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新宿2丁目・女装サロン、コロナ禍逆手にしたオンライン営業に反響 「家出る勇気なくても…」店長語る商機

沖縄や北海道からの新規客も獲得「メイクや衣装ノウハウのレッスンなどにも活用できそう」

――オンラインならではのメリットは、新規や遠方の客の獲得でしょうか。
【くりこさん】それもひとつですね。常連さんも来てくれますし、SNSを見たという新規の方もおもしろがって入ってくれています。沖縄や北海道など遠方から参加している方、店舗には年に数回の来店だけどオンラインだと頻繁に顔を出すという方もいらっしゃいます。現在は、常連7割、新規3割。最初は常連さんがほとんどだったのですが、徐々に新規の方が増えている状況です。

――オンラインの準備はいつからですか?
【くりこさん】サービス開始の前日です。すぐにカード決済ツールと「zoom」をつなげるサービスの準備をしました。これまでオンライン構想はありながらも具体的に進めていなかった理由は、大変だからです。そもそもオンラインに特化したサービスツールがないので、2つのシステムを組み合わせて使わなくてはいけない。お客様への使い方の説明や、宣伝の仕方も複雑になるので手間がかかります。それで、いままで手つかずでしたが、こういう状況なのでやらざるを得なくなりました。

――売上はどのくらいを想定していましたか?
【くりこさん】正直、前例がないのでまったく読めませんでした。サービス価格設定すら未知の領域で、まずはお店の運営にかかる固定費、スタッフの生活を守るための費用を少しでもカバーできればという考えでした。スタートして1ヶ月弱ですが、休業による会社全体の赤字削減には大きく貢献できています。通常の店舗営業と違って、客単価を上げられないことや、飲食が提供できないことでのサービスの質の低下も危惧していたのですが、オンラインならではの良さも生まれ始めているので、スタートしてよかったと思っています。

――現状のサービスの課題や改善ポイントは?
【くりこさん】まず決済システムですね。オンラインサービス専用の決済システムではないのでやりにくさがあり、お客様の取りこぼしが少なからずあると思います。これに特化したシステムが必要というのがひとつです。サービスに関しては、いまは店舗営業と同じスタイルですが、1対1のトークサービスや、メイクや女装のノウハウのレッスンなどにも広げていけると思います。

目指すは「店舗の聖地化」 新宿2丁目の賑わいをふたたび

――オンラインでユーザーが広がっていくと、リアルでの“店舗の聖地化”もあるかもしれません。
【くりこさん】そうなることを目指したいですね。オンラインで初めて来たお客様からは、「キャストと直接会いたい」「お店に行きたい」という話がよく出ています。オンラインならではのトークを楽しんでいる方がたくさんいらっしゃいますが、お店が再開したらすぐに行くと言ってくださるお客様がほとんどです。

――外出自粛が続きますが、こういう状況だからこそ文化を守るためにも必要とされているサービスです。
【くりこさん】2丁目の他店から、相談を受けたり、やり方を伝えたりしています。我々はオンラインサービスに手応えをつかんでいますが、ほかのお店にもぜひ真似をしてほしい。それが広がって、こういった状況でも2丁目の火が消えないことを願っています。
 外にも出られず、誰とも会話ができないという状況のなか、お客様はオンラインサービスで人の顔を見て話せることで安心すると言います。誰もが不安を抱えているなかで、面白くて楽しい話をして笑い合うというのは、このご時世にもっとも必要なものだと思います。ぜひ元気をもらいにきてほしいです。

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