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子どもが子どもの面倒を…SNS投稿の漫画に反響、作者語る「今後はどう乗り越えるか描きたい」

「子どもだけで家族になろうとする話」。一見すると、どういう意味なのだろうと思わず考えてしまうタイトルの漫画がTwitterに投稿された。作者は漫画家の鈴木佐藤さん。結婚するはずだった男女が交通事故で亡くなり、お互いの連れ子である子どもたちが、“子どもたちだけで”家族になろうとするという話である。Twitter上ではこの作品に累計14万ものいいねが集まり話題を呼んでいる。「昔描いた作品で、続きを描きたかったけれど、当時は描けなかった」と語る作者の鈴木佐藤さん(@szkst_)に、その当時の気持ちについて聞いた。

「子どもだけで家事をする漫画」というアイデアが浮かんだことがきっかけ

 再婚間近だった母親が事故で亡くなり、ひとり取り残された高校生の息子・タケ。すると、母親の葬式で、再婚する予定だった相手の男性のまだ幼い三人の子どもたちに出会う。これからバラバラに暮らすことになるかもしれないと泣きじゃくる三人の姿を見て、これは自分に託された未来だと感じ、「君ら三人は俺が育てる」とタケは告げる。親戚には反対をされるものの、「三人まとめてこれからどうぞよろしくお願いします」と三人の子どもたちに頭を下げられ、「こちらこそよろしくお願いします」とタケは了承をする。そしてそのまま、四人での生活をスタートさせる…という漫画の内容だ。

 SNSでは「続きが読みたくなる作品」「高校生が子どもたちをどうやって養っていくのか気になる」「読みやすいし絵柄も好きだしストーリーも好き」「悲しいけど微笑ましいような…」などと、たくさんのコメントが寄せられている。鈴木佐藤さんはどのような思いで作品を描いていたのか。

――そもそも漫画家になろうと思ったきっかけを教えてください。
鈴木佐藤小学校に上がる前から漫画が大好きで、色々な漫画をたくさん読んでいました。その頃は「名探偵コナン」が特に大好きで、どのページのどのコマにどんな台詞があるかまで記憶していました。それを家族に怖がられたりしていたので(笑)、「いつか漫画家になれたら役に立つのかな?」と思ったりしていましたね。当時記憶していたことは、今はもう忘れちゃいましたが…。

――過去に描いた作品をTwitterに投稿していたのはなぜですか?
鈴木佐藤今描いている単行本は描き下ろしなので、単行本を発売するまで作品が人目に触れることはありません。今までコミティアやネットなど、描いたら即読んでもらえる環境にいたので、それがすごく辛かった。誰にも読んでもらえないまま、大量のページの作品を描くモチベーションを保つのは大変です。なので、せめて過去作だけでも誰かに改めて読んで欲しくて投稿をしていました。

――中でも、「子どもだけで家族になろうとする話」には累計14万ものいいねが集まり、様々な反響も呼んでいましたね。
鈴木佐藤色々感じていただいて、有り難いなと思いました。気軽に描いた話でしたが、「子どもが主役の話はやっぱりみんな好きなんだなー」とも思いました。

――なぜ「子どもだけで家族になろうとする話」を描こうと思ったのですか?
鈴木佐藤「子どもだけで家事をする漫画」というアイデアが浮かんだのがきっかけです。ただ、子どもだけで家事をするシーンを描く前に、その背景をまず描きたくなってしまいました。子どもだけで生活をしている、ということは親がいない、親は死んでいる…というように、ストーリーは自然とできあがったので、思いついたところから描いた結果、最初のアイデアである「子どもだけで家事をする」シーンにまでたどり着きませんでした(笑)

今続きを描くなら「子どもたちが自分たちの現実をどう乗り越えるのか」という話にしたい

――「続き描きたかったですが上手くいかず頓挫した悲しい思い出…いつかP数増やして読み切り形式とかでリメイクできたらいいかもなー」ともつぶやいていましたが、この漫画を描く上での葛藤や当時の心境について教えてください。
鈴木佐藤最初は「あの話だけでおしまい」と思っていたのですが、描いてみたら「まだ続きが描けるな」とも思いました。続きのストーリーはざっくりと作ったものの、今度は自分で作ったキャラの生い立ちの暗さとのバランスをどう取るのかで悩んでしまいました。暗い話にはしたくなかったので、暗いストーリーに対して、キャラの明るさを自分自身が信じて描ける状態にならないとダメだと思いました。

――もしも今、続きを描くとしたら?
鈴木佐藤子どもたちが一緒に暮らし始めた後のところから描くかなーと思います。タケが授業参観に行ったり、光のお迎えに行ったり…哲と咲がタケのことで本気で喧嘩したり…タケに恋人がいるかも!という話が出たり…そういったエピソードはたくさん思いつきます。でも、最終的には「子どもたちが自分たちの現実をどう乗り越えるのか」という話にしたいです。

――現在はどのような作品を描かれていますか?
鈴木佐藤「まんが王国」さんから発行予定の『自由主義時代(リベラリズム)の子どもたち』という描き下ろし単行本シリーズを描いています。現代社会を舞台に、女性たち(男性たちも)が自分の現実をどう生きていくかという話です。Twitterに載せている「自由になりたくて頑張る女性たちの話」と同じテーマになります。主役が交代していくタイプの話なので、新しいキャラクターをたくさん考えました。色々なキャラに感情移入して読んでもらえたら幸せです。

――今後はどのような作品を描いていきたいですか?
鈴木佐藤ファンタジー漫画、ヒップホップの漫画、ショービズ界の漫画を描きたいです。海外が舞台の話も描きたいです。でも、何を描いても「主人公が現実をサバイバルしていくこと」が作品のテーマになるのは変わらない気がします。SNSでは、作業経過やアイデアスケッチ、新作漫画など、作品に関することを投稿していきたいですね。

『自由主義時代の子どもたち』

鈴木佐藤さんの電子書籍単行本は「まんが王国」で配信されています。
詳細はこちらから
https://comic.k-manga.jp/title/46535/pv (外部サイト)

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