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「あるあるが、あるすぎて、くるしい…」中2のクラス全員に50日間密着映画に反響、14歳の希望と苦悩を今映す意義

驚くほど自然体の理由は生徒たちの“飽き”「恋模様が撮れたのは生徒の勇気のおかげ」

 それにしても映画を観て驚くのは、生徒たちがあまりに自然体であること。なぜあんなにもありのままの姿を撮影できたのか。

「カメラを意識させないよう、カメラは常に脇をしめて腰の少し上くらいの高さに持ち、録音スタッフも顔はよそに向けながら……など注意して、常に撮っているか撮っていないかわからない距離感でいました。もちろん最初は距離もありましたが、1週間くらい経った頃に35人全員にインタビューしたことで、少し距離が縮まり、教育実習の先生に対するくらいの距離感になってきたんですよ。1人1人の名前を覚える努力などを認めてくれたのかなあとは思います。さらに2〜3週間になると、リアクションをとるのに飽きたり疲れたりしたこともあるかもしれません(笑)。こちらも楽しくなりすぎないようにしましたし、生徒たちもカメラを観ないように頑張ってくれていました」(竹林亮監督 以下・竹林監督)
 作品が完成した後のお披露目でも、思春期ならではの細やかな配慮が欠かせない。

「男女一緒に観る会は恥ずかしさもあるというので、個別に見せるなど、それぞれに対応しました。多感な時期なので、本人たちに観てもらうまではヒヤヒヤしたんですが、観ながらポロポロ泣いて『すごく良かった』と言ってくれる子がいたり、『良い思い出になりました』とLINEをくれる子がいたり。また、当然だとは思いますが、やはり心配される家族もいて、そのときはしっかりとお話をしながら編集し直すことも。バレンタインやホワイトデーのシーンが撮れたのは、本人の勇気のおかげですね。」(竹林監督)

 さらに、映画が完成しても終わりではない。「個人を特定されないようにすること」「誹謗中傷やプライバシーの侵害がないようにすること」には、特に注力している。

「個人に対する誹謗中傷や、個人の特定につながる恐れがある発信は避けていただくよう、本編の終わりや会場で配布しているプリント、公式アカウントからの発信でもお願いをしています。また、そのほかにもあらゆる事態を想定して対策集を用意し、日々個別に対応を行なっています。」(栗林氏)

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