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水原希子、挫折や空回りも…紆余曲折経た30代のいま「自分のやりたいことが明確になった」

間違った情報を正す必要はある、それができるのはSNSの救い

──ご自身のように事務所所属にこだわらずに活動する芸能人が増え、今後の芸能界はどう変わると思いますか?

水原希子 かつては企業同士のコネクションで仕事が決まるところが大きかったけれど、今後はビジョンやパッションで共感し合った個人同士が繋がって生み出す作品が増えていくんじゃないかなと思います。ネットメディアを中心に国内外の壁のないマーケットもどんどん増えていますし、日本のエンタテインメントもさらに面白くなっていく気がして、個人的にはすごく楽しみですね。

──一方で事務所には所属者を「守る」機能もありますが、独立した現在はいかがですか。

水原希子 SNSを活用することで独立して活動できている分、思わぬ悪意にぶつかることがあるのは事実ですし、SNSに慣れていない頃は傷ついて泣いたこともありました。だけど今は個人的なヤジのような声については、流し見できるようになりました。「何か嫌なことでもあったのかな…」と思えるようになりました。ただ間違った情報を広めるような記事やコメントはきちんと正す必要がありますし、それができるのはSNSの救いだと思っています。私はコミック版『風の谷のナウシカ』の“光と闇は表裏一体”といった世界観にすごく惹かれるんですが、SNSもまさにそうだなと思いますね。

──OFFICE KIKOを立ち上げて今年で3年目。独立して仕事をしていく上で大切なことはなんですか?

水原希子 やっぱりビジョンを同じくする仲間の存在は心強いですね。『あのこは貴族』の華子や美紀が人生を次のステージに進めることができたのも仲間の存在が大きかったわけですし、自分1人では立ち向かえないことも仲間と一緒なら実現できるという希望がこの映画には描かれています。挫折したり空回りしながらとにかくがむしゃらに頑張っていた20代というのは、そんな仲間と出会うための時間だったのかもしれないなと思いますね。

(文/児玉澄子)

映画『あのこは貴族』

【公開日】2月26日(金)
【監督】岨手由貴子
【原作】山内マリコ『あのこは貴族』
【出演】門脇麦、水原希子、高良健吾、石橋静河、山下リオ

映画『あのこは貴族』オフィシャルサイトはこちら⇒(外部サイト)

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