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いつでも振り返れ『エール』

第4週「君はるか」(第16回〜第20回:2020年4月20日〜4月24日)

古山裕一(窪田正孝)のもとにたくさんのファンレターが届く(C)NHK

古山裕一(窪田正孝)のもとにたくさんのファンレターが届く(C)NHK

■失恋を一年引きずってからのコンクール入賞

 初恋の相手、踊り子の志津(実は小学校の同級生・とみ)に振られて傷ついた裕一は、黙々と仕事を続ける日々を続けていた。銀行の仲間たちは、そんな裕一の様子に気をもんでいたが、伯父の茂兵衛(風間杜夫)は裕一が心を入れ替えて仕事に身を入れ始めたと安堵していた。失恋を引きずること一年…。裕一の幼なじみで新聞社に勤める鉄男(中村蒼)は「国際作曲コンクール」のことを知り、裕一に「このままじゃ、ダメになるぞ」と応募をすすめる。

鉄男(中村蒼)が訪ねてきて裕一(窪田正孝)に「国際作曲コンクール」への応募をすすめる(C)NHK

鉄男(中村蒼)が訪ねてきて裕一(窪田正孝)に「国際作曲コンクール」への応募をすすめる(C)NHK

 銀行仲間の励ましもあり、裕一はコンクールに向けて交響曲の作曲に挑戦してみることにするが、音楽から離れていた2年のブランクは予想していたよりも長く、まったく曲を書けずに苦悩する日々が続いていた。見かねた銀行の仲間と鉄男が曲のテーマを決める会議を開く。いい案が出ず、ふとみんなで満月を見ていたとき、鉄男が、月に帰るかぐや姫が求婚者の帝に贈った歌をつぶやく。

銀行仲間の仲間たちも裕一(窪田正孝)を応援(C)NHK

銀行仲間の仲間たちも裕一(窪田正孝)を応援(C)NHK

 それを聞いてひらめいた裕一は、「竹取物語」をテーマに決め、「音楽に別れを告げるための儀式」だといって、曲を完成させる。しばらくして、海外からコンクールの結果を知らせる手紙が届く。なんと、入賞の知らせだった。さらに、イギリスへの留学の誘いと、その費用を全額免除することが書かれていた。日本人が西洋の音楽コンクールで入賞するという、驚くべき快挙。しかも、史上最年少で受賞となった。

交響曲「竹取物語」を完成させた裕一(窪田正孝)(C)NHK

交響曲「竹取物語」を完成させた裕一(窪田正孝)(C)NHK

 裕一は小学校の恩師・藤堂清晴(森山直太朗)に相談する。「自分の人生だ。自分の人生を生きろ。天から授かった宝物はドブには捨てない」と留学をすすめる藤堂。裕一は「このことは、くれぐれも内密で…」とお願いしていたが、黙っていられるはずもなく、藤堂は鉄男に知らせ、新聞で報じられることに。

裕一(窪田正孝)は「国際作曲コンクール」で入賞したことを恩師の藤堂先生(森山直太朗)に報告する(C)NHK

裕一(窪田正孝)は「国際作曲コンクール」で入賞したことを恩師の藤堂先生(森山直太朗)に報告する(C)NHK

■音が送ったファンレターから文通が始まる

 一方、豊橋ではのちに裕一の運命の人になる音が歌手になるため歌のレッスンに励んでいた。ある日、姉の吟(松井玲奈)に頼まれ、お見合いの席にのぞんだ音は、相手の女の人を見下した発言に激怒。「私は男の後ろを歩くつもりはない! 結婚しても、私は一緒に歩きたい!」と言い放つ。

 「女はどうして、結婚、結婚と言われるの? 男はいろんな可能性があって自由なのに、女は結婚しか道がないというか…」と納得いかない音。母の光子(薬師丸ひろ子)は「夢をかなえらえる人はひと握り。あとは人生に折り合いをつけて生きていくの」と説く。

のちに裕一の運命の人になる音(二階堂ふみ)は、姉の吟(松井玲奈)とお見合いの席にのぞんでいた…(C)NHK

のちに裕一の運命の人になる音(二階堂ふみ)は、姉の吟(松井玲奈)とお見合いの席にのぞんでいた…(C)NHK

 そんな折り、新聞で裕一の入賞を知った音は、同年代にこんな天才がいるんだと感激。曲名の「竹取物語」にも運命を感じ、どうにかこの喜びを伝えたいと、ファンレターを書いて送った。それからは毎日、ポストをのぞいて裕一からの返事を待ちわびる日々。あきらめかけた頃、裕一からの返事が届く。

音(二階堂ふみ)は、声楽の先生・御手洗清太郎(古川雄大)から新聞に掲載されたビッグニュースを教えてもらい感激する(C)NHK

音(二階堂ふみ)は、声楽の先生・御手洗清太郎(古川雄大)から新聞に掲載されたビッグニュースを教えてもらい感激する(C)NHK

 「あなたのために曲を作る」と言われ、妹・梅が勧める「君はるか」という詩を裕一に送る。音から届いた詩を見て、頭の中に自然とメロディーが流れてくる裕一。それから二人は数えきれないほどたくさんの手紙を交わし、写真も交換して、お互いが大切な存在になっていった。

裕一にファンレターを送った音(二階堂ふみ)(C)NHK

裕一にファンレターを送った音(二階堂ふみ)(C)NHK

■裕一をめぐって錯綜するそれぞれの思い

 裕一の受賞を知った父・三郎(唐沢寿明)は「お前は自慢の息子だ」と喜んだが、茂兵衛(風間杜夫)は「絶対、許さん」と留学を反対。しかも、祖父の源蔵(森山周一郎)が急死し、裕一を銀行の跡取りにするために、養子縁組を急ごうとする。裕一を応援したい三郎は気をもむが、なぜか意外に裕一は冷静で…。どうやら、「たくさんのファンレターの中で、僕の音楽に興味持ってくれた」音のことで頭がいっぱいのようだ。

裕一の入賞を喜び、応援する三郎(唐沢寿明)(C)NHK

裕一の入賞を喜び、応援する三郎(唐沢寿明)(C)NHK

 ところが、一転して茂兵衛は裕一の挑戦を認めると言い出す。裕一の祖母で、茂兵衛の母・八重(三田和代)の入れ知恵で、「留学させれば、英語も上達して人脈も広がる。音楽で一流になれるほど甘い世界じゃないから、うちひしがれて帰ってくる」と…。

裕一(窪田正孝)と養子縁組を急ぐ茂兵衛(風間杜夫)(C)NHK

裕一(窪田正孝)と養子縁組を急ぐ茂兵衛(風間杜夫)(C)NHK

 イギリス留学が決まったことを手紙で音に知らせた裕一。しかし、音は妹の梅(森七菜)や御手洗先生(古川雄大)に、歌を習う一人の田舎者にすぎない自分と世界へ羽ばたこうとしている裕一とは、大きな差があるという現実を指摘され、文通をやめようと決意する。

妹の梅(森七菜)に裕一とは大きな差があるという現実を指摘された音(二階堂ふみ)は…(C)NHK

妹の梅(森七菜)に裕一とは大きな差があるという現実を指摘された音(二階堂ふみ)は…(C)NHK

 音からの返信が途絶え、「もう生きていけない」と嘆く裕一。ついには、音から別れの手紙が届いてしまう。それを読んだ裕一は、音に会いに行くと言い出す。

裕一(窪田正孝)は音に会いに豊橋へ行くことを決意する(C)NHK

裕一(窪田正孝)は音に会いに豊橋へ行くことを決意する(C)NHK

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