動物愛護法改正で厳罰化、フェスではレクチャーも

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  多頭崩壊現場から保護された、まお

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  体は大きいがとても飼いやすい性格のきくち浮き子

　保護動物を迎えるにしても、このようなボランティアに参加するにしても、知っておきたいのが動物愛護法だ。新たに改正された法律が今年６月から段階的に施行され、友森さんの元にも「なにが変わったのか？」という質問が多く寄せられているという。

　「『マイクロチップの装着が義務化されるのか？』と聞かれることがありますが、義務になるのは動物取扱業者であって、一般の方は”努力義務”であり罰則はありません。あとは虐待についても大きな変化がありました。今回の改正により、『愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者』に対し、『５年以下の懲役又は500万円以下の罰金』と厳罰化されました（虐待・遺棄については『100万円以下の罰金又は1年以下の懲役』）。病院も、虐待されている動物を診察したら通報する努力義務があります」

　この動物愛護法は５年に１度改正されているが、内容が多岐にわたるため、一般の飼い主にはいささかわかりにくい。そこで、20日に行われるオンラインイベント『いぬねこなかまフェス2020 〜動物愛護週間にオンラインで集まろう〜』では、改正動物愛護法に関するレクチャーも予定されている。

　このフェスは、動物への接し方や関わり方、動物を飼う際の正しい知識を楽しく知ってもらおうと、2014 年 より毎年開催され、今回で 7回目。今回は、動物愛護法改正のポイントやコロナ禍における動物との向き合い方などについて専門家を交えたトーク、アーティストによるライブパフォーマンスなどが行われる。その収益金は、ミグノンで保護する約100頭の動物たちの医療費、シェルター家賃、フード代などに充てられるという。

　「動物について考えるきっかけになればと、毎年このフェスをやっています。好きなアーティストが出るからという理由で参加した人も、みなさん話を聞いてくださいますね。今回は初めてオンライン開催なので、気軽に楽しんでもらって、多くの人たちが動物に触れるきっかけになってもらえればと思います」

　現在も精力的に動物愛護活動を続ける友森さんだが、これまでの活動を通して「無知が一番いけないこと」だと警鐘を鳴らす。

　「『こんなに長生きするとは知らずに飼ってしまった』『思っていたより手がかかる』、そんな声を耳にすることもあります。動物にとっても人間にとっても、こうした無知が不幸の元になってしまう。不幸の連鎖を断ち切るためにも、私たちは今後も情報発信や講習会を続けていきたいですね。動物を受け入れてくださる皆さんにも、飼う前にまずはしっかり調べて、動物のことを知っていただきたいと思っています」

『いぬねこなかまフェス2020 〜動物愛護週間にオンラインで集まろう〜』

■日時：2020年9月20日(日) 17:00〜19：30（予定）
■オンラインチケット代金：3,000円（税込）
　※チケットは9月20日(日)20:00まで購入可能
　※チケット購入者は9月23日(水)20:00までアーカイブ映像の閲覧が可能。
■ライブ視聴URL：
コチラから》（外部サイト）
■出演：akiko、浅田美代子、小泉今日子、斉藤和義(VTR出演)、坂本美雨、清水ミチコ、鈴木杏、スティーヴ エトウ、椿鬼奴、富樫春生、町田康、水越美奈、矢野顕子(VTR出演)、友森玲子（主催者）ほか（50音順）

特定非営利活動法人 ランコントレ・ミグノン
コチラから》（外部サイト）