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「22歳までに結果を残したかった」女優・今田美桜が果たした、両親との約束

 ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)の真矢愛莉役や『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)の諏訪唯月役で大ブレイクした女優・今田美桜。その端正な顔立ちから小悪魔キャラやクールな役どころでハマり役を得てきた彼女だが、初期のオーディションでは満足いく結果を出せず、「地元・福岡へ帰る飛行機のなかで、こらえきれず泣いてしまったこともあった」と明かす。作品のなかで見せる、彼女の堂々とした佇まいや凛とした表情はどのように形作られたのか。

「本当は渋めの服が好き」“作品”と“素”のギャップに驚かれることも

──発売されたばかりのスタイルブック『イマ』(KADOKAWA)は、ずっと行きたかったロサンゼルスで撮影を行ったそうですね。
今田美桜はい。もともと古着が大好きで、ロサンゼルスには古着屋さんがたくさんあると聞いていたので、いつか行ってみたいと思ってたんです。今まで見せてこなかった素顔を初公開する、というのがこのスタイルブックのテーマだったんですが、個人的には女の子が読んで何か参考になるものにしたくて、ロサンゼルスで巡ったショップのリストや住所も載せたので、ガイドブック的にも楽しんでいただけるんじゃないかなと思ってます。

──100%私服コーデもたくさん掲載されていて、等身大のスタイリングが参考になりそうです。
今田美桜靴なんかも、靴箱から出してきたそのままを撮影していただきました(笑)。『花晴れ』の愛莉ちゃんの印象が強いのかピンクやパステルをよく着てるイメージがあるみたいなんですが、どちらかというと渋めな色やデニムが好きなんです。放送中、たまに街で「愛莉ちゃん」って声をかけられることもあって、嬉しかったですね。

──真矢愛莉はかなり強烈なキャラで。役のイメージで見られることについて、どう受け止めていますか?
今田美桜インタビューしていただくと、「もっと強気な子なんだと思ってました」と言われることも多くて(笑)。街中で普段の私の格好を見て、ギャップに驚いていた方もいましたね。でも自分としては、そう見ていただけることがうれしくもあるんです。ちゃんと役として作品の中で生きていたんだ、と思えるので。

──女優さんらしい実感ですね。ドラマ『3年A組』の諏訪唯月も存在感がありました。そのイメージで見られたら、困るような気もしますが。
今田美桜学生時代はああいうタイプではなかったです(笑)。クラスの中で目立つほうでもなかったですし。でも、あの作品は本当に吸収することが多かったですね。内容や役どころもディープでしたし、何より私が座っていた席が“一番後ろの真ん中”だったんです。そこからみんなの演技がきれいに見渡せて、同世代の俳優さん、女優さんがどんなふうにお芝居に取り組んでいるかが、その背中がとてもよく見えたんです。特にあの作品は、お芝居を超えたキャッチボールを積極的にしていこうという意気込みがみんなにあって、同世代にこんな個性のある女優さんがいるんだとか、こんな感情表現をするんだとか、刺激になることばかりでした。たぶん席が1つでもズレてたら見え方も違ったと思いますし、キャラクター的にもドンと後ろで座ってるのが似合う唯月という役をいただけたことは、とてもありがたかったです。

22歳までに結果を出す“条件付き”で活動、「悔しさで涙することもあった」

──同作で共演した永野芽郁さんとはスタイルブックでも対談していますが、彼女は美桜さんにとってどんな存在ですか?
今田美桜『3年A組』より前に、『僕たちがやりました』(フジテレビ系)というドラマで共演して、プライベートでもよく会う仲です。彼女のことはとても信頼していますし、対談のときは恥ずかしくて言えなかったですけど、尊敬しています。人としても女優さんとしても。私のほうが年上なんですが、お姉ちゃんっぽいときもあれば、妹っぽいときもあるし──。私にとっていろんな存在になれる、とても魅力的な人です。

──永野さんに限らず、同世代の女優さんは気になりますか?
今田美桜今はむしろ刺激をもらえる存在だと思っていますが、なかなか芽が出なかった頃は、そうですね。当時は福岡から東京にオーディションを受けにきて、5人くらいの同世代の女優さんと一緒に審査を受けていました。中にはすでに活躍されている方や、お芝居がすごく上手な方もいて。「あの子、すごかったよなぁ」って、やっぱり落ち込むんですよね。10分くらいの審査を受けて、帰りの飛行機の中で堪えられずに泣いてしまったこともありました。

──大学進学をせず芸能の道を決意するわけですが、最初はご両親から大反対されたとか?
今田美桜心配でたまらなかったんだと思います。でも最終的には「同世代が大学を卒業する22歳までチャレンジしてみて、ダメだったらもう1回考えてみなさい」という条件付きで芸能の仕事を選ぶ事を許してくれました。

──まさに今年3月、約束の22歳になられて。
今田美桜はい。誕生日はお仕事で直接お話はできなかったんですが、後日に「今は安心してるからね」という言葉をもらいました。

「あなたは30点、でもそのままでいい」先輩俳優からの言葉が転機に

──テレビの向こうから、ずっと見守ってくださっていたんでしょうね。ご家族は美桜さんにとってどんな存在ですか?
今田美桜私には妹と弟がいるんですが、たぶん2人とも私がテレビに出てることで学校でいろいろ言われたりすることもあると思うんです。

──表に出る仕事の宿命でもありますよね。
今田美桜一時期、グラビアにたくさん出させていただいてた頃、特に弟は冷やかされたりしたこともあったようです。それでも弟も妹も私には何も言ってこないですし、帰ればただのお姉ちゃんとして接してくれる。やっぱり実家は一番自然でいられる場所ですね。

──いいご家族がいるからこそ東京で頑張れているところも大きいと思いますが、ご自身にとって転機になった出来事を教えていただけますか?
今田美桜役として多くの方に知っていただいたのはやはり『花晴れ』だと思うんですが、そのクランクイン直前まで『記憶』(フジテレビNEXT/J:COM)というドラマを撮影していたんです。主演は中井貴一さんでそのほかにもベテランの共演者が多く、勉強になることもたくさんあったんですが、とにかくついていくのに必死。撮影の合間にみなさんと会話してても、自分の未熟さを痛感させられることが多くて、すっかり自信を失ってしまったんです。ところが中井さんは「あなたは30点台。でもそれがいい、そのままでいなさい」とおっしゃってくれて、その言葉に肩の力がスッと抜けたんですね。自分の未熟なところを認めるのは大事だけど、変に飾ったり背伸びしたり必要はないんだって。中井さんには本当に感謝しています。

──その直後にドラマでブレイクしたのも意味深いものを感じます。女優として今後どのような活動をしていきたいですか?
今田美桜欲がないわけではないんですが、私はあまり主演へのこだわりがないんです。どちらかというと主役の方を引き立てつつ、存在感を発揮できる役回りに魅力を感じます。役の大きい小さいよりも作品に溶け込み、その世界の中で生きることを大切に、これからもいろいろな役に出会っていきたいですね。
(取材・文/児玉 澄子)

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