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「生まれてはいけなかった…」毒親に心理的虐待を受けた漫画家語る“絶縁”の必要性「自分の人生は自分で選んでいい」

旦那の言葉がきっかけで絶縁、後ろ向きだった自分が、少し前向きになれた

――旦那さんとの心に残っているエピソードはありますか?

北瀬ユズ 長い間、過去の思い出や親との関係に囚われすぎて、未来に目を向けるようなことは少なかったのですが、夫から「今の家族は僕なんだから、これからは僕と一緒に楽しく過ごすことを考えよう」という言葉をかけてもらった時に、目の前が明るく開いたように感じました。ずっと後ろ向きだった自分が、少し前向きになれるきっかけになりました。

――義理のご両親にも助けられたとのことですが、心に残っている言葉はありますか?

北瀬ユズ 「あなたは私たちの娘同然だよ」という言葉を聞いた時には、涙がこぼれました。また、親との連絡を絶ちたいと相談に行った際に、「今までよく頑張ったね」と受け入れてくれたことが何より嬉しかったです。

――子どもの頃を振り返り今思うことはありますか?

北瀬ユズ 子ども時代にしかできない、そして感じられないことをあまり経験できず、早く大人になろうと頑張りすぎていたのかなと思います。当時はそれが普通のことだったので気づきませんでしたが、大人になった今、過去の自分を振り返ると「子どもっぽくないなぁ」と感じます。

――ご自身の体験を本書を描くことで、読者にどのようなことを伝えたいですか?

北瀬ユズ 自分の経験をただ「こんなエピソードがありました」「そしてこういう結末になりました」と描くのではなく、親を純粋に信じていた幼少期から大人になって絶縁を決断するまでの気持ちの変化を通して“自分が何を伝えたいか”を考えながら描きました。家族と和解する、少し距離を置く、完全に縁を断つなど、いろいろ選択肢があるなかで、現実的に自分が望む道を選ぶことが難しい方も少なくないと思います。それでも「自分の人生は自分で選んでいいんだよ」「頑張りすぎないで」ということを伝えることができて、ほんの少しでも良い方向に何かが変わるきっかけになれたらとても嬉しいです。
漫画『毒親絶縁日記』

【著者】北瀬ユズ
【価格】1100円(税別)
【発売元】ぴあ

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