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『戦国布武』CMで話題の“変顔姫”、正体は20歳のモデル系女子「印象に残れて嬉しい」
ガッキーも輩出した女性誌のモデル、ワッキーを見本に「やりきった」
「中学生のころから変顔は好きで、『ニコラ』にも載ったりしていたんですが、『Ray』はお姉さん系なので、あまり機会がなく。だから、CMのオーディションで変顔が求められていると知ったときは、“これだ!”と思い挑戦しました」。
オーディションで見本として提示されたのは、お笑いコンビ・ペナルティのワッキーの変顔写真。求められるものを察知した中村は、「思い切り目をむいて、鼻の穴を広げて」、見事合格。本番の撮影でも本領を発揮し、あのCMが全国に流れるに至った。「ちゃんと変な顔に映っていて、やりきれたと思いました。私の友だちですら、『里帆に似てる人が出ている』と言うくらい、私だとはわからなかったみたいです(笑)」。
「友だちとの距離を埋めるため」だった顔芸、全国放送もなんのその
しかし中村は、「全然気にならないし、もっとやりたい」とあっけらかん。「もともと『モデルっぽくない』と言われることが多くて。数あるCMの中で、変顔とはいえ、多くの人の印象に残るようなことができたというのはすごく嬉しいことです」と笑顔を見せる。
どこかユニークな中村だが、変顔をするようになったのは、地元・高知にいたころからだという。
「中学生のころから芸能のお仕事を始めたのですが、地元には同じような仕事をしている同世代の子がいなくて、友だちとの距離を少し感じてしまったんです。そんなとき、もっと近い距離感になりたいなと思ってやったのが変顔でした。そこからですね、顔芸をやり始めたのは(笑)。今でも、憧れられるようなキャラでもないし、親近感を持ってもらえるほうが嬉しいです」。
朝ドラ最終選考近くで落選、悔しさをバネに
「実はお芝居に興味が出たのはここ1〜2年くらい。それまでは恥ずかしさもあり、お芝居のレッスンに行くのも嫌でした。でも、初めて受けたNHKの朝ドラのオーディションで、最終選考近くまで残ったことがあったんです。結果は落ちてしまったのですが、そのとき自分でも予想しなかったぐらい悔しさがこみ上げてきて、もっと芝居をやりたいと感じました」。
そのオーディション後、芝居の先生から「プライドを捨てなさい」と助言を受けた。その言葉も、中村を大きく変えたという。「今回のCMもためらいはなかったのですが、あの言葉に後押しされた部分もありました。人からどう見られるか、ということは気にならなくなったので」。
目指すは綾瀬や石原のようなドラマ女優、体を張ることもいとわず
ビジュアルはもちろん、爽やかな笑顔、頭の回転の早さなど、マルチに活躍できる素材のように感じられるが、自己評価はあまり高くない。そんな彼女は未来についてどんなビジョンを持っているのだろうか――。
「お芝居の先生から『影のない雰囲気が強み』と言われたので、今は多くの人に観てもらえるようなドラマに出たいです」と答えた中村。目標とする俳優について聞くと「その方になれるわけではないので、あまり具体的には言えないのですが。綾瀬はるかさんや石原さとみさんは、私が出演したいと思っているドラマで主演をされていることが多いので、憧れはあります。でも今はとにかく自分の個性を磨き、みなさんに知っていただけるようになりたいです」と思いを馳せていた。
一方、「バラエティーは?」と話を振ると、「トークは苦手です。でも体を張ることはできるので、体当たり系なら大丈夫です!」と、予想外の答えが。CMで潔い変顔を印象づけた彼女が、今後どんな分野で活躍していくのか、楽しみである。
(写真:田中達晃/Pash 文:磯部正和)