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”大きなクマの彫刻と共に育った犬”がSNSで反響、「成長して体がはみ出ても、そこが居場所に」

  • 大きな木彫りのクマの懐で眠る、黒柴の月くん(画像提供:はしもとみおさん)

    大きな木彫りのクマの懐で眠る、黒柴の月くん(画像提供:はしもとみおさん)

 とても大きな木彫りのクマの膝元にぴったりとおさまってくつろぐ犬の動画が、Twitterで大きな話題を集めている。投稿主は、彫刻家として活動するはしもとみおさんだ。自身が15歳のときに阪神淡路大震災を経験し、「目の前に生きている(生きていた)生命の感動を伝えていきたい」と強く決意。ペットの飼い主などから依頼を受け、実在する動物の彫刻を作り続けている。今回は大きな木彫りのクマを作ったきっかけや犬の月くんとの日常、はしもとさんの作品にかける思いなどを聞いた。

「クマと育った犬はなかなかいないので、みんなに見てほしい」

 この大きな木彫りのクマは、2017年に1年間を費やして制作されたもので、はしもとさんのアトリエの中に飾られている。モデルとなったクマを初めて見たときに、「この子に抱きつきたい」と思ったのが作るきっかけになったそう。犬の月くんも2017年の11月から飼い始めたそうで、小さい頃から木彫りのクマに登ったり、座ったり、お腹のくぼみで寝たりしていた。そんな月くんの日常がユニークでとても面白いので、色々な人に見てもらいたいと思ってはしもとさんは動画を撮り始めた。

「クマと犬が仲良しで微笑ましい」「気持ち良さそうな寝床だね」「抱っこされているみたい」などとSNSでも反響を呼んだ。中でも「小さい頃はお腹のくぼみにぴったりで寝ていたのに大きくなったね」というコメントは、はしもとさんもとても嬉しかったそうで、「クマと育った子はなかなかいないので、皆さんに見ていただけて嬉しいです」とも語っていた。

動物たちの「美しいありのままの姿」を残して伝えたい

 はしもとさんは、15歳のときに阪神淡路大震災を経験した。街から動物たちの命の気配が消えていき、「命は、ある日その形と共に失われることもある。だからこそ、形だけでも残しておきたい」と感じたことが、木彫りの動物を作るようになった“大きなきっかけ”となった。作品のモデルは全て実在する動物で、「動物たちの美しいありのままの姿を残したり伝えたりしていきたい」という気持ちが制作の原動力にもなっている。「目の前の感動を伝えたい。そのもののそのままの命を何千年も時が経っても伝えていきたい」。そんな思いも強い。

 依頼を受けて動物の彫刻を作る場合には、はしもとさん自身が実際にその動物に会いに行き、早描きでデッサンをして動物の特徴をつかむ。そのため、毎朝月くんにはデッサンのモデルとなってもらい、一緒に早描きの特訓をしているのだとか。“朝練”をすることで、毎日月くんの表情や細かい特徴など、“新しい感動”を朝一番に感じることができるのも、はしもとさんの大きな喜びのひとつにもなっているようだ。

 最後に、今後についても聞いたところ、「動物たちの木彫りに触れあっていただくことで、生き物たちの温かさや美しさを伝えていけたらなと思っています。月くんはモデル犬としてこれからもスケッチや彫刻などたくさんの形に残していきたいです」と語ってくれた。

「はしもとみお 木彫り展」

兵庫・あさご芸術の森美術館にて、2019年7月13日(土)〜9月1日(日)の期間で「はしもとみお木彫り展〜森で見つけたどうぶつたち〜」を開催。

はしもとみおさん「兵庫県で初の大規模個展、たくさんのどうぶつたちを連れて行きます、ここでしか見られない森の大集合のどうぶつたち、ぜひ夏休みに遊びに来てくださいね、スケッチ、木彫りワークショップも受付中です」

はしもとみお Twitter:@hashimotomio(外部サイト) Instagram:hashimotomio(外部サイト)
HP:http://kirinsan.awk.jp/(外部サイト)

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