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HIROが語る“リアルライブ”への想い 「当たり前のことができないという危機感に直面している」

「ここまでやるか」の感染対策と遊び心で挑むリアルライブ

──やはり気になるのは、リアルライブの再開です。

HIROこれについては政府の方針も日に日に変わるので、毎日のようにスケジュールの組み立て直しをしています。できれば今年中には、ドームクラスのライブを開催したい気持ちはありますが、いずれにしても一番重要なのは、会場に来てくださるファンのみなさんや、開催地域の方々の安全を第一に、感染防止対策を徹底することだと思います。今は、専門家チームの意見を参考に、感染防止対策をエンタテインメントに組み込んだアイデアを、スタッフと一緒に提案しています。

──たとえばどんなアイデアがありますか?

HIRO今までも導入していましたが、人との接触を少しでも避けるために、チケットは完全に電子化します。そして、来場者全員にフェイスシールドやマスクなどの対策グッズを配布して、そこにロゴやステッカーを貼れるなど、自由にカスタムして楽しめるようにして、思い出に残るようなグッズなども考えています。どこまで実現できるかまだわからないけど、感染防止対策については「ここまでやるか」ってくらいやりたいと思っています(笑)。

──感染防止対策はガッチリと、だけど遊び心は忘れない。エンタメ魂ですね。

HIROやっぱり恐る恐るやってるだけでは、エンタメは楽しめないですからね。それに、ファンのみなさんにも協力していただいて、会場だけじゃなくて駅や周辺でも、一般の方に迷惑がかからないように、きちんと距離を取る方法をしっかりと提示します。

──細かなところまで注意が必要です。

HIROLDHでは、今までも「FRIENDLY & CLEAN」というプロジェクトを実施してきました。ライブや舞台を鑑賞する際のルールやマナーを、わかりやすく絵と注意書きでファンのみなさんにお伝えするもので、しっかりと守っていただいています。今回も、新型コロナウイルスバージョンを作成して、呼びかけていきたいと思っています。ほかにも、各自治体とも連携をとって、安全対策は徹底的にぬかりなく取り組んでいきます。

──リアルライブの完全な再開はまだ見えませんが、具体的な準備を知って安心するファンも多いと思います。

HIROコロナ禍で、LDHの結束力は今まで以上に強くなったし、みんなすごく集中して新たなエンタテインメントの届け方を考えています。表に立ちながら、これまで僕がやってきたようなビジネスやプロジェクトを進める裏方の仕事に携わるメンバーも増えていてとても頼もしいですし、そうすることでメンバーたちの将来の可能性もどんどん広がってきているように思います。

──LDHの精神的支柱であるHIROさんがいてこそ、若いメンバーも頑張れると思います。

HIROともかく、僕が今専念しているのは、デジタル領域の開拓。どんな事態が起こっても、LDH本体が揺らがないように、ですね。それが結果的に、表に立ってパフォーマンスしてくれているメンバーたちが安心して頑張れることにも繋がると思っています。
(文/児玉澄子)

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