EXILE TAKAHIROという大切な看板「すべての活動テーマにつながる」

 EXILE TAKAHIROが、ソロシングル「Last Night」を7月8日に配信リリースし、ファンクラブイベント『TAKAHIRO 道の駅 2019』を7月27日より開催。EXILEやACE OF SPADEのメンバー、ソロアーティストとその活動は多岐にわたる。自身が作詞作曲を手がけた新曲をはじめ、EXILEが3年ぶりに挑んだドームツアー、ボーカル表現への取り組み方について語った。

楽曲は、プライベートな時間に生まれることが多い

──「Last Night」の配信がスタートしました。ご自身が作詞作曲し、ACE OF SPADES(以下AOS)のアルバム『4REAL』にも収録された同楽曲を、ソロ名義でセルフカバーすることになった経緯を教えてください。
EXILE TAKAHIRO 普段から発表するしないにかかわらず曲作りはしていて、この楽曲も2、3年前にソロバージョンのアレンジでほぼ完成していたものだったんです。そんななか、AOSでアルバムを作ろうとなったときに、この楽曲をバンドサウンドで打ち出していきたいねと、HISASHIさんが素晴らしいアレンジをしてくださいました。そんなわけでリリースの順番としてはセルフカバーという形になりましたが、歌詞の長さはもちろん、アレンジももともと自分がイメージしていた形で聴いていただきたいという思いはずっとあって、今回『TAKAHIRO 道の駅 2019』で全国を回らせていただくタイミングに併せ配信リリースすることになりました。

──ストリングスが加わったことで、よりドラマチックなサウンドとなりましたが、どんな思いを込めて制作されたのでしょうか?
EXILE TAKAHIRO ソロ楽曲を作るときは、極力パーソナルな世界観を込めることを意識しています。音数もあまり増やさず、オーガニックな手触りに仕上がるといいなと。EXILEが15人体制になり、楽曲の世界観もさらにスケールが増しているぶん、ソロ活動ではそこでは表現しきれないこと、よりパーソナルな自分を感じていただくことをテーマに置いています。

──普段、楽曲はどのように作っているんですか?
EXILE TAKAHIRO プライベートな時間に生まれることが多いですね。家でなんとなくギターをいじっていたり、あとは楽屋で待ち時間が長いときにはよくギターを弾いています。そうやってできたメロディーを家のPro Toolsで仕上げるのですが、スイッチが入ると一晩中曲作りをしているときもあります。

──作詞作曲というボーカリストとは異なる思考を使う時間もまた、TAKAHIROさんにとって大切なものなのでしょうか?
EXILE TAKAHIRO そうですね。ただ、EXILEのメンバーにも皆それぞれクリエイターとしての側面があります。振付を考えるのもそうですし、音が流れると自然に体が動いたりしているのを見ていると、やっていることは近いのかなと思います。

──EXILEとしては昨年から今年にかけて、15人体制になって初のドームツアーを駆け抜けました。一方で『TAKAHIRO 道の駅』の会場はドームとは比べものにならない、それこそステージに手を伸ばせば届く距離感。どんな思いで臨んでいるのでしょうか?
EXILE TAKAHIRO 僕も長らくEXILEとして活動していますが、前回の『道の駅2017-2018』で1人ひとりの熱量を間近で感じられたことは、確実にあのドームツアーへの気合いにも繋がりました。やはりEXILEの活動となると会場も大きく、皆さんに“来ていただく”ことが多くなるので、いつかこちらから“会いに行く”機会を作りたいという思いがずっとありました。それが前回の19都市22公演で叶ったんですが、まだまだ行けていない場所もあるという心残りもあり、今回の『道の駅』でようやく47都道府県制覇が達成できます。

EXILEが3年の“充電期間”を経て、それぞれが成長していることも感じられた

──EXILEが3年ぶりに挑んだドームツアーの間には、新メンバーの加入や松本利夫さん、USAさん、MAKIDAIさんのパフォーマー引退などさまざまな変化がありました。
EXILE TAKAHIRO たしかに先輩方の抜けた穴は決して小さいものではありませんでした。ただEXILEとしてのツアーがない間も楽曲制作はもちろん、定期的なメンバー会議はしてきました。何よりEXILE TRIBEがそれぞれの活動でEXILE魂を繋げてきてくれたことは大きかったです。15人で肩を並べてステージを作っていくなかで、3年の“充電期間”を経て、それぞれが確実に成長していることも感じられたし、EXILEの未来をさらに楽しみにしていただけるようなドームツアーになったのではと思っています。

──TAKAHIROさんとしては、GLAYのHISASHIさん率いるバンド、AOSのボーカルとしての活動も活発になっています。
EXILE TAKAHIRO もともとロックが大好きなので、AOSで歌っていると水を得た魚のようになれると言いますか、とにかく楽しいです。また、これだけゴリゴリのロックを歌うと喉も強くなるんですよ。特に何か気を使っているわけではないのですが、鍛えられているんですかね? 喉も筋肉でできてますから。もちろんきちんとケアしたほうがいい方もいるので、必ずしも僕のやり方が正しいとは思わないですが、ライブやレコーディングが続き、歌いっぱなしのときほど喉もノッてきます。酷使するときもあるけど、それもAOSなら味になるかなという感覚でいますね。

──AOS、ソロとEXILEとは異なるボーカル表現への取り組みは、TAKAHIROさんにとってどのような意義があるのでしょうか?
EXILE TAKAHIRO ボーカリストとしてはもちろん、表現者としていつまでも学び続けていたい。そういう意味では音楽だけでなく、役に入るスイッチを入れたり、身体を使って物語の世界を表現する俳優活動もその学びの場の1つだと思っています。特に音楽に関して言えば、自分には“EXILE TAKAHIRO”という大切な看板のようなものがあって、いつでも胸を張ってあの壮大なステージに立てている。そのことがすべての活動のテーマになっています。そのためにも、幅広いボーカル表現を培うことも重要です。今回の『道の駅』もソロでのツアーですが、『EXILE TRIBE FAMILY FAN CLUB EVENT』と銘打っている。そこには、いつもEXILE TRIBEを応援してくださる皆さんともっと絆を深めたいという思いが込められています。

──来年の活動として『LDH PERFECT YEAR 2020』が開催されることも発表されました。
EXILE TAKAHIRO はい。それこそ来年は“来ていただく”機会が増えると思うので、その前の『道の駅』を通してこれまで以上に皆さんと色濃い絆を結んでいきたいと思っています。ボーカリストの強みとしてはEXILEの楽曲をソロカバーすることもできるでしょうし、また「Last Night」を『TAKAHIRO 道の駅2019』キックオフシングルと銘打っているように、次なる楽曲も用意しています。もちろん全国制覇することがゴールではなく、次のステップだと思っています。皆さんが住む街を盛り上げていきたいですね。

(文/児玉澄子 写真/逢坂聡)

提供元: コンフィデンス

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