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「200個のパンが無駄になってしまう」責任感で乗り切った、不機嫌なバイト先店長とのやりとりを”笑える漫画”に

(画像提供:丸川こあめさん)

(画像提供:丸川こあめさん)

 「天下一仲悪い店長とバイト」というタイトルでTwitterに投稿された漫画には、作者の丸川こあめさん(@marukawakoame)と丸川さんのバイト先の店長との壮絶なやりとりの記録が綴られている。丸川さんが相手にしていたのは、すぐに不機嫌になってしまう店長さん。漫画には2人のやりとりがおもしろおかしく描かれているが、ときに壮絶な言葉が飛び交う様子も。Twitterでは、「パン以外のものがどんどん膨れ上がっている!?」「2人とも強い」「一周回って仲良しに見えてきた」などの反響を呼んでいるが、この漫画を描いたきっかけについて丸川こあめさんに話を聞いた。

“機嫌次第”の上司に大人な対応は必要なし!「自分を思う存分守って」

 出社をしたら、まずは挨拶をする丸川さん。「おはようございます」と言うと、店長は静かに道具を置いて、「なんて言ったか全然聞こえない」と噛みついてくる。それに対して丸川さんは、聞こえなかったフリをすると「聞こえてるだろ?なぁ?おい?」とさらに文句を言ってくる。漫画では、こういった2人のバトルがユーモラスに描いている。丸川さんは、店長がいつも“不機嫌”であることに、ずっと悩まされてきたという。

「職場の人間関係は今までもずっと悩みのタネでした。でも、今回のバイトを通して、『“機嫌次第”の上司には、大人な対応は必要なし』という結論に達したので、上司に恵まれていない人たちに対して、自分を思う存分守ってもらいたいという思いでこの漫画を描きました」

 漫画に対しては、「その強さ私も欲しい」「メンタルの強さに感服!!」「千の修羅場を乗り越えてきたようなスキルがある」「マンガが面白いせいか、むしろ仲良しに見えます」などと、様々なコメントが寄せられている。

「すごく沢山のコメントを頂いて、みんないい人たちすぎて、私はとても周りに恵まれていると感じました。本当に有り難いです。実際のところ、『行きたくないーー!行きたくないよーー!!このまま高速に乗って逃げたいよーーー!』と、毎日車の中で叫びながら職場に行っていたんです(笑)。それでも私を奮い立たせていたのは、『私が行かないと200個近くのパンが焼けなくて無駄になってしまう』という責任感のみでした…。仕事に対しては絶対に文句を言わせるものかという意地でモチベーションを保っていましたね」

退職して分かる「みんなで励まし合うことができるような職場は強い」

 店長の熱いバトルはずっと続いていたが、丸川さんが退職したいという話をすると、一転して店長の態度に明らかな変化がみられるように。しかし、「今さら遅すぎだ」と感じていた丸川さんは、店長の前ではますます心を閉ざしていったという。

 丸川さんの漫画には、後任がなかなか決まらず退職までの期間が延びていく様子や、周囲のバイト仲間からの励まし、丸川さんの夫とのやりとりも描かれている。店長さんとの長きに渡るバトルの末、丸川さんようやく先月バイト先を退職することができた。

 次はどんな職場がいいのか、理想の職場環境について聞いてみたところ、「上司が“機嫌次第”じゃない人です(笑)環境としては、みんなで励まし合うことができるような職場だったら強いと思いますね」と丸川さんは語る。

「今後、自分にできる仕事を探しながら、漫画やブログなどを楽しんで描いていきたいと思っています。ピリピリした職場の方、疲れた方に、私のマンガがちょっとした息抜きになればな。と思っています。」
PROFILE/丸川こあめさん
Twitter:@marukawakoame(外部サイト)
Note:https://note.mu/marukawakoame3(外部サイト)

Twitterでは、バイト話のほかにも丸川さんのギャグセンスあふれる日常エピソードが。Noteでは丸川さんがパン屋でバイトを始めた当初のエピソードも。ぜひのぞいてみてはいかが?
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