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「まん丸で可愛い!」サランラップCMの猫が話題、動物プロダクションが明かすペットモデルの今
まん丸なフォルムが人気、「可愛い」とも「不細工」ともとれるキャラクター性
――CMではおもちちゃんがとても可愛らしいと人気ですが、この子の性格や魅力について教えてください。
「ねこじゃらしが好きで、おやつも大好き。人に触られるのも大好きな甘えん坊です。まだ若いので、『遊びたい』『食べたい』などの欲が強いですね。性格的に、撮影には向いていると思います。この子の魅力は、まず顔が可愛いこと。まん丸なフォルムで、ビジュアルが良い。ただ可愛いだけでなく、ちょっと不細工とも、ふてぶてしいとも取れますよね(笑)。ビックリ顔とかいろいろな見え方ができますし、キャラクター性があると思います」
――今回のCMには、どのような経緯で選ばれたんでしょう?
「キャスティング段階では猫種は決まっていなかったのですが、予定されている演技内容を見て、対応できる子を選出しました。その後、『ちょっと変わったキャラの子がいいかな』という話になり、おもちの動画を撮って見せて『こういう感じならできます』と提案したんです。撮影中も、おもちはすごく良い子にしていました」
いかに動物に負担なく撮影するか、厳しいオーディションで適正も判断
「『借りてきた猫』という言葉もありますが、特に猫は環境の変化に弱いんです。撮影では初めての場所がほとんどで、移動もあります。そこで、どこまで緊張せず、ストレスを感じずに取り組めるかをチェックして、適性のある子だけを採用しています。うちは入所オーディションがかなり厳しいので、合格率は20〜50%くらい。初めての場所でお座りができない犬や、胸が上がってしまう猫は難しいですね。無理をしてストレスを与えてしまうのはペットたちがかわいそうですから、最初の段階でしっかり選別しています。撮影経験が多い子は、現場で普段食べられないおやつを食べたり、スタッフから『可愛い』と言われたりして、楽しく撮影に臨めるんですよね。結局、人が好きじゃないとストレスになってしまうので、それが大前提です」
――撮影時に、ペットにストレスを与えないために注意されていることは?
「事前に演出コンテを確認させてもらい、『ここまではできますがこれ以上は難しいです。このやり方は危ないと思います』と、制作サイドに伝えるようにしています。その点は、しっかり注意していますし、とにかく動物に負担がかからないよう、動物が嫌がることをしない方向で進めています。動物って、恐がると何もできなくなるんですよ。普段良い子でも、現場で大きな音を聞いたりするとびっくりしちゃって怖がったり、何もできなくなってしまうので、現場の関係者全体にそうならないよう配慮をお願いしています」