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(更新: ORICON NEWS

「よくその顔で生きて来られたな…」イジメ乗り越えまい進、美麗レイヤーの次の目的地は?

 メイクの練習やダイエットに取り組んで劇的に変化した現在の姿と、過去の写真を並べてツイートし、18万件を超える「いいね」を集めたコスプレイヤー・SaLAさん。自身を“質素かつ平坦な平安顔”と称し、高校生時代にはイジメられた経験もあるという彼女だが、コスプレに出会ったことで、その生き方は大きく変わっていったという。そんなSaLAさんにインタビューを実施し、このツイートをした理由や、反響があった後、コスプレ活動にどのような変化があったのかなどを聞いた。

過去の写真公開は“自分への喝”「慢心せず、自分磨きを頑張るという決意」

――1年ほど前に公開された、ご自身の現在と高校生時代を比較するツイートがたくさんの「いいね」を集めていましたね。公開のきっかけを教えてください。

【SaLA】いまの自分に満足できていない…というのが、いちばんの理由ですね。ふだんからお化粧やダイエットを頑張っていて、それを褒めていただくこともあるんですけど、私はまだまだこんなものじゃないと思っているので。「慢心せず、これからももっと自分磨きを頑張るぞ!」と、自分に渇を入れる意味でツイートしたんです。

――根底にあるのは“自分に向けて”のツイートだったのですね。

【SaLA】そうですね。それともうひとつ、高校時代に容姿のことでイジメられた経験があって。私と同じような思いをして苦しんでいる方たちに、「自分も変われるかも!」とちょっとでも前向きに、勇気を持ってもらえるように、何か発信できたら…という思いも大きかったですね。

――辛い思い出もある当時の写真を掲載することに迷いや葛藤はありましたか?

【SaLA】それはもちろんありました。「お前、よくその顔で生きて来られたな」などと言われていた時代の顔が、不特定多数の方に見られるわけですから。他のレイヤーさんも、こうした写真を載せると、よく「努力自慢?」とか「いまの自分をカワイイって思ってるんだろうな(笑)」と書かれていたので、きっと私も似たようなことを言われるんだろうな…と覚悟していました。でも、それ以上に自分の“きれいになるために続けてきた努力”には誇りを持っていたので、不安を断ち切ってツイートしました。

――その後、ものすごい勢いで「いいね」や「リツイート」「コメント」が付いていった…と思うのですが、そのときはどんな気持ちでしたか?

【SaLA】もともと「わかってくれる人にだけ響けばいい」という気持ちだったので、こんなにも大きな反響があったことにはとても驚きました。「自分も頑張ろうと思えました」とか、「あなたの努力に感動しました!」など、私自身も勇気をもらえるような温かいコメントもたくさんいただいて、読んでいるうちに自然と涙が出てきました。努力が認められるというのは、こんなにも嬉しいものかと実感できました

――その一方で、懸念されていた否定的なコメントもあったのでは?

【SaLA】そうですね。なかにはもちろんマイナスなご意見もありました。「結局は外見主義なんですね」など、厳しいコメントもあって、いまでも思い返すたびに悲しい気持ちになります。私自身も容姿でイジメられた経験があるからこそ、“人を外見で判断しない”と強く思っているので、あえてリプライはしませんでしたが、そういうふうに受け取られる方もいらっしゃるんだということを学びました。

「容姿に対するコンプレックスと、うまく付き合っていく」コスプレはアンチエイジングにも

――メイクやダイエットを頑張ったとのことですが、その根底にあるのは「コスプレのクオリティを高めたい」という思いでしょうか?

【SaLA】それがいちばんの理由です。リアルな人間が、アニメやゲームなど2次元のキャラクターを再現するのは本当に難しいことですから。私の場合、もともとが質素かつ平坦な平安顔なので、お化粧では陰影を作ることを何よりも重視しています。ある意味、お化粧というより、トリックアートに近いかもしれないですね(笑)。

――イベントに参加して注目されると、フォロワー数が一気に増える…という話はよく聞きますが、冒頭で話題に上がったツイートをされた際も、かなりフォロワーが増えたのではないですか?

【SaLA】あのツイートをしたことで、新たに2万人以上の方にフォローしていただけました。もともと男性のフォロワーさんが多かったのですが、あのツイート以降はダイエットやメイクに関心のある女性からもフォローしてもらっています。

――コスプレはどんなきっかけで始めたのでしょうか。

【SaLA】ゲームやアニメが大好きで、小さいころから「そうした作品のキャラクターになってみたい!」という願望があって。大学生のときに初めて『ファイナルファンタジーX-2』のリュックのコスプレに挑戦しました。そのころ住んでいた福岡では『コミックシティ』というイベントに参加していましたが、本格的に取り組むようになったのは上京してからですね。

――現在も徹底してスタイルの維持に取り組んでいるのには、他にも何か理由があるのでしょうか?

【SaLA】キャラクターの再現度とはまた別に、私自身の容姿を見られる機会が増えたことも大きいですね。イベントに参加すると、不特定多数の方に写真を撮っていただいて、それがSNSなどにアップされるわけですが、そうした写真を目にするたびに、「私ってやっぱりブスだな…」と暗い気持ちになることもあって。容姿に対するコンプレックスやネガティブな感情は、これからもずっとついて回ると思うので、うまく付き合っていかないといけないと思っています。そうした気持ちに押し潰されないよう、自分を奮い立たせる…という意味でも、スタイルの維持には最大限に気をつけています。

――そういったストイックな姿勢が写真から伝わってくるところも、大勢のフォロワーから支持されている理由なのでしょうね。今後の目標などはありますか?

【SaLA】これから年を重ねても、大好きなコスプレはずっと続けていきたいと思っています。そのためにも、メイクの技術を磨くことと、スタイルを維持するための努力は、妥協することなく続けていくつもりです。キャラクターになりきるために工夫を重ねたり、新しい表現を模索し続けることはアンチエイジングにも繋がると思うので、これからも末永く付き合っていきたいですね。
取材・文=ソムタム田井

SaLAさんTwitter:@SaLA_cos

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