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テリー伊藤が見据えるYouTubeの可能性 「ギリギリを狙うことがクリエイターの創造力であり腕の見せどころ」
規制で面白いことができない=クリエイターとして負けを認めるようなもの
──テリーさんと言えば、斬新かつ過激な企画で伝説的なバラエティ番組を数々を作ってこられたイメージがあったので意外です。
テリー伊藤「めちゃくちゃやってましたね〜」とかよく言われるけど、オレはその時代時代のルールにはちゃんと則ってきたんですよ。じゃなかったら、そもそも企画だって通らない。修学旅行の門限と同じで、門限が10時だったら9時59分59秒ギリギリに帰ってくるのが面白いわけで、それがクリエイターの創造力であり腕の見せどころなんです。門限を破って夜中じゅう遊び歩いたら、意味が違ってきちゃう。
──コロナ禍で、テレビ業界もスタジオでの収録ができず、過去作品の総集編、再放送が多く、それらが視聴率を取っています。そんなテレビ界の現状をテリーさんはどうご覧になっていますか?
テリー伊藤情けないな。総集編、再放送は手堅いと思うよ。けどさ…。リモート収録も始まったけど、従来のやり方がリモートになっただけで、新しいアイデアが生み出されてこなかった。仕事なくて暇な芸能人のそれぞれの家に定点カメラ仕掛けて、見せればいいんだよ。そうすればお金もかかんないし。何が大切かっていうと、このときにどんな気持ちでいるのか。失恋してるときは、同じ失恋してるやつの顔見たいんだよ。ハッピーなやつ見ると、腹たってくるんだよ。そういうことをやれなかったテレビは、想像力がないんだよ。