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川口春奈、過去の試練を乗り越え躍進 生来の“気高さ”でSNS強者にも

『麒麟が来る』、『モニタリング』…代役を成功に導く“火消し人”としての活躍

  • 川口春奈 (C)ORICON NewS inc.

    川口春奈 (C)ORICON NewS inc.

 「2013年当時はちょうど、ネットニュースやSNS、YouTubeなどインターネットカルチャーが一般層にまで、爆発的な広がりを見せ始めた時代」と話すのは、メディア研究家の衣輪晋一氏。「新聞やテレビに対するカウンター的な立ち位置だったこともあり、こと華やかなテレビに対する否定的な見方がもてはやされ始めた時期でした。そんな中で“低視聴率女王”というのは格好の餌食であり、川口さんはネットユーザーから“生贄”のように扱われていたところがある」

 今でこそ、「視聴率がすべてではない。低視聴率でも観れば面白い作品もある」という声が聞かれるが、当時その擁護の声はまだまだ小さく、彼女の出演作自体が減っていった。再び露出が増え始めるのは、2016年。ドラマ6本、映画2本に出演。その後、ヒロイン役を務めた『愛してたって、秘密はある。』(2017年/日本テレビ系)、『イノセンス 冤罪弁護士』(2019年/同系)では、視聴率尻上がり/最終回が最高視聴率を獲得する作品にも出演。彼女の“低視聴率女優”のレッテルは徐々になりを潜めていった。

 そして2020年。大河ドラマ『麒麟が来る』で沢尻エリカの代役に抜擢。時代劇初出演にもかかわらず、SNSでは「乗馬シーンが素敵」「戦国時代で少女が幼くして大人にならなければならかった演技が胸に響いた」「帰蝶役は逆にもう川口春奈以外考えられない」など絶賛の声が。さらに『モニタリング』では、木下優樹菜の抜けた穴に入るようにレギュラーに仲間入り。「こちらも高評価の声が多く、結果的に不祥事を起こしたタレントの“火消し役”の役割を見事に果たされていました。比べられながら“代役”を見事に成功に導いたのは、過去のバッシングを克服できた証」(衣輪氏)

 そんな川口は大河に出演が決まった際、インスタグラムで「職業柄、日々いろんな声が聞こえてきますが、全く私には刺さりません。私にしかできないこと、私にしかないストロングポイント。大切な人の言葉に耳を傾け、自分を信じてやるのみです」とコメント。かつて視聴率を「めちゃめちゃ気にしていた」彼女が壁1つ乗り越え、批判を顧みず大役をも務める気骨を手にした意志の強さが伺えた。

 「もともと中学生時代、故郷の五島列島から10時間かけて東京へ撮影に通うなどしていた頑張り屋さん。過去にお話を伺った際には、どんな大変な時でも『なにくそ!』と燃えるタイプだと明かしており、こうした気骨は、バッシングや炎上の多いネット社会でも生き抜くことが出来るようになった彼女の“ストロングポイント”と言えるかもしれません」(同氏)

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