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(更新: ORICON NEWS

あの『地味ハロウィン』が地方進出 インスタ映えに逆行?地方に根を張りだした“地味映え” 

日本における王道ハロウィン「派手ハロ」との対比されるも「混ざれないんです」

 2014年にスタートし、6年目を迎えた地味ハロ。そのコンセプトは仮装参加者たちの間でしっかりと思想共有されていて、新規参加者は増えているのにも関わらず、もともとの「地味さ」はまったく失われていない。

林さん「2014年にデイリーポータルZ編集部で開催した『地味な仮装でハロウィン』の記事を見て、ニュアンスを理解してくれたのでしょうか。特に地味ハロの説明を書いた記憶もないのに、毎年参加者の皆さんが地味ハロのニュアンスをくんで来場してくれるのは不思議ですね。皆さんがイベント全体の雰囲気を作ってくれているのだと思います。文章というよりも、参加者が載せた写真で認識が共有されているのかもしれません」

 日本のハロウィンというと、カボチャや魔女の格好をした若者たちが集団で盛り上がる“派手ハロ”が想起され、地味ハロはその対比として語られることが多い。今後、地味ハロはさらに浸透していくのだろうか?

林さん「今後、地味ハロが浸透してもダメになってもいいです。勝手に変化していってくれる方が文化として面白い気がします。地味ハロは派手ハロと対照的に見られることが多いですが、別に派手ハロに対して悪いイメージを持っているわけではないです。混ざりたいけど混ざれないので。むしろ10月31日は派手ハロを観に行きたいです」

 どうやら、派手ハロと地味ハロは対立するものでも無いようだ。さらに、林さんは日本のハロウィン自体が「ネット文化に近いもの」ではないかと語る。画面の中でおもしろいものをリアルでやるには、といった部分では近いところがあるのかもしれない。また、東京開催のみだったものから地方開催への拡散したことで、さらに文化の多様化が見られる。林さんは「地味ハロウィンでお金儲けを始める人が出ても良いです」とあっけらかんと語る。「実は、地味ハロウィンという名前で商標登録しようと役所に問い合わせたことはあるんですが、登録できないといわれたので。自由に使ってもらえばいいや、って思ってます」と秘話も語ってくれた。

 今後も主催者、そして地味ハロの動向に注目したい。

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