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『スター・ウォーズ』インタビュー集

J.J.エイブラムス監督

J.J.エイブラムス監督(C)2019 Getty Images

J.J.エイブラムス監督(C)2019 Getty Images

――最新作は、スカイウォーカー家の物語を描く、最後の「スター・ウォーズ」とのことですが、まだ続けることもできたのでは? なぜ、終わらせようとしたのでしょうか?

J.J.エイブラムス監督
 エピソード7(フォースの覚醒)を始めた時から、僕は、これが最後の三部作だと理解していた。ジョージ・ルーカスは、かねてから3つの三部作の話をしていた。7は最後の三部作の始まりだったんだ。

――では、エピソード7の時から、エピソード9でスカイウォーカー家の物語が完結することは決まっていたということですか?

J.J.エイブラムス監督
 僕はそう理解していたよ。

――スカイウォーカー家の物語と「スター・ウォーズ」がともに終わるという認識でいらっしゃったのですか?

J.J.エイブラムス監督
 エピソード9でスカイウォーカー家の物語は終わるが、「スター・ウォーズ」の世界については、キャスリーン・ケネディ(ルーカスフィルム社長)が、別の映画や『マンダロリアン』(11月12日より米国でサービスを開始する新しい動画配信サービス「Disney+」のオリジナルシリーズ)など、いろいろ進めている。それらは続くが、スカイウォーカー家の物語はこれで完結する。

――スカイウォーカー家の物語は終わるのに、なぜタイトルが“Rise”(原題は『Star Wars: The Rise of Skywalker』)なのでしょうか?

J.J.エイブラムス監督
 その答えは映画を見ればわかるよ。最新作のストーリーは、僕が思うに…、9本全部を見てもらえれば、全てここにつながっていたんだと理解してくれるはずだよ。少なくとも、僕はそう思ってもらえることを願っている。同時に、これは独立した作品として楽しめるものでなければならない。観客に、これまでの8本の映画を見直しを強いるものではない。見直してくれるのはうれしいけどね。続編は、観客がすでにキャラクターに大きな思い入れを持っていると決めつけて作られがちだ。しかし、僕らは、そういうつもりで作ってはいない。独立した1本の映画としても成立して、同時に9本の完結編でもあるという、なかなか難しいことをしていると思うよ。

――さきほど、ジョージ・ルーカスさんのお名前が出ましたが、このスカイウォーカー家の物語を終わらせるに当たって、彼の存在はどんな意味がありましたか?

J.J.エイブラムス監督
 とても重要な存在でした。僕らは脚本を書き始める前に、彼とミーティングをしました。そこで僕らはジョージに、あなたが思うこと、考えていること、あなたにとってフォースとは何を意味するのか、などを聞きました。彼がしゃべることを、僕らはただじっくり聞いている感じ。ジョージと話ができるというだけで、僕の心はいつもすごくときめく。僕は彼を本当に尊敬しているから。今、僕らはこれを預からせていただいているわけだけど、生みの親はジョージ・ルーカスなんだからね。

 僕らは彼を心の底から崇めているが、同時に、僕ら自身が正しいと思うことをやる必要もある。これは、かなり特異な状況なんだ。何かに忠実でありつつ、自分たちならではのことを大胆にやらないといけないんだから。僕らはこのストーリーに、できるだけ人間的視点からアプローチした。このシリーズは、いったい何を語ろうとしているのだろうかという方向からだ。エピソード1から8にかけて、ストーリーは9に向かって進んできている。この完結編には、そこまでのことがすべて盛り込まれているよ。

 とは言っても、さっき僕が言ったように、これまでの映画を全部見ておく必要はない。そうしなくても、この映画には共感できる。少なくとも、僕はそう望んでいる。

――今回の作品の中で、自分で「これはいいな」と思ったことを、具体的に挙げていただけますか?

J.J.エイブラムス監督
 そう感じることはいくつかあるよ。ネタバレになるから、今は言えないんだけれども、僕自身がすごく興奮することが、この映画には入っている。そのことを僕はとても誇りに思っている。

 とは言っても、僕らはこの1年半、いやほぼ2年、今作にどっぷり浸かって生きてきたので、最初はクールだと思ったのに、慣れてしまって、普通に思えていることなんかもあったりすると思う。

 この映画には、興味深かったり、驚きだったり、楽しかったりする要素が、たっぷりあるよ。今作の脚本家クリス・テリオは、才能豊かなライターだ。彼は優れた脚本を書いてくれた。僕らは、すでにあるものを大事にしながら、予想しない方向に持っていこうとした。それに、僕は、キャリー・フィッシャーがしっかりと、しかも本当に自然にストーリーに入っていることも、すごく誇りに思っている。
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