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「嫁失格!」「お前のせい」モラハラ夫に洗脳される日々、娘への攻撃で目覚めた専業主婦の復讐心

 配偶者や同居家族によるモラハラが社会問題になっている。かつては家庭内で揉み消されてきたが、ネットで声を上げる人が増えたことで「私も被害者だったのでは?」と気付き始めた人も多いようだ。Twitterで共感を呼んでいる『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください!闘う嫁のサバイバル術』(KADOKAWA刊)の著者・maronさんもその1人。「独身の方には結婚前に気付いて欲しい」と訴えるmaronさんに、モラハラ男の生態について聞いた。

食費が足りないのも“お前のやりくりのせい”否定続きの日々

──モラハラ夫&義母への復讐を綴ったご著書に、「スカッとした」という声が続出しています。

maronさんそれだけモラハラに苦しんでいる女性がたくさんいるということだと思います。でも、中にはモラハラを受けていることにすら気付いていない方も多いんです。モラハラ男には、家庭に“俺さま王国”を築こうとする習性があって、自分の思い通りにならないことはすべて「お前のせいだ」「悪いのはお前だ」というふうに洗脳してくるんですね。

──育ち盛りの娘たちを含めた家族4人の食費を3万円(米代込み)しか入れないのも…。

maronさんお前のやりくりが下手なんだ、と。そうやって否定ばかりされていると、洗脳スパイラルに陥ると言いますか、私も「できの悪い嫁だから、旦那や義母が怒るんだ」と思い込んでいた時期がありました。ドラッグストアで1000円の化粧水を買うのも、「自分にお金をかけるなんてダメだよね」と躊躇してしてしまって…。

──それがモラハラだとは気付けなかったのですね。

maronさんモラハラ男は、ターゲットを社会から隔離しようとするんです。実家と電話するのを禁止したり、友だちと会うのを阻止されたり、それもすべては“俺さま王国”が常識であるというふうに洗脳するため。私も2018年にTwitterを始めて、いろんな方のモラハラ被害経験を知るまでは「これが当たり前なんだ」と思っていました。

経済力を奪って支配下に…「専業主婦にしたがる男は危険」

──旦那さんはもともと会社の同僚だったとか。結婚前に本性は気付けなかったのでしょうか?

maronさんこれもモラハラ男の特徴のひとつだと思うんですが、世間体を異様に気にするんですね。だから外面はめちゃくちゃよくて、会社でも“いい人”で通っていたんです。私に対しても、婚約前はプレゼント攻撃。「妻には絶対に苦労させない」「俺の収入でやっていける」というのも口癖でした。それも今思えば、私の経済力を奪って支配下に置くための手口だったのですが…。はっきり言って、やたらと専業主婦にしたがる男は危険だと思います。

──当時はモラハラの片鱗すらもなかった?

maronさん今思えばサインはあったんですよね。一番大きかったのは、一緒にご飯を食べに行ったレストランの店員に横柄な態度を取っていたこと。自分より立場が弱い相手に強く出るのは、モラハラ男の最大の特徴です。でも、私がわりとボーッとした性格なので「今日は機嫌でも悪いのかな?」くらいに流してしまったんです。賢明な方ならその時点でアウトを下すとは思うのですが。

──結婚前に1人だけ「あの人、大丈夫?」と心配してくれたご友人がいたとか。

maronさんそうなんです。ズバズバ物を言うタイプで、ときにはムッとすることもある友人だったのですが。モラハラに気付いたきっかけはTwitterでしたが、結婚前にももっといろんな人の意見に耳を傾けていたらと思っています。

「中学を出たら働かせる」娘もモラハラの餌食に…

──モラハラに遭いやすいタイプというのはあるのでしょうか?

maronさん若い頃の私はそうだったかもしれません。自分で言うのもなんですけど、お人好しと言いますか、友だちや彼氏にも愚痴をこぼすのはあまりよくないことだと思っていて…。嫌なことをされても、「自分が我慢すればいいんだ」とか「私が何か悪いことしちゃったのかな?」と、自分を抑え込んでしまうタイプだったんです。今は私も随分と図太くなりましたけどね(笑)。

──そんな控えめだったmaronさんを逆襲に立ち上がらせた引き金は?

maronさん旦那は娘たちも“俺さま王国”の支配下に置こうとして、それこそ長女が反抗期のときに「中学を出たら働かせる!」なんて言い出したことがあったんです。その言葉が一番の引き金になりましたね。

──反抗期の娘すら、自分の思い通りにしたかったのですね。

maronさん娘たちには自分の生きたい人生を生きてもらいたいですから、社会に出るまではどんなことがあっても私が守らなければいけないと思いました。それで高校進学にかかる費用は、学費保険のほか、フリーの仕事で入ってくる私の給料と貯金で何とか工面しました。

──現在は離婚を画策中とのことですが、進捗はいかがですか?

maronさん今は二世帯住宅で義母宅に主人が居候しているという家庭内別居の状態で、水面下で情報収集をしながら進めているところです。けれど…経済的な理由もあって、すぐに離婚できないのがつらいところです。また、モラハラ夫の特性を想像すると、離婚後も嫌がらせをされたり養育費を滞納されたりしそうで、それも不安です。けれどいい方向に向かえるように、前向きに準備を進めています。今は自分のやりたいこともできていて、毎日充実して過ごしています。
ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください!闘う嫁のサバイバル術』(外部サイト)
Maron(著)/高田真弓(イラスト)
KADOKAWA刊

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