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『オコジョ大好き。』商品情報一切なし、化粧品会社のナゾ看板に込められた“ネット中傷”に対する思い

Wikipediaそのままスクショは新聞広告賞受賞 マス広告に頼らない独自性の訴求力

――去年には、貴社のWikipediaのスクリーンショットをそのまま新聞広告に載せられていましたよね。

先人たちの考えを踏襲して、独自性に重きを置いたさらなる企業認知の活動をしたいと考え、ブレストを繰り返して、最終的にあのような広告になりました。野立て看板にも「727」としか書かない会社が、口を開いたかと思えば「Wikipediaを見てください」って、とことん自ら多くを語らないスタンスがうちらしいねとなりました。ありがたいことに、その年の新聞広告賞(日本新聞協会)という大変名誉な賞もいただきました。

――Wikipediaのスクリーンショットは、簡単に載せられるものなのでしょうか。

それがWikipediaさんの権利関係は想像以上に複雑で、国内に窓口がなく、世界でも例がない提案だったようで、交渉には数ヵ月かかりました。しかし、新聞というオールドメディアにネット媒体のWikipedia情報を載せるという異色の組み合わせに、想像以上の反響をいただいたので、Wikipediaさんのご協力に大変感謝しております。

商品訴求よりも明るい未来への願い込めたオコジョ看板「広告は企業からのメッセージ」

――今回の「オコジョ」の駅広告は、コロナ禍で電車に乗る人も少なくなり、どうせ広告を出しても見る人が少ないだろうという思いがあったのでしょうか。

いえ、実はコロナ禍になる前、今年の初めには広告企画の骨子は決まっていて、4月頃には掲出する予定だったんです。しかし緊急事態宣言を受け、一旦中止しました。その後、コロナにまつわる暗いニュースが日々報道されて、広告自体もどちらかと言うと重たい雰囲気のものが多くなっているという印象がありました。“前向きにとは思いながらも、このコロナ禍を全てポジティブに捉えて過ごすのは難しい。でもだからこそ、このオコジョの広告を出すことで人に元気や癒しを与えられるんちゃうかな”と思い、再度、掲出に向けて動き出しました。
 
――商品訴求というより、世の中を元気にしたいという貴社の理念に沿った広告アイデアだったのですね。

先が見えない不安な状況に、SNSでは政府や発言者に対して、匿名で誹謗中傷が絶え間なく投稿されているのを目にしていました。そういったこともあり、自分をよく見せようとしたり、誰かと自分を比べたり、嫌いなものに言及したりするのではなく、自分の好きなことや好きなものを話すほうが楽しいんちゃうかなと思ったんです。誰も傷つきませんしね。オコジョ派とマンチカン派の度重なる議論の末、オコジョに決まりました(笑)。個人的にはマンチカン派なんですけどね…。
――そんな裏話が(笑)。反響はいかがですか。

広告やマーケティング的視点での好意的なコメントももちろんうれしいですが、純粋に「いい」、「好き」といった反響も多く、想いが伝わったように感じています。また、「いい世の中になってほしい」という方も。「広告見て元気が出ました、ありがとうございます」というメールもいただきました。素直にうれしいですね。

――今回看板にも書かれていたように、広告をしっかり見る人は年々少なくなっているように感じます。PRの形や意義は時代とともに変化していると思いますが、貴社にとって“広告”はどのようなものだと思われますか。

企業広告であれ、製品広告であれ、企業からのメッセージであることには変わりありません。今回の広告は、大げさではありますが、明るい未来へのヒントになるのではとも考えております。コロナ禍で人々のライフスタイルが劇的に変化しました。新たなライフスタイルに寄り添って、化粧品の価値を提案・提供し続けられる会社でありたいと思います。誰も傷つけない 、誰も傷つかないことはハッピーですよ。相手がハッピーであれば自分もハッピー、みんなハッピーです。少しでもそんな世の中の手助けができれば幸いです。

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