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ブラック企業で突然死したサラリーマンが美少女アイドルに転生「おっさんの妄想と元アイドルの経験を込めました」

中身はおっさんだから「ダンスが死ぬほど苦手」 作者自身が味わったアイドルの苦悩

――原田さんと主人公には共通点はありますか?

【原田】20代前半は“男装アイドル”として活動をしていました。アイドル時代の自分の経験と、この作品の中のアイドルたちの活動には共通する点もあります。

――具体的には?

【原田】ダンスが死ぬほど苦手だったところは共通しますね(笑)。ダンスは運動神経とはあまり関係なくて、リズム感の有無と深く関係すると先生に言われたのが印象的でした。メトロノームに合わせて、その場でジャンプを繰り返すというリズム感をつけるような練習をやっていました。一方、相違点は、「8割以上が女性ファンだったので、『どう可愛く見せるか?』ではなく『どうかっこよく見せるか』を追求してました。
――この作品にはご自身の経験も活かされているのですね。作品で伝えたいことは?

【原田】美少女たちだって『人生イージーモードではない』ということですかね(笑)。

――それは一部の男性の妄想だと?

【原田】男性が周囲から『可愛いねぇ』って言われまくるのって、幼少期以降はあまりないと思うんです。なので、ファンから『可愛い可愛い』と褒められる状況は、ある種、男性性からの解放でもあると思っています。いきなり無双はできなくても、心のつながりを通じてメンバーから頼られたり、尊敬されたり、可愛がられたりする心地よさを、読者の方に味わってもらいたいと思っています!

――転生した姿はまさに日本の王道アイドル、といった人物像です。 一方、所作で「会社につかれたおじさん」姿が現れていますが、こだわったところは?

【作画、荒木宰】転生なつかのビジュアルに関しては、森倉先生が素晴らしく可愛いデザインをされているので、そのイメージを損なわないように気をつけています。リーマンなつかは、はっきり顔を描かないことで、読者の方々が『こいつは俺だ』と感情移入しやすくなればいいなと思っています(特に会社員生活で疲弊している人々に…)。

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