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春ドラマ満足度ランキング、『M』が「話題性」1位を獲得 “女優”田中みな実が曲者キャラで強烈な存在感

 テレビ朝日とABEMAの共同制作によるドラマ『M 愛すべき人がいて』が、春ドラマ最大のダークホースとしてどよめきと共に大きな話題となっている。浜崎あゆみの“自伝的小説”が原作なだけに、本来ならば「あゆファン必見!」と言うべきところだろう。しかし、本作はその枠に収まりきらない見どころ(ネタ)に溢れ返っている。中でも衝撃を呼んでいるのが、アイパッチを付けた田中みな実の怪演ぶりだ。視聴者のドラマの楽しみ方が成熟した昨今、トレンドになりつつある「バカ負けドラマ」の魅力とは?

ツッコミの嵐ながら「なんだかクセになる…」 次回が待ち遠しいとの声続々

 90年代初頭に福岡から上京してきた1人の女の子が、激動の音楽業界を駆け抜けてスターダムに上り詰めていく。平成の歌姫・浜崎あゆみの誕生に秘められた出会いと別れを綴った原作小説に、オリジナル要素を盛り込んで壮大なスケールで描くドラマ『M 愛すべき人がいて』。4月18日に第1話がテレビ朝日系「土曜ナイトドラマ」とABEMAでスタートするやいなや、SNSでは「笑かしに来てるのか」と総ツッコミの嵐が吹き荒れた。

 これがネガティブな反応かというと、さにあらず。キャストたちのダイナミックな演技や、実在のモデルが明らかに特定できる人物のきわどい描写、怒涛の展開に「クセになる」「こんなときだから笑わせてほしい」など次回が待ちきれないといった声が続々と上がっている。

 視聴者のドラマ満足度を調査した「オリコンドラマバリュー」では、Twitterでの盛り上がりをポイント化した「話題性」項目で17Pt(20Pt満点)と今クール作でトップ(大河ドラマを除く)。初回放送時にはTwitterの日本トレンド2位、世界トレンド10位にランクインしただけに、2話目以降の賑わいにも期待したい。

 主人公・アユを演じるのは、昨年歌手デビューした安斉カレン。独特の鼻にかかった声は“本人”に寄せてきたのだろうか。本作が演技初挑戦とあって芝居は未熟さがうかがえるが、強烈な感情表現を繰り出す登場人物ぞろいなだけに、むしろ真ん中には彼女のような初々しい芝居がふさわしいと思わせてくれる。

 そしてもう1人の主人公で、レコード会社「A VICTORY」の名プロデューサーであるマックス・マサを演じるのは三浦翔平。「アユ、俺の作った虹を渡れ!」といったポエム的なセリフも、ケレン味たっぷりな芝居でサマになる。こちらも好キャスティングだ。

 芸能界のドロ沼劇に翻弄されればされるほど強くなる2人の愛と絆が物語の軸となるのだが、脇を固めるアクの強い登場人物たちにも注目が集まっている。右目にオレンジ色のアイパッチを付けた田中みな実の怪演ぶりは主役を食う存在感を発揮しており目が離せない。彼女もまた、Twitterのトレンド入りを果たした。

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