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ORICON NEWS
【バーレスクダンサー】3年間の看護師勤務から転職 まりんはなぜ夜の六本木へ?
「今しかやれないことにも挑戦してみたい」 当初は留学も考えていた
まりん高校生の時に職業体験で看護師さんのお手伝いをしたんですが、すごくやりがいのある仕事だと感じて。それで看護師を目指して進学したんです。学校を卒業して看護師になってからも、やりがいを感じながら仕事をしていましたが、3年目を迎えた時に「そろそろ一区切りだし、今しかやれないことにも挑戦してみたい」と思ったんです。
ちょうどその時に『バーレスク』という映画を見たんです。自分のやりたいことを貫く映画の登場人物を見て、その姿に憧れを持って。その後、バーレスクについて色々調べていたらこのお店を見つけて。当時は「バーレスクのショーは外国にしかない」と思っていたので、すごく驚いたことを覚えています。看護婦を辞めてやりたいと思っていたのが、オーストラリアへの留学と、バーレスク東京で働くこと。その二つを天秤にかけて、身近にあるバーレスクへの憧れから入店を決意しました。
入店直後はぎこちない笑顔……乗り越えるきっかけとなったのは
まりんはい、私は入店するまでダンス経験が全くなくて。なので最初は思うように体が動かなくて、レッスンに追いつけずに苦労しましたね。夜型の生活リズムも、慣れるまでは大変でした。看護婦時代も夜勤は経験していましたけど、バーレスク東京に入ってからは連日連夜なので。
働くことが楽しくなったきっかけは入店して1ヶ月後に訪れました。相変わらずステージでも緊張していて、笑って踊れてなかったんですよ。それをお客様から「まだ緊張してるみたいだね、大丈夫?」と指摘されてしまって。その時真剣に「どうしたら笑って踊れるだろう?」と考えてみたんです。
その答えは「とにかくステージを楽しむこと」でした。看護師の仕事を離れて、やりたいことに挑戦しているんだから、楽しまないと損ですよね。そう思ってからはだんだんとぎこちなさも薄れ、お店にいるだけで楽しめるようになりました。今では「まりんちゃんの踊りを見ていると、明日も仕事が頑張れそうです」と言ってもらえるし、入ってよかったと感じますね。
前職との共通点は「人の思いを汲み取ること」
まりん休日は先輩とご飯に行くことが多いですね。たまにダンサーのみんなとテーマパークに行ったりもします。個人的に大好きなスポットは水族館。私、クラゲが大好きで(笑)、ずっと見ていられます。
――ちなみに、看護婦のキャリアで学んだことが今のお仕事に役立っていることってありますか?
まりん看護師もバーレスク東京のダンサーも、どちらも「人の思いを汲み取ること」が共通していますね。病院なら患者さん、バーレスク東京だと客席にいるお客さん、どちらも「してほしいこと」があるので、それを読み取って行動します。ドリンクが欲しいのかなとか、悩みを聞いて欲しいのかなとか、その時々で対応を変えています。まだまだ技術的には未熟なところも多いのですが、ステージを見たお客さんが「頑張ろう!」と前向きになってもらえるよう努力しています。
(取材・文/鈴木雅矩 写真/飯本貴子)