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70才の妻が妊娠…高齢初産・育児描くマンガに感動の声 ありえない設定は「幅広い読者の人生に重なるように」

「多くの人が育児に奮闘し、頑張っている」子育ての喜びを再発見してほしい

━━多くの読者に共感してもらうために、とくに工夫した点を教えてください。
【タイム涼介さん】70歳で超高齢出産するという状況はなかなかないことだと思いますが、誰しも妊娠出産する時、必ず環境が整っているとは限りません。ですから、年齢に限らず、健康状態や経済状態など、すべての条件が完璧ではなくても、赤ちゃんの人生はお腹の中ですでに始まっているということを表現したいと思いました。
 江月夫妻は年齢的にちょうど自分の親の世代です。物語を描くうえでは、両親から聞かせてもらった若いころの話や、私たちが生まれた世代、そして現在に至るまで、すべてが繋がっていることも意識しています。

━━これまで育児をテーマにした作品は手がけてこられなかったと思いますが、そもそも、なぜ、今、育児をテーマに描こうと思ったのでしょうか。
【タイム涼介さん】このマンガを描くまでは、子どもをもつということを経験しておらず、育児に意識が向いていなかったのだと思います。妻が妊娠して、急に街中で妊婦さんがたくさんいることに目が着き、その周りに子どもや育児の世界が存在しているのだということに、ようやく意識が向きました。

━━育児に不慣れな男性が奮闘するシーンも多々見受けられます。本作によって、意識が変わった男性もいるかもしれません。
【タイム涼介さん】性別に限らず、働く親御さんの育児参加に関しては、多くの人が可能な限り、頑張っていらっしゃると思います。このマンガをきっかけに、男性でも女性でも、子育ての楽しさや喜びを再発見していただけたとしたら嬉しく思います。
 私の職業はほとんど自宅ですることができます。それでもごくたまに、電車で仕事に向かい、仕事を終え、再び電車で帰宅することがあります。子どもが出迎えてくれれば元気も出ますし、嬉しいので、すぐに家族の戦力に復帰したいと思います。でも、同時に人間の気力には限界があると痛感しています。それってとても悔しいんですよね。自分が見届けられなかった子どもの成長が増えるたびに、もどかしさを感じます。育児に長い時間寄り添う側の過酷さも、関りきれない側の寂しさも、お互いが理解しあって、感謝しあって、子育ての喜びを共有できることを願います。

━━この先、江月一家はこれからどのような人生を歩んでいくのでしょうか。
【タイム涼介さん】現在連載中の『セブンティドリームズ』では、娘のみらいちゃんが5歳になり、自分の意見を持ち、両親や友人と関わっていくことになります。頼もしくもあり、新しい問題に直面することもあります。成長していく子どもをどう見守っていくべきか、自分自身も悩みながら描いていこうと思います。

━━コロナ禍で不安な毎日が続いていますが、現在の思いや今後の活動についてお聞かせください。
【タイム涼介さん】子育てや人生は、ときに困難な状況に陥ることもありますが、1つひとつ乗り越えるヒントを探しながら、作品を通して読者の皆さんと一緒に、日々の生活の中での喜びを再発見できたら嬉しく思います。皆様のご健康を心から願っております。

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