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コロナ禍で見直された“ビーイングサウンド”の強度 「誰もが口ずさめる」楽曲で若者にもリーチ

 90年代カルチャーが賑わいをみせるなかで、再び注目を集めているJ-POPの歴代ヒット曲。90年代の音楽シーンを大きくけん引してきた1つのジャンルが、ビーイングの楽曲たちである。このコロナ禍、ビーイング系のアーティストらはさまざまなコンテンツを配信して日本を応援していた。「音楽で人々にパワーを」というメッセージとともに伝わるのは、時代を経ても多くの人々の心をつかむ楽曲の「強度」だった。

90年代のJ-POPを体感する新コンピ作が好調

「負けないで」(ZARD)、「瞳そらさないで」(DEEN)、「DAN DAN 心魅かれてく」(FIELD OF VIEW)、「熱くなれ」(大黒摩季)。曲名を目にするだけで、サビのフレーズが自然と浮かんでくるような名曲がずらりと並んでいる。

 今年4月にリリースされた『キミが好きだと叫びたい〜Love&Yell〜mixed by DJ和』。90年代の音楽シーンを牽引し、数多くのミリオンヒットを生み出したビーイングの楽曲をミックスしたコンピレーション盤だ。ビーイングの楽曲がミックスCDに収録されるのは、本作が初となる。

 ミックスを担当したのは、DJ和。累計CDセールス約40万を記録した『ラブとポップ〜好きだった人を思い出す歌がある〜』をはじめ、J-POP、アニソンを中心に通算27作のミックス・アルバムをリリースしているJ-POP系DJの第一人者だ。

 本作『キミが好きだと叫びたい』も5/18付「オリコンアルバム週間ランキング」で5位を記録。90年代に青春を過ごした40代前後の世代を中心に注目を集めている。

 ビーイング系の楽曲を中心に、センチメンタル・バスの「Sunny Day Sunday」、the brilliant greenの「There will be love there〜愛のある場所〜」なども収録され、CDセールスがもっとも好調だった90年代のJ-POPを体感できる。本作が堅調なセールスを継続している理由はやはり、収録楽曲の知名度の高さだ。

 前述したヒット曲のほか、「Stay by my side」(倉木麻衣)、「じれったい愛」(T-BOLAN)なども収録。アニメ「スラムダンク」OPテーマ「君が好きだと叫びたい」(BAAD)、清涼飲料水のCMソング「いつまでも変わらぬ愛を」(織田哲郎)など、アニメ、CM関連の曲もあり、当時を懐かしみながらCDをリピートしているユーザーも多そうだ。

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