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全農広報部のあたたかい”自炊ツイート”に反響 担当者「食にたどり着くまでが大変、その気持ちを共有したい」

  • ふわふわのホットケーキをつくるコツは2.6万いいねを獲得(画像はTwitterより@zennoh_food)

    ふわふわのホットケーキをつくるコツは2.6万いいねを獲得(画像はTwitterより@zennoh_food)

「ナスはホットサンドメーカーで焼くと超絶トロトロになる」「ホットケーキをふわふわにするには、卵と牛乳を先に混ぜてからホットケーキミックスを入れる」。そんな日々の食事がちょっと豊かになりそうなテクニックをツイッターで発信して話題になっているアカウントがある。フォロワー6.8万人をかかえる、全農広報部(@zennoh_food)の企業アカウントだ。今年5月までのフォロワー数は1000人にも満たない状況だったが、コロナ禍のあるタイミングでフォロワーが急増。その反響をどうとらえているのか。全農の企業アカウントとして“日本の食”についての発信を行う意義をアカウント担当者に聞いた。

緊急事態宣言下で、乳製品消費をうながすツイートに大反響

――「白菜1/4カットを刻まずにどーんと焼くと白菜の甘味がこれでもか!ってほど味わえて最高」「大根を使いきれないときは、ステーキにするとペロリと消えていくのでぜひ」など、おいしそうな料理写真とともに自炊のテクニックを発信されていますね。

「多くの方に投稿を読んでいただけて、純粋にうれしいです。ツイッターのユーザーさんから『作ってみた』『おいしかった』という感想があるのはもちろん、『さらにこんな工夫をするといいよ』とか『こうすると味変して、もっとおいしく食べられる』などと、私たちの発信にさらに情報が積み重なっていく感覚があって。とても勉強になることが多いんです」

――以前から企業アカウントは他社さんでも事例がかなりありますが、全農さんが始められたのは、意外に最近だった?

「そうですね、開設したのは2019年の7月です。新参者なんですけど、SNSの存在自体が皆さんの生活のなかで重要度を増しているので、そこを生かして広報活動をしていこうと」

――数万単位でいいねが付いて、バズっている投稿も非常に多いですが、きっかけは何だったのでしょうか。

「少し前になるんですけど、今年の4月にラッシーの作り方を投稿したことがあって。それをきっかけにたくさんの方に見てもらえるようになりました。ちょうど緊急事態宣言が発令されたときで、学校は休校となり、飲食店は休業に。春先は牛乳の生産量が伸びる時期でしたが、給食の牛乳も飲食店用の乳製品も需要がなくなって、破棄しなければならないかもしれない…そんな事態に陥りました。

 農水省が『プラスワンプロジェクト』として、牛乳や乳製品をプラスでもう1個買いましょうと呼びかけていたので、それに呼応するかたちで弊社のアカウントでも牛乳とヨーグルトがあれば簡単にラッシーが作れて、牛乳の消費に貢献できますよとツイートしたんです」

――そのツイートには35万以上のいいねがついて「いいぞ、全農!もっとやって!」「なんとかして協力したい」「確実にいつもより牛乳飲んでる」と当時大きな反響がありました。

「バズったのはもちろんうれしかったんですけど、何よりも農畜産物の需要の問題に少しでも行動を起こすことができたという意味で印象的でした。結局皆さま各家庭で乳製品をたくさん消費していただいて、捨てることはせずに済みました。それまで我々のアカウントは1000人にも満たない小さなアカウントだったんですが、フォロワーさんが一気に増えて徐々に見ていただけるようになっていきました」

「食を生み出すことがいかに大変か、分かるからこそ伝えられることがある」

――発信する内容はどのように決めているんですか?

「投稿はレシピだけではなく、食品にまつわる日常的なことも発信しています。弊会の新商品を発信したり、お花や気になるお菓子の話題も。レシピに関していえば、旬の農畜産物を使ったものを出すようにしています。工程が少なく、簡単に手に入る材料で、素材本来の味わいを活かしたレシピです」

――工程がたくさんあると、ハードルが高い部分もありそうです

「使うものがいっぱいあったり、工程を多く踏まなければいけないものだったりすると、手順を読むだけで心が折れちゃうこともあると思います。実際に私がそうなので、ちょっと自分でもやってみようと思えるくらい手軽なレシピを投稿するようにしています。1つの投稿に載せられる写真は4枚までなので、料理の写真はレシピの肝となる工程をおさえられるように。分かりづらい部分は文章で補足しています」

――レシピに添えられている言葉は、ただテクニックを端的に伝えるだけではなく、自炊することがどれだけ大変か…という前提で語り掛けてくれるような“温かみ”が感じられます。

「ありがとうございます! 我々は生産者さんのための組織でもあるので、食を生み出すためにどれだけ大変な思いをしているか、生産者さんの気持ちがよく分かっているつもりです。だからこそ、食が大切だということは、大前提として思っていることなんですね。

 でも、その食にたどりつくまでに、色々大変なことがある。買って帰るのも面倒だし、材料を確認して揃えるのも同様です。食って大切だけど、そこにたどりつくのは大変。取り揃っていることがけして当たり前ではないし、簡単なことではないんだよということは、いつも考えながら投稿しています」

――今後は企業アカウントとして、どのような発信をしていきたいですか?

「私たちの願いとしては、皆さんの食事がちょっとでも楽しくあってくれたらなと。食事自体が大切なものであり、その食は農畜産物を作っている生産者さんによって成り立つ。食事と農業の大切さをこれからも伝えていければと思っています」

――“食の大切さ”は皆さん当然分かってはいるけれど、なかなか意識することが難しい人も多そうです。

「お仕事に家事…皆さんきっと忙しい毎日を送っていて、頭の片隅には大事だと思っていても、なかなかそこに時間が割けない。時間が割けないことがけして悪いことではないんですけど、そこに罪悪感を持ってしまう方もいらっしゃるのではと。でも、そんなことはまったく思わないでよいと思っています。ただ、食事をすることが大事なことなんだという気持ちだけは持っていてほしいなと。農畜産物が作られることがどれだけ大変なのかが分かっている立場であるからこそ、皆さんに伝えられることがあると思っています」

Twitter:@zennoh_food

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