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浜辺美波“嫌だった”鏡に映る自分の姿 サボらない努力で少しずつ自信へ

忙しさも“嫌じゃない”仕事に対する貪欲さ

 2011年、第7回『東宝「シンデレラ」オーディション』でニュージェネレーション賞を受賞して芸能界入りした浜辺。来年でデビューから10年を迎えるが、いまを“充実した日々”と満足げだ。

 仕事を楽しめるように感じられるようになったのは、上京して自分の生活が送れるようになってからだという。「(故郷の石川県と)行き来する移動時間があまり得意ではなくて(笑)。お風呂のタイミングとかも『ここまで台本読んでから入りたい!』とかがあるので、自分が好きなものを作って食べて、お仕事に集中しやすい環境をつくれるようになってからが楽しいです」と自分のペースをつかんでから、よりおもしろさを感じている。

 思い入れのある作品として「もちろんどれも楽しさがあるのですが、中でも特に思い入れがあるのは『賭ケグルイ』です。みんな自由なので、お仕事の範囲を超えた楽しさがあります」と同世代のキャストも多く出演し、続編も決定している人気シリーズをあげる。

 一方で、仕事が軌道に乗る前は、つらかった時期もあったと振り返る。「お仕事をたくさんいただけるようになる前、同期のみんなとやっていたワークショップの期間が今振り返るとつらかったように思えます。『シンデレラ』の同期の中でも最年少で、上の子は7歳くらい年の差がありました。ひとつのことをやるとなっても、みんなのようになかなか上手くできませんでした。ワークショップの服を選んで着ていくにしても、身長もなくスタイルも良くない体型なので、鏡でみんなと並んだ自分の姿を見るのが嫌でした」と周囲と比較して、コンプレックスを気にしていたこともあった。
 それでも「家で練習して、ほめられるとうれしかったです。サボらずに続けたことで、最初よりはできるようになっていきました」と、つらい時間もくじけずに真面目に一生懸命取り組んでいった結果として、ほめられて自分の自信につなげていった。

 少しずつ積み重ねた努力によって、2020年だけでも『アリバイ崩し承ります』『私たちはどうかしている』『タリオ 復讐代行の2人』と3本のドラマに出演。映画も『思い、思われ、ふり、ふられ』『映像研には手を出すな!』、そして『約束のネバーランド』と3本に出演している。
 引っ張りだことなっている現在に忙しさを感じながらも「ありがたいことです」と喜ぶ。「自粛期間もあり、もともとより(撮影スケジュールが)詰まったので、今年は元気に乗り切ることが目標でした。お仕事をいただき“詰まっている”と感じられるのは本当にうれしいです。嫌というのはなく、充実した1年でした」と今年を振り返る。

 それでも「まだまだ勉強中というか。体調の変動もありますし、常に100点を出せるかと言われるとそうではないです。いろんな方の話を聞いて、どうやったら体調良く頑張れるのか聞いていきたいです」と仕事に対してひたすら貪欲さを見せる。まさに“シンデレラ”のように駆け上がっていった10年間。これからどのような活躍を見せてくれるのか、今後も楽しみにしたい。

インタビュー動画

プロフィール

浜辺美波(はまべ・みなみ):2000年8月29日生まれ 石川県出身
『君の膵臓をたべたい』(17年)で日本アカデミー賞新人俳優賞ほかを受賞し、19年は『映画 賭ケグルイ』『アルキメデスの大戦』などヒット作に出演。21年1月からは日本テレビ系連続ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』に出演。公開待機作に『映画 賭ケグルイPart2』がある。

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