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(更新: ORICON NEWS

「え、どうなってんの?」重力操るバランス職人、11時間かけ“人生の無駄遣い”… それでもやめられない理由とは


 本業であるガラス玉職人の傍ら、SNSを中心に“コインタワー職人”として活動しているRPGエンターテイメントのたぬさん。コインや日常にある物を驚異のバランスで積み上げ、数々のアート作品を制作している。何気なくコインを積んでみたらハマってしまったというが、「もうこんな人生の無駄遣いはしないぞ」と投稿するなど、役に立たないことを自覚しながらもやめられないのだそう。そんな葛藤の中でも、彼がバランスアートを続ける理由とは。

1円玉5000枚のタワーに11時間 原動力は職業病?「より面白く、より高度なものを作りたい」

――このパフォーマンスを始めたのはいつからでしょうか。

たぬ約9年前です。手元にあった10円玉と1円玉を何気なく縦に積んで、その写真をSNSにアップしたのがきっかけです。

――過去に制作したもので1番苦労したのはどんな作品ですか。

たぬ1円玉を約5000枚使ったコインタワーですね。普段は1時間ほどのことが多いのですが、この作品は、11時間ほどかかりました。

――ものを積み上げるコツというものはあるのでしょうか。

たぬ物の重心と摩擦を考えることと、手が震えないようにリラックスすることだと思います。

――「重力操っている」というコメントが多く、実際見ても信じられない作品ばかりですが、こうしたら積み上げられるというのは感覚でわかるものなのでしょうか。

たぬ今までの経験から、「これならできそうだ」と思ったものに挑戦しています。理論と感覚が半々といった感じです。

――本職はとんぼ玉職人だとお聞きしましたが、趣味であるコイン積みや精密バランスを極めている理由は何でしょうか。

たぬ自分は極めるつもりは無いのですが(笑)。より面白く、高度なものを作りたいという思いが原動力になっているのかもしれません。

――このバランスアートは、SNS以外でも披露されたりしているのでしょうか。

たぬテレビで実演したこともありますが、基本的にSNSだけでやっています。人に見られると緊張してできなくなってしまうんですよね。また、成功するまでどのくらい時間がかかるのか分からないことも、生で実演する時の大きな壁になっています。

「何かに役立ったことも、活かされたこともない」意味も目的もないアートを生み出す意義

――『この世に居られるのに時間制限があるのにこんな事してる場合じゃないんだけど、「この遊びを何か有意義なものに昇華できるんじゃないか」という幻想を抱く自分もいるんです』という投稿もありました。

たぬこうした技術が何かに役立ったことも、活かせそうだと思ったこともありません(笑)。ただ、こうしてインタビューを受けたり紹介されたりと、普通ではできない経験をさせて頂けているので、その点は良かったと思います。

――あまり役に立っている実感がない中で、バランスアートを辞められない理由は何でしょうか。

たぬ理由は自分でもよく分からないのですが…上手くできた時の達成感やバランスが取れた時の造形の面白さが好きなのかもしれません。見てくれている人がいるのも大きな理由の1つです。

――今後も、このパフォーマンスを続けていきたいですか?

たぬ今後も続けていこうとは思っていますが、基本的に思いつきでやっているので、特に今後の展開は考えていません(笑)。ただ、バランスの面白さを活かした誰でも楽しめるオブジェを作れたらいいなとは思っています。

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