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HIROが語る“リアルライブ”への想い 「当たり前のことができないという危機感に直面している」

「LDHらしい躍動感」まったく新しいエンタメを創造する気概で臨んだ

  • 有料配信ライブ『LIVE×ONLINE』トリを飾ったTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE

    有料配信ライブ『LIVE×ONLINE』トリを飾ったTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE

──ライブが中止になった一方で、LDHのデジタル施策は一気に進んだ印象です。

HIROデジタル施策は1年以上前から、サイバーエージェントの藤田(晋)さんにもいろいろ相談させていいただきながら準備を進めてきました。幸か不幸かこんなタイミングで本格始動となったんですけど、LDHの新たなエンタテインメントとして7日間連続で生配信した有料配信ライブ『LIVE×ONLINE』(7月2日より『ABEMA』でライブ配信)も、新しい挑戦ではありましたが、たくさんの方に楽しんでいただけたと思います。今回の反省点なども活かしながら、今後も『LIVE×ONLINE』をLDHのスタンダードとして定着させていきたいですね。

──新しい挑戦となった「LIVE×ONLINE」ですが、どのような点を気にしましたか。

HIROLDHらしい躍動感とスピード感、そして大型ライブで培ってきたカメラワークを駆使した新しいエンタメを創造するという思いで作ってきたので、無観客ライブというよりは、LDH独自のエンタテインメントの形として「LIVE×ONLINE」と名づけました。なかなかライブに行けない子育て中の方や、老若男女幅広い世代の方々にも喜んでいただけたようです。今後、5Gの時代に突入したら、その通信技術をもって、新しいエンタテインメントを映像や演出面でも最高のクオリティでお届けできることにとてもワクワクしているんですよ。

──メンバーのみなさんもパフォーマンスができたことの充実感があったのでは?

HIROそれが何よりでしたね。メンバーも自粛期間を経て、6月からは本格的にリハーサルやトレーニングに取り組んでいたので、実際にパフォーマンスができたときはみんな本当にキラキラしていて、そうとう気合いも入っていましたね。自粛期間には、ファンのみなさんだけでなく、アーティストも不安があっただろうけど、それを吹き飛ばしてくれるパフォーマンスをしてくれました。

──アーティストのみなさんは、もちろんライブをやりたいですよね。

HIROそうですね。ですが、当たり前だったことが突然、当たり前ではなくなってしまうこともあるんだと、今回のコロナ禍で痛感しました。では、どうやってLDHのメンバーたちが、次のパフォーマンスまで安心して準備に専念できるか。これを考えるのが、今の僕の仕事なんです。具体的には、さっきもお伝えしたデジタル・バーチャル領域の強化ですね。

──8月1日には、動画配信サービス「CL」もグランドオープンしました。

HIROここ数年、LDHは、USA、ASIA、EUROPEにも拠点を設け、世界へ向けた取り組みも積極的に行ってきています。それを“自分たち流”というか、他力本願でなく実現させるためにも、プラットフォームが必要だったんです。リアルとバーチャルの世界をエンタメでつなぐ、という構想はかなり前からあって、『HiGH&LOW』や『BATTLE OF TOKYO』などもその一環でした。

──リアルなパフォーマンスと、アニメやコミック、ゲームといった様々なメディアを融合したプロジェクトですね。

HIRO日本のカルチャーの中でも、アニメやゲームはとくに世界からリスペクトされています。そこと自分たちの音楽性やスピリッツを掛け合わせることで、世界にリーチできるという学びがありました。2、3年以内には、LDHらしい世界発信の形を確立するべく、デジタル領域のエンタメにはこれまで以上のスピード感で取り組んでいるところです。

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