアが出ました。調べると、東京には600を超える坂道があるという事実を知り、いろいろな思いが合致し制作に至ったのです」(長嶺氏/以下同)

 今なおファンが多い理由については、「キャストが常に新鮮であることが第一の要因。同じ女性が数ヶ月・数年先にまた走ることはありません。出場者は1000名を超えています。加えて年に数回、各ドラマや映画、番組とのコラボもあり、〇〇が全力坂に?という興味が常にあること」と分析する。過去には女優の福原遥、土屋太鳳などのほか、売出し中だった高梨臨などの名前もあり、まさにフレッシュなキャスティング。『SMAP☆がんばりますっ!!』(同系)とのコラボでは、2009年に木村拓哉が、2010年に草なぎ剛も出演しており、大きな反響を呼んだ。

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