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「俺、これでいいのか?」カンニング竹山、巡ってきた“ご意見番”役に50歳の葛藤
「年をとっても言いたいことを言え」17年ぶりカバー曲に込めた想い
カンニング竹山ようやくテレビに呼んでもらえるようになった頃でしたね。あのときは僕がアドリブでギャーギャーとキレて、中島が歌パートをやる構成だったんですけど、この年になってもう1回ちゃんとやるのもいいんじゃないかと。なおかつ、左とん平さんのこの曲には当時の一流のジャズマンたちが結集しているんですが、そのクオリティに近づくためにもCalmeraに演奏してもらいたいなと。2年くらい前かな、番組で話したことが実現した形です。
──「この年になって」の真意は?
カンニング竹山単純に、50のオッさんが真剣にシャウトしてる感じを面白がってほしいなと。基本的に自問自答してる歌詞だけど、特に後半は同世代に向けてるところもありますね。年を取ると酸いも甘いも知っちゃってモノ言うのも怖くなりがちだけど、「もっと言っちゃっていいんじゃねえか?」みたいなことをなんとなく受け取ってもらいたいし、ありきたりだけど「もうちょっと頑張ってみるか」と思ってもらえたらいいなと。まあ、若い子には響かないかもしれないですけどね(苦笑)。
──でも純粋に、昭和レアグルーヴ感がかっこいい曲ですよね。
カンニング竹山そうなんです。演奏は最高だし、音楽好きな子には引っかかるんじゃないかなと。あとは僕が若いときにジェームス・ブラウンの汗ドロのパフォーマンスを見て、「なんだ、このオヤジは!?」と度肝を抜かれたような感覚になってくれたらうれしいなと思うんですけどね。